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【ジオラマ魂】『ルパン三世カリオストロの城』の名キットをブラッシュアップ「作品の空気感を再現」

 国籍や老若男女を問わず愛され続ける「プラモデル」。その歴史は古く、1958年12月に産声をあげた国産プラモデルは、昨年12月に60周年を迎えた。“日本最初のプラモデル・ノーチラス号にはじまり、戦車や戦闘機、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム(ガンプラ)」など、その時代を牽引するキットが登場してきた一方で、時代を問わず支持されているのがジオラマ(主人公のキットと背景を立体的に表現する方法)である。ここでは、ジオラマに魅せられた人気モデラー・あにさんにインタビューを実施。ジオラマ製作にかける想いを聞いた。

ジオラマとリアル背景の組み合わせ、“情景描写”に説得力を付与

――『ルパン三世』のジオラマは、既存のプラモをブラッシュアップされているかと思います。こだわった点を教えてください。
あにルパンと次元のフィギュアは、地面との接地面や、持っているフライパンなどと手足がピタっとフィットするよう、一部を削ったり作り直しています。フィアットはキットの物は使わず、他のメーカーのキットを使いました。

――『カリオストロの城』への思い出はありますか?
あに小さい頃、川原を走って下るというカリオストロごっこをやって、すっころんで死にそうになりました(笑)。オープニングで流れるルパンと次元の野営シーンは、子どもごころに憧れていましたね。

――ちなみに、このジオラマの背景は実写ですか?
あにこのジオラマの背景は森の写真を使っています。リアル背景とジオラマを組み合わせることで、“情景描写”に説得力が出るようにしました。

“情景王” 山田卓司への憧れ「“空気感”を感じるジオラマを作りたい」

――ここまでの技術を手にするのに苦労もあったかと思います。ジオラマ製作で最初の“壁”となったのは何ですか?
あに構図ですね。主役となる素材をどこに置けばよいのかが難しいです。ただ真ん中に置けばいいというものでもないですし、木やら草やらをどこに配置して良いのか、最初はそれさえもさっぱり分かりませんでした。

――構図の問題はどうやってクリアしたのでしょうか。
あに考えても解決策が見当たらなかったので、とりあえず地面から作り始めました(笑)。そして、そこに主人公になるキットを置いて、空いたスペースに木を配置し、地面には草を生やしていく…そうやって何度もチャレンジするうちに要領が分かってきて、ジオラマ作りが楽しくなっていきました。

――ジオラマ製作をするうえで、他のモデラーから影響を受けましたか?
あに『TVチャンピオン』(テレビ東京系)の「プロモデラー選手権」で5回の優勝を飾っているプロモデラー・山田卓司さんです。

――“情景王”の異名を持つ有名モデラーですね。
あに静岡県の浜松市に「やおや」という模型店があって、そこに山田卓司さんの作品が並んでいたんです。TVや模型誌などで作品はよく拝見していたのですが、実物を見るのは初めてで、その世界観に圧倒されました。まさに、作品から“空気感”を感じるジオラマで、自分もそんな作品が作れたらどれだけ素晴らしいだろう?と思います。

合作への挑戦でモデラーとして成長「固定概念から脱したい」

――ジオラマ製作をするうえで、山田さんの存在はひとつの目標となっているわけですね。では、ジオラマ製作で、もっとも重視する点は何でしょうか。
あに世界観です。それは物語だったり、全体の色味だったり、レイアウトだったり、その全てかもしれません。作品ごとのテーマで表現方法は異なりますが、作品の世界観や空気感をジオラマから感じ取れるような作品を作りたいと思っています。

――これまでのジオラマ製作で、自身を成長させたターニングポイントとなった出来事を教えてください。
あに毎年行われている「浜松ジオラマグランプリ」というジオラマのコンテストがあります。今年で8回目になるのですが、自分は第1回目から参加していて、3回目からは友人のモデラー・市川貴秀氏と合作で参加しています。

――コンテストに出ることは、いろいろな面で刺激になると。
あにそうですね、意見を出し合いながらの製作は刺激になりますし、何よりも審査員の方が丁寧に自分たちの足りないところを教えて下さるのでと、とても勉強になります。このコンテストが無かったら、ここまで色んなジャンルのジオラマは作っていなかったと思います。

――今後、ジオラマ製作をしていくうえでの課題を教えてください。
あに形にとらわれずに、自由な発想や方法で表現していこうと日頃から思ってはいるものの、まだ固定観念にとらわれている気がします。これからはもっと柔軟な発想でジオラマを楽しんでいきたいと思います。

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