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【プラモデル】戦艦、航空機、戦車など“神作”まとめ

勧善懲悪でない『ガンダム』ワールドの魅力、敵役のジオン兵にも“日々の生活がある”ことをジオラマで描写

 来年40周年を迎える「ガンプラ」は、モデラーたちの“自由”な発想のもと、百花繚乱のオリジナルストーリーが創作されてきた。そんな、ガンプラ妄想をライフワークとするモデラー・大塩恒平氏に、ジオラマ制作の“沼”にハマったキッカケや、「物語」を妄想する楽しさと難しさを聞いた。

妄想力の源泉は「このシーンを再現したい」という渇望

――大塩さんは大学生モデラーとのことですが、プラモ制作をはじめたキッカケは?

大塩恒平小学4年生の時、通っていた塾の景品として金閣寺のプラモデルを貰った事がキッカケです。本格的に模型作りを始めたのは中学に入ってからでした。

――プラモ制作によってライフスタイルはどう変化しましたか?

大塩恒平プラモデル制作が当たり前の生活になっていて、以前どんなことに労力を注いでいたか思い出せないですね(苦笑)。実際、趣味に使える時間の7割以上は模型関係に費やしていて、そういう意味では“プラモデルが中心の生活”と言っても過言ではないと思います。

――プラモ制作は中高年の方が多いというイメージがあります。同年代のモデラーは多いですか?

大塩恒平私の所属しているサークルには同年代の人が10人位います。展示会で声を掛けてもらったのがキッカケでサークルに所属し、そのサークルを中心にモデラーの輪が広がっています。お互いに刺激を受けあう素晴らしい仲間たちです。

――刺激という点では、モデラーとしてインスピレーションを受けた漫画やアニメ、映画などはありますか?

大塩恒平戦争映画はもちろん、戦争劇画の巨匠・小林源文先生の漫画から多大な影響を受けています。アニメに関しては、「このシーンを再現したい」「このキャラやメカを作りたい」といった風に、制作する際の動機になることが多いですね。

――小林源文先生の漫画の魅力とは何でしょうか?

大塩恒平漫画、というより“戦場写真”が動いているような雰囲気が好きです。1コマ1コマから醸し出る「人間ドラマ」や「絵の泥臭さ」を、自分のジオラマでも表現できたらと思っています。

敵役にも、戦場で見せる“漢の顔”以外の表情がある

――今回紹介するジオラマからは、ジオン軍兵士の“生活感”がにじみ出ています。本作にはどんなテーマを設けましたか?

大塩恒平制作に当たってのテーマは、兵器であるザクと人間をどう絡ませるかです。苦労した点は、人物を自然に座らせたり、寄りかからせるという点です。プラモは本物の人間のように柔らかく無いので、物体と人を自然にくっつけるのは難しい作業でした。

――このジオラマは、休息をとっているジオン兵が、近づいてきた行商に取引を持ちかけているように見えます。こうした情景を、箱庭的なひとつの場面で表現できるのがジオラマの魅力ですね。

大塩恒平はい。ジオン兵にはあえて緊張感のないポーズをとらせることで休息中であることを表現しました。あと、顔の表情にも気を使っています。戦場で見せる“漢の顔”以外の表情があるはずですから。

――行商が後ろを向いていることもあり、ジオン兵がどんな話題を振っているのかつい妄想してしまいます。値段の交渉なのか、それとも軽口を叩いているのか(笑)。ちなみに、大塩さんは連邦派ですか?ジオン派ですか?

大塩恒平ガンダムシリーズでは、『機動戦士ガンダム MS IGLOO』が好きなので、ジオン派ですね。技術試験部隊、それも失敗兵器の技術評価という題材にまず惹かれました。好きな人物はデュバル少佐で、彼の登場話がMS IGLOOシリーズで一番好きです。

――プラモで「物語」を表現する際、一番大事にしている点は何ですか?

大塩恒平人が登場するジオラマを制作する場合、人間の“機微”を表現することは避けて通れません。とりわけ、人間は日々目にしている対象なので、不自然さは違和感に直結します。なので、違和感のない、けれども見栄えのする人間をプラモで作るのは、ジオラマ制作にあたり最も大事にしている点です。ただ、完璧を目指すと永遠に完成しなくなるので(苦笑)、力を入れる箇所の配分は気をつけています。

――大塩さんにとってのジオラマとは、「物語」なんですね。

大塩恒平ジオラマでは「格好いい」だけではない「物語」を表現したいと思っています。見る人の感情に訴えかけていきたいですね。

(C)創通・サンライズ

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