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コロナ禍で応募数激増…ガンプラNo.1を決める『オラザク選手権』主催に聞く“TOP OF モデラー”の資質

カスタムやオリジナル作品を共有する場として『オラザク』が誕生

━━そもそも、なぜ御社がガンプラのコンテストを行うようになったんですか?
舟戸創業当初のミニカー専門誌から、プラモデルをその人気の高まりを受けて取り扱うようになり、81年に、ガンプラブームに合わせて出版した『HOW TO BUILD GUNDAM』が爆発的にヒット。以来ホビージャパン=ガンプラというイメージが定着しました。

 95年に「マスターグレードガンダム」という今までのガンプラをアップグレードしたハイクオリティな商品が発売され、ガンプラブームが再燃したのですが、本誌では、開発当初から記事で紹介するとともに、素材としてせっかくいいものが発売されたのだから、もっと楽しもうという趣旨で、改造して自分だけの機体を作ったり、まだ商品になっていない機体を再現してみたり、そういう楽しみを提案する連載をスタートさせました。その連載から生まれたのが『オラザク選手権』コンテストです。連載のタイトルが「オラがザクは世界一」だったので、略してこの名称になりました。
━━『オラザク』のタイトルの秘密がそんなところにあったんですね。実際第1回にはどのくらいの応募があったのですか?
舟戸323点もの作品が送られてきたそうです。模型コンテストを誌面上で開催するという経験は初めてでしたし、何より、フィルムで撮って、紙焼き写真を送るという手間が懸念材料だったと聞いています。
 それらの作品をモデラーのMAX渡辺さん、バンダイのガンプラ企画責任者の川口克己さん、編集長、担当編集者、本誌に関わっているカメラマン等7名が集まって、全員で応募素材写真を見て、合議制で大賞を決めていました。

━━最初から合議制だと審査に時間がかかりそうですね。
舟戸そうなんです。実際、2回目は800作品と、年々、応募数が劇的に増えていきまして、とても合議制では意見をまとめる時間が足らなくなり、10年ちょっと前くらいから、審査を2段階で行うようになりました。
 1次審査では編集部内で全作品をチェックし、1割くらいに絞り込み、2次審査では、毎回、10人くらいの審査員に各作品10点満点で採点していただき、合計点数が高い作品が大賞になるという方法をとっています。審査員にはプロモデラーの方にも入っていただいているのですが、いろいろな視点を取り入れたいので、毎回、メンバーはシャッフルするようにしています。

━━審査のポイントは?
舟戸基本的に作品のクオリティと何を題材にしているのかというネタを重視しています。具体的に言うと、模型として表面が美しく仕上げられているとか、塗装がきれいにできているとかという技術的な部分と、ネタとしての新鮮さや奇抜さですね。

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