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CG?イラスト?誰もやったことのない“ジオングの内部”をメインにしたガンプラ完成 「鮮やかな色彩の秘密はマーカー」
「模型の完成」ではなく、それを使った「写真作品」がゴール
DON-GURI昨年11月に東京で開催された『ガンダムEXPO』というイベントで、この『1/144 RGジオング』を購入しました。購入後すぐに作らず、いろいろなネットでのレビューや作例を見ながらキットの特徴を知り、自分がどう作るのか検討して制作にとりかかりました。製作期間はだいたい3週間ぐらいですね。
――他のジオングの作例を研究し、どのような結論を導いて制作に入られたんですか?
DON-GURI2ヵ月ほど、いろいろなネットでのレビューや写真を見ながらどう作るのか考えていました。その際、せっかく内部のメカがハイディテールなのに、それを活かした作例がないことに気づき、自分は“内部の構造”をメインにしようと思いました。そして、ジオングといえば完成を前にして「80%の完成」の状態で出陣していったことが有名ですが、そのエピソードを1枚の写真にすることをゴールとして決めました。
――1枚の写真にする…?確かに、DON-GURIさんの『80%の完成』は、完成後の写真が2枚しか発表されておらず、他のモデラーさんに比べると枚数的には圧倒的に少ないですね。
DON-GURIはい。私の場合、「模型の完成」ではなく、それを使った「写真作品」がゴールです。おそらく、いろいろな角度で撮影されるモデラーさんは、模型そのものを作品としている方だと思います。しかし私の場合は違います。
最初にどういう写真を撮影するのか決めたうえで模型を制作しているので、撮影する写真も基本的にメインカットのみです。もちろん、写真を撮影する場で思いついたアイデアなどで、アングルを変えたりして写真を撮影することもありますが、このジオングについては、発表している写真のカットしか私のイメージにはなかったので、ほかのアングルの写真を撮影しようという気持ちは出てきませんでした。