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【プラモデル】戦艦、航空機、戦車など“神作”まとめ

妄想で「名も無きジオン兵の日常」と「オーパーツガンダム」を創造する、ジオラマ制作の“至福”

 アニメ『機動戦士ガンダム』を語るうえで欠かせないのが、アムロ、シャア、ランバ・ラルといった骨太なキャラクターたちの“生き様”だ。一方で、本作に登場する名も無き兵士たちの“日常”が垣間見えるストーリーもまた、『ガンダム』が名作として支持される理由でもある。今回、そんな「兵士たちの日常」や、「ガンダムオーパーツ」の妄想ジオラマ2作品を紹介。モデラー・しんきち氏と大塩恒平氏がジオラマ制作に情熱を傾ける理由とは。

“俺的妄想”でRX-78-2 FAガンダム最終決戦仕様をジオラマ化(しんきち)

 ガンプラ好きの“浪漫”を詰め込んだような大迫力のフルアーマーガンダムを制作したモデラー・しんきち氏。この作品は『GBWC(ガンプラW杯)2018』のファイナル出場作品で、テーマは「ア・バオア・クーの最終決戦に向け、アムロ専用に制作されたフルアーマー・フルバーニアン&ウエポンシステムの高機動型RX-78-2 ガンダム」とのこと。

 しんきち氏は本作について「ホワイトベースの格納庫にロールアウトされた直後の最終調整を行っている状態をイメージしました。格納庫部分は台座的な意味合いが強いのですが、僕なりに表現するジオラマとなります」と説明に力を込める。

 ファーストガンダムの“最終決戦前”というストーリーや、大胆な解釈で作成されたウエポンシステムはまさに妄想全開なオーパーツ!これぞ、ガンプラにおける“妄想”の楽しみ方のひとつ言えるだろう。こうしたガンプラ妄想についてしんきち氏は、「『ガンダム』本編のストーリーを尊重しながらも、オリジナリティを取り入れた設定を基本としています。1本スジの通った作品コンセプトを決めたら、後はどんどん深いところまで妄想して肉付けしていきます」と語った。

 “妄想力”が最も成長したターニングポイントを聞くと、「ズバリ、隣県にお住まいの『ガンプラW杯2017』ファイナリスト・あかまり氏の作品を実際に目の当たりにした時です!」と振り返った。その時、自分の作品レベルは『まだまだこんなものか』と感じ、レベルアップするにはどうしたら良いか、を考えさせられた瞬間でもあったという。

 他のモデラーからのインスピレーションを糧に、モデラーとしての高みを目指すしんきち氏。次の作品のイメージもあると説明した。

 「『ガンプラW杯2018』決勝時から次回作のインスピレーションは湧いており、現在は現実的な妄想レベルで完成しています。『ガンプラW杯2019』には間に合いませんが、じっくり作り込んで発表する予定です。しんきちの次回作がどうなるのか、皆さんに妄想していただけたら嬉しいです」

敵役にも、戦場で見せる“漢の顔”以外の表情がある(大塩恒平)

 大塩氏の代表作『ジオン兵の安息』からは、戦場を駆け巡る“戦士の顔”とは違った、ジオン軍兵士の“生活感”がにじみ出ている。本作の制作にあたってどんな苦労があったかを大塩氏に聞いた。

 「制作に当たってのテーマは、兵器であるザクと人間をどう絡ませるかです。苦労した点は、人物を自然に座らせたり、寄りかからせるという点。プラモは本物の人間のように柔らかく無いので、物体と人を自然にくっつけるのは難しい作業でした」

 このジオラマからは、休息をとっているジオン兵が、近づいてきた行商に取引を持ちかけているようにも見える。こうした情景を、「箱庭的なひとつの場面で表現できるのがジオラマの魅力」だと大塩氏は強調する。

 「ジオン兵にはあえて緊張感のないポーズをとらせることで休息中であることを表現しました。あと、顔の表情にも気を使っています。戦場で見せる“漢の顔”以外の表情があるはずですから」

 行商が後ろを向いていることもあり、ジオン兵がどんな話題を振っているのかつい妄想してしまう。値段の交渉なのか、それとも軽口を叩いているのか。大塩氏は、「人が登場するジオラマを制作する場合、人間の“機微”を表現することは避けて通れません」と解説する。

 とりわけ、人間は日々目にしている対象なので、不自然さは違和感に直結する。そのため、「違和感のない、けれども見栄えのする人間をプラモで作るのは、ジオラマ制作にあたり最も大事にしている点です」と、情景模型へのこだわりを語った。そして、「ジオラマでは『格好いい』だけではない『物語』を表現したいと思っています。今後も見る人の感情に訴えかけていきたいですね」と高みを見据えた。

(C)創通・サンライズ

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