アニメ&ゲーム カテゴリ
ORICON NEWS

ズゴックに魅せられたモデラーの遊び心 “エヴァ化”し、イケメンになっても「ズゴックの要素は無くさないよう意識」

 昨夏コロナ禍で外出できないなか、会社の同僚に薦められてガンプラ作ってみたところドハマりしたというはるあき(@haruaki1830)さん。これまでに15体ほど作り上げたというガンプラのなかでも、特にズゴックの機体を使って『新世紀エヴァンゲリオン』を表現する「ズゴックエヴァシリーズ」が注目を集めている。特に9月上旬に完成させた『ズゴック(エヴァMark.06風)』には、多くのいいねとともに「面白いのにカッコいい」「ズゴックはしっかり残っているのに、見事にMark.06として仕上がっていて凄いです」と賞賛のコメントを集めた。さまざまなモビルスーツ(MS)がいるなかで、なぜズゴックが選ばれたのか?

『シャークズゴック』から発展してエヴァ化

――SNSで注目を集めた『ズゴック(エヴァMark.06風)』を含む「ズゴックエヴァシリーズ」をはじめ、これまでに複数ズゴックを制作されています。一般的にズゴックのイメージというと、「悪役」「倒されキャラ」など、どちらかというと地味なイメージの敵役だと思いますが、なぜそんなに魅せられたのですか?
はるあき見た目に愛嬌があり、ガンプラとしては組みやすく改造しやすいところですかね。今年1月に発表した『ズゴック(エヴァ2号機 ビーストモード)』から、「ズゴックエヴァシリーズ」は始まったのですが、そもそも「ガンプラで何か改造したい」と思い、安価なズゴックを選んだことがきっかけでした。

――ズゴックを使って、エヴァンゲリオンを表現しようと思ったのはどういう理由から?
はるあき最初からエヴァを作ろうと思っていなかったんですよ。最初はボディのビッグマウスが印象的な『シャークズゴック』を作ろうとしました。でも、誰も作らないようなもの作りたくて、鮫の歯はペイント(デカール)ではなくプラ棒で作ろうと。その時、ふと頭をよぎったのが『エヴァ2号機ビーストモード』の顔でした。

――言われてみると、確かに似ている気がします。すべての始まりである『2号機ズゴック』を完成、発表した時の周囲の反応はいかがでした?
はるあき『ゲッターロボ』や『ロボコン』みたいって言われました(笑)。でもそれも全く嫌な思いはしませんでしたし、むしろ「確かに」と納得しちゃいました。

ズゴックらしさをなくさないよう“モノアイ”を装備

――そこから、数を制作して腕を磨かれたわけですね。9月に発表された『ズゴック(エヴァMark.06風)』は、多くのいいねや賞賛のコメントを集めました。本作を作ろうと思ったきっかけは?
はるあきありがとうございます。きっかけは、本作を作成する前に『RGエヴァンゲリオンMark.06』を作ったのがきっかけです。「カシウスの槍」作りたいと思いました。制作期間は、7月末から9月頭の約1ヵ月半、『HGUC1/144シャア専用ズゴック』をベースにしました。

――『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のキーアイテムをズゴックに持たせたいと思ったんですね。これもベースがあったんですか?
はるあきいえフルスクラッチ(ゼロから手作り)しました。加工中、何回も折れて大変でしたし、塗装したあとに折れたときは、流石に心が折れました。でもその制作の模様もSNSで公開していたので、フォロワーさんの支えがあり、何とか完成まで行き着きました。本当に感謝です。

――制作時はどのような物語をイメージされたのですか?
はるあき特に物語はイメージしませんでした。むしろ、「どうやったらぱっと見てエヴァっぽく見えるか」がポイントでした。といってズゴックの要素はなくさないよう、意識して作成しました。今回は“モノアイ”を付ける必要はなかったのですが、あえて“モノアイ”を付けて見せることでズゴック感を消さないようにしました。

――“らしさ”を残すところにズゴックへの愛を感じます。本作に限らず、ガンプラを制作する際の信条をお教えいただけますか?
はるあき雑誌や展示できるようなカッコいいものを作る技術は私にはありません。だけど思いついたことやってみることは出来ます。その「遊び心」を大切にしています。ガンプラは、誰もが自由に表現出来るものであり、唯一無二のもの。これからも「遊び心」を忘れずに続けていきたいです。

あなたにおすすめの記事

 を検索