アニメ&ゲーム カテゴリ
ORICON NEWS

コロナ禍で応募数激増…ガンプラNo.1を決める『オラザク選手権』主催に聞く“TOP OF モデラー”の資質

年々レベルは上昇 新しいことをやったパイオニアを高評価

━━今年で23回目の開催となりますが、作品のレベルや傾向に変化はありますか?
舟戸基本的に、どんどんレベルは上がってきている気がします。キットのクオリティもますます上がってきていますので、突出して上手な人以外の部分では、高いレベルで平均化されてきている印象があります。内容としては、初期の頃は、プラモデル化されていないモビルスーツがたくさんあったので、材料から自分で作るフルスクラッチの技術を使いつつ、市販されていないモビルスーツをいかに立体化するか、という感じで賞を狙ってくる方が多かったですが、それ以降は、流行の技法が生まれることが特徴でしょうか。
━━流行の技法?
舟戸代表的なのものに、MAX渡辺さんが流行らせたことから「MAX塗り」と呼ばれるようになった黒を基調にその上から薄い塗料を重ねていってグラデーションをかけて立体感を出すという塗装技法がありますが、最近ですと、アニメの画面に出てくるモビルスーツの影の入り方や光のさし方を塗装で表現して、まるで絵のように仕上げた「アニメ塗り」という技法が流行り、そういう作品が増えた時期がありました。

━━なるほど。流行は審査に影響するのでしょうか?
舟戸パイオニアとして最初にやった人はすごく評価されますが、流行すると、同様の作品が増えますからね。目新しさもなくなるし、見る目も厳しくなるし、評価はどうしても辛くなりがちですね。
━━「オラザク選手権」だからザクのほうが有利?
舟戸実際のところ、大賞はザクのほうが多いですが、意図しているわけではありません。第1回はいきなりハイゴッグが大賞を獲っていますからね。ただ、以前は『ホビージャパン』は水陸両用モビルスーツが好きってよく言われたんですが(笑)、ウケる作品に方向性はあるので、大賞を本気で狙う方は、過去の大賞作を分析して、傾向と対策を練られていますね。

あなたにおすすめの記事

 を検索