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『スーパーマリオ』をガンプラで表現して海外から賛辞の声 「ガンプラはみんなが笑顔になれるツール」
すべての始まりは、ザクのスパイクアーマーがトゲゾーに見えたこと
マサトきっかけはザクのスパイクアーマーを見たときに、マリオシリーズに登場するトゲゾーに見えたことですね。私は、一度そう思うと、それにしか見えなくなってしまうもので…。『ザクでマリオを作る!』と決めたのも、ザクのボディの特徴が、見事にマリオのオーバーオールの形になっていたから。そう見えてしまったんですよね(笑)。
――形状やカラーリングを生かし、実に見事に表現されていますね。
マサトありがとうございます。もちろん、普通に設定通りに作るときもあります。でも私にはプロモデラーほどの技術はありません。なので、「リアルもいいけど、ふざけた作品も楽しいかな?」と思いました。作品を見てくださる皆さんが笑顔になってもらえるような作品を…と考えると、「このキットは何かに出来る」とか、テレビでアニメを観ていても「これならガンプラで作れる」など、自然に閃いてしまいますね。それと皆さんに喜んでもらうことが第一ですので、誰もが知っているキャラをモチーフにすることも大切だと思っています。
――まさに「#ガンプラはどんな自由な発想で作ってもいいんだ」を地でいく、素晴らしい作品だと思います。反響も大きいですよね?
マサトそうですね。特にマリオシリーズの作品は、海外の方からもたくさんコメントを頂きました。マリオもガンダムも全世界の方々に本当に愛されている作品だと、あらためて実感しています。
モノアイを鼻に見立て、アッガイがカレーパンマンに
マサトガンプラの売り場にアッガイが置いてありまして、買おうか迷ってじっくり見ていたんです。そしたら、アッガイの顔の形がカレーパンマンに見えてきました。何度もいいますが、一度思ってしまうとそれにしか見えなくなりますので…(笑)。正式名称は『カレーパンマン専用アッガイ』です。4日くらいで制作しました。
――制作時に最もこだわったところ、最も苦労したところをそれぞれお教えください。
マサトこだわりは頭の形から目の配置、鼻の配置をどういかせるか、というところで、モノアイを鼻に見立てました。苦労したのはマントの表現ですね。プラスチックでの表現は非常に難しいと思い、いろいろと考えた結果、布を使おうと思いました。本当はプラモデルなのでプラスチックで表現したかったのですが、フェルトで表現しました。そのマントも「なびいているように見せるためにどうするか?」を考えました。結果ワイヤーをフェルトの中に入れました。
マサト自分が制作するときのこととは少し違うのですが、最近“巣ごもり”需要からか、ガンプラは人気で品薄状態が続いています。「皆さんが楽しめるように早く品薄状態から脱出できないか?」を常に考えております。今は転売屋が多い中、楽しみたいけど高価になって手が出せないって人も多いです。そういう人達のために、少しでもキットなどの情報を共有出来る場を作れないか。ということで、『team K.L.M.R』というサークルを作りました。まだメンバーは少ないですが、皆でガンプラを楽しめるように努力しようと思っています。
――自分のことだけではなく、ガンプラを愛するモデラーさんたちのために素晴らしいですね。最後になりますが、マサトさんにとって「ガンプラ」とは?
マサト笑顔になれる一つのツールだと思っています。手に入れた時、完成した時、作品を見て頂いた時、その方々が浮かべる笑顔。それぞれに嬉しさがこみ上げてきます。ガンプラは、笑顔を生んでくれる大切なものですね。キャラもののガンプラも、また閃くと思うので、作ると思います(笑)。