ORICON NEWS
アストレイの沼は深すぎた…ガンダムをガンダムで再現する『GBWC』ファイナリストモデラーのこだわりとは?
初めて組み立てたときの衝撃「出会なければ、今のような創作意欲はなかった」
ヨ作なぜハマったかは、自分でもはっきりは分からないんです(笑)。でも初めて組み立てた時に衝撃を受け「コイツは…」となったんですよね。少なくともこいつに出会っていなければ、今のような作風や、創作意欲はなかったと思います。
あとアストレイは、さまざまなバージョンがでており、バリエーションが豊富なことも魅力のひとつですね。
――アストレイガンダムは、かっこいい機体として人気があります。ヨ作さんにとっても本格的にガンプラ制作するようになって、創作意欲を刺激する作品なわけですね。
ヨ作そうですね。実はもうひとつアストレイを作り続ける理由があって。『GBWC 2019』に、「MGアストレイ ターンレッド」をベースにした作品を制作しました。幸運にもそれがファイナルへ進出し、ガンダムベースにも展示して頂きました。
結果的に「優勝」の壁の高さを思い知ったのですが、それ以来、どうしてもアストレイで勝負がしたくて。まさに沼から出られていない状態で、アストレイを作り続けています(笑)。
――“アストレイ沼”は深そうですね(笑)。これまで、アストレイはどのくらい制作されたんですか?
ヨ作アストレイだけだと15体ですね。本格的にガンプラを作り始めてから約50体くらいはガンプラを作っているので、約1/3はアストレイですね。
再現のコツは「カラーリングやパーツの処理でいかに個性を出せるか」
ヨ作ガンダムアストレイは、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場するんですが、この作品は『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの公式外伝なんです。この「SEED」に登場する機体を、すべてアストレイで再現したら、と思って制作しました。実はこのバスターガンダムをモチーフにした「バスターアストレイ」は6作目。最初にパーフェクトストライクガンダムをモチーフにした「パーフェクトアストレイ」を作って手応えを感じて、以降、「アカツキ」「フリーダム」「ノワール」「デュエル」と、制作してきました。
――なるほど!ガンダムをガンダムで再現するのは難しそうですが、どのようなところにこだわって制作されたのですか?
ヨ作MGアストレイはアンダーゲートMAXですので、パーツの処理に時間がかかります。また少し前のキットですので一部彫り直しもします。各機体に特徴が出るように、大本に近しいカラーリングは意識していますね。
アストレイは何体も作っていますが、実は何度も失敗してパーツの特徴や、手を加えた方がいいところ、逆に加えない方がいい箇所を覚えました。アストレイ以外のガンプラも使用しますのですぐにポロリしないような加工はマストで行い、ミキシング後に個性が少しでも出るようには意識しております。
――制作の際は、どんなことをイメージしながら作られたんですか?
ヨ作「もしもアストレイに、ディアッカ(・エルスマン=バスターガンダムなどに搭乗)が乗るなら?」と、完全にif発想ですが、考えたことを形にしている感じです。
ヨ作大変ありがたいことに、たくさんのいいねとコメントやDMを頂きました。本当にうれしかったです。その中でも「次回は○○を」などのご意見もいただき、次回作へのモチベーションになっています。
――「アストレイ」だけでなく、ガンプラを制作する際のヨ作さんの信念お教えください。
ヨ作そうですね…考え出すとアレもコレも考えてしまい止まらないので、とにかく手を動かして進めるようにしています。他の事をしないように一気に進めること、ですね。
――没頭して制作することですね。では最後に、ヨ作さんにとって「ガンプラ」とは?
ヨ作これは中々深いご質問ですね。趣味でもあり、仲間と繋げてくれる大切なコンテンツだと思っています。一言でいうと「ライフワーク」ですね。