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「こたつから出たくないガンダム」「変身ベルトを巻く炭治郎」…「オモ写」モデラーが描く“ありえない世界”へのこだわり
“人間っぽさ”が増す細かい描写にこだわり(石澤ぐり)
「『ガンダム』を使っていますが、暴力的な表現は控えています。自分が平和主義ということを主張しているわけではなく、撮影していて嫌な気分になってしまい、なんとなくシックリこない感覚がありました。なので極力そういった表現を避けるようにしています」
ビームサーベルやマシンガンなどの武器の代わりにガンダムたちが持つのは、ビールジョッキや本、鍋など人間の生活で使うもの。そんな“ありえない世界”を描いた作品には、可能な限り人間らしさを盛り込むようにしているという。
「例えばジョッキで何か飲んだ後に口を拭うとか、立ち上がる前にヒザに手を置いて中腰の態勢になるとか、それを入れると“人間っぽさ”が増すんですよね。4コマだと細かい描写は入れられないケースもあるんですが、可能な限り入れていますね」
「『紙バンド』という素材を使ってのミニチュア制作を知り、始めたところこれが面白くて。ガチャガチャやミニチュアで手に入りにくかったり、あったとしても値段が高くて手が出ないものも『自分で作れるかも』と思い、いろいろ挑戦しているところです。」
4コマのイメージをして、小道具を自作し、撮影。さらにSNSへアップと、大変な作業をこなしているが、それを乗り越えられるモチベーションはどのようなところにあるのだろうか?
「なんでしょうね?考えてみると…やっぱり自分の出したものに対して反応があるとすごくうれしいのでそこは大きいと思います。その反応によって、『ああしてみよう』『こうしてみよう』と考えが浮かんでくるのも楽しいですね」
「ギタリストのリーオー、会社勤めのガンダムマーク2、世界征服を企むガーベラテトラなど表現したいネタはまだまだあるので楽しんでいきたいです。そして、もっとたくさんの人に見ていただきたいと思ってます。できれば居酒屋セットとか展示会に出してみたいですね」