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ファミコン芸人フジタが選ぶ「大作に負けない! 隠れ名作ファミカセ」

 家庭用ゲーム機黎明期に誕生し、今も楽しめる名作から、”クソゲー”と呼ばれる不人気作まで、さまざまなソフトを生み出した『ファミリーコンピュータ』。そのソフトは1000タイトル以上と言われ、誰もが知っている名作から、まったく日の目を見なかったものまで、実にさまざま。そこで、ゲームソフト所有本数3万本、約3000万円をゲームに捧げたファミコン芸人・フジタ協力のもと、この”ファミカセ”を、さまざまな角度で切り取り、ピックアップ。第4回のテーマは「大作に負けない! 隠れ名作ファミカセ」。

完全なパクリはNGだが、技術の奪い合いがファミコンを進化させた

  • ファミコン芸人・フジタ

    ファミコン芸人・フジタ  (C)oricon ME inc.

 現在までに1000タイトル超のファミコンソフトが発売されてきたが、その中には、大ヒットを記録した名作か完全なパクリはNGだが、技術の奪い合いがファミコンを進化させたら、そうでないものまでさまざま。なかには、大ヒット作を明らかに意識したソフトも発売されたが、その多くは大作を超えられずに“陰”になって消えていった。

「全タイトルを把握すると、『これはあのソフトに似てるな』と感じるものも多いです。『ここまで寄せて、何も言われなかったのかな』と感じるものもありますね。今回ご紹介するのは、そんな大作の面影をどこか感じる3本です」
というフジタだが、大作や良ゲーだけでなく、いわゆるクソゲーでも、開発時に意識したことによって、ゲーム業界の進化が進んだのではないかとも言う。

「ファミコン黎明期は、さまざまなゲームのシステムを研究し、いいものを切り取ってアレンジして取り入れるということはどのメーカーもやっていたと思います。例えば、『グラディウス』の”パワーアップシステム“や、『フォーメーションZ』の”ため打ち”は、のちのゲームに大きな影響を与えたと思います。キャラクターやグラフィックなどの”パクリ“はよくないですが、そういった技術の奪い合いが、ゲームの質を高めていたように思います」

フジタが選ぶ「大作に負けない! 隠れ名作ファミカセ」3選

スーパーピットフォール(1986年/ポニーキャニオン)
 この作品は、『スーパーマリオブラザーズ』『スペランカー』の2作を意識して作られたと思われます。というのも、主人公のキャラクターは、どう見てもヘルメットをかぶったマリオにそっくりなんですよね(笑)。似ているところはそれだけではありません。ジャンプの仕方は『マリオ』、銃を打つのは『スペランカー』、面の感じは『マリオ』のクッパ城にも見えます。地底を探検し、お宝を探し出し、お姫様(ヒロイン)を助ける設定は両作からですね。

 昔から『ピットフォール』というゲームがあるのですが、この原作は、このソフトと全然似ていないんです。ファミコンに移植する際に、『マリオ』と『スペランカー』の人気に乗じてしまえと、開発者サイドがアレンジしたのだと思います。

 日本ではソフト自体はあまりメジャーではなく、日の目を浴びず、一般的にはそんなに評価されていない作品ですね。マップが広大なうえ、難しく、即死トラップもある。個人的にはそんなに悪いゲームだとは思わないんですけど、難易度が高いので、ハードルはだいぶ高いです。

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