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クソゲー抱き合わせ、買いたたき… “大人の理不尽さ”知った「ファミコンショップ」の悲哀
吉祥寺界隈の“抱き合わせ常連ソフト”とは?
僕は、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(1987年/エニックス)を抱き合わせで買いました。世間的にはドラクエの抱き合わせ販売というと、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(1988年/エニックス)のイメージがある方も多いと思うのですが、私は、『ドラクエII』でした。当時兄が持っていたのにやらせてくれず、仕方ないので買いに行くと、『ルナーボール』(1985年/ポニーキャニオン)というビリヤードのソフトとの抱き合わせで買わされました。普通、“抱き合わせソフト”って、面白くない→売れ残る→抱き合わせに、という運命をたどると思うんですけど、『ルナーボール』はそこそこ面白かったのが救いでした。
とはいえ、欲しいソフトといらないソフトをセットでトータル1万円弱は子供にとっては結構な額。強制的に買わせるのはどうかと思っていましたし、いまなら抗議もできますが、ショップのおっちゃんに「うちはこういうセットだから」って言われ、当時はそれが当たり前だったので、仕方なく受け入れていましたね。品薄だったこともあって、抱き合わせですら「特別に売ってあげる」みたいな感じでした。
抱き合わせは、ファミコン全盛期にあまりにも横行していました過ぎたので、後半は禁止になりました。とはいえ抱き合わせがなくなっても、現代では人気ハードや、ソフトは定価の何倍の価格で売られている。結局形を変えているだけのような気がします。