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「おすすめの焼酎」はこれ!ビギナーからマニア向きまで一挙紹介

日本には焼酎をつくっている酒造場は約950あり、銘柄はその数倍ある。つまり、焼酎にはとても多くのバリエーションがあるのだ。だからこそ、何種類か飲んだだけで「焼酎は苦手」と思い込むことはもちろん、「これしかない!」と飲む銘柄を決めてしまうのも実はもったいない話。
この記事ではいくつかのカテゴリに分けて、押さえておきたい定番銘柄や焼酎好きを唸らせる隠れた逸品など、おすすめの焼酎を紹介する。焼酎好きが増えることや新しいお気に入りが見つかることに役立てば幸いだ。

自分好みの焼酎を見つけるには?

焼酎は種類が多いため、酒販店や飲食店でいつも選ぶのに迷ってしまうという人も多いのではないだろうか。
また、日本酒の甘口、辛口といった区別以上に味の種類が多彩なことから、人に薦められた銘柄や有名な銘柄が自分の好みに合っているかどうかもわかりにくいといえる。
もちろん銘柄名やボトルデザイン、価格などで直感的に選ぶのもいい。しかし、蒸留法の違いや、原材料になにを使っているかなど、「焼酎の種類」についてある程度知っておくと、味の傾向がわかるので自分に合ったものを選びやすくなる。

とはいえ、「いろいろ調べたりするのは苦手」「種類を知るほどわからなくなった」「とりあえずおすすめの焼酎を知ってどんどん試してみたい」という人のために、この記事では、
・どんな風に焼酎を楽しみたいか
・苦手な人にも飲みやすいのは?
・知る人ぞ知るおすすめ銘柄
の3つに焦点をあてて焼酎のおすすめを紹介していこうと思う。

オーソドックスに楽しみたい人におすすめの焼酎

とりあえずベーシックな焼酎はどんな味なのかを知りたい、飲むなら有名どころは押さえておきたいという人のために、プレミアム焼酎や基本の3つの原材料のそれぞれの特徴がよくわかるおすすめの焼酎をピックアップしてみた。

3M(魔王、村尾、森伊蔵)【芋焼酎】

焼酎に興味がない人でも「3M」という呼称は知っている人もいるかもしれない。
焼酎界の3Mとは「魔王」「村尾」「森以蔵」。

銘柄をローマ字表記したときにMから始まるこれら3本は、超有名なプレミアム焼酎だ。すべて鹿児島産の芋焼酎だが、焼酎好きを感服させる味わいの深さと、焼酎ビギナーにも抵抗がない飲みやすさが共通している。
プレミアムというだけに、品薄だったり定価では買えないことも多いが、一度は飲んでみても損はないだろう。

→ 「魔王」を検索(外部サイト)
→ 「村尾」を検索(外部サイト)
→ 森以蔵公式サイト(外部サイト)

兼八【麦焼酎】

原料由来のクセが少ないことから、ともすれば個性もあまりないと思われがちな麦焼酎だが、大分県宇佐市の四ッ谷酒造がつくる『兼八』は麦の香ばしさがよくわかる焼酎。

麦焼酎とは実はこういうものだったのかと再認識させられるだろう。
大分県農林水産指導センターと大分県酒造協同組合の共同研究により開発された焼酎用大麦新品種「トヨノホシ」と大分県の特産品であるカボスから抽出した「焼酎用大分酵母」を用いた『トヨノホシ兼八』もある。

→ 「兼八」を検索(外部サイト)

伊佐美【芋焼酎】

鹿児島県伊佐市の甲斐商店がつくる『伊佐美』は、プレミアム焼酎という呼び方の先駆けとなった銘柄。

黄金千貫と黒麹を使って常圧醸造した伝統的な芋焼酎ならではの力強い風味でありながら、いわゆる芋臭さはなく、旨味がしっかりと感じられるのが魅力だ。レトロな雰囲気のラベルも人気が高い。

→ 「伊佐美」を検索(外部サイト)

球磨の泉【米焼酎】

米焼酎の本場として知られる熊本県球磨郡産の球磨焼酎。

米の風味が生きたまろやかな味わいが特長の「球磨の泉」の蔵元は多良木町にあり、昔ながらの道具を使った完全手作りの小規模生産を行っている。「くまもとの赤」に認定されている鮮やかな赤のラベルが目印だ。

→ 「球磨の泉」を検索(外部サイト)

チューハイや割って飲む方におすすめの焼酎

焼酎を炭酸や果汁などで割って飲むなら、一般的には、雑味がなくクリアな味わいの連続式蒸留焼酎が向いているといえるが、単式蒸留焼酎の中にもおすすめといえるものがある。
その中でも、焼酎自体に味わいがあって、「焼酎多め」でハイボールやサワーを作ってもおいしい焼酎を紹介する。

亀甲宮焼酎(キンミヤ)【連続式蒸留焼酎(甲類)】

『キンミヤ』とは、三重県四日市にある宮崎本店の『亀甲宮焼酎』の通称。
ミネラル分の少ない地元の天然水で仕込むため風味がクリアで、しかも口当たりが良く、割る素材の風味と見事に引き立て合う。アルコール度数20%、25%、35%があり、200mlのカップから一升瓶まで多彩な容量が用意されているのも便利。パステルカラーのラベルもカワイイと評判だ。

→ 亀甲宮焼酎・キンミヤ焼酎 | 株式会社 宮ア本店(外部サイト)

逢初Blue【単式蒸留焼酎(乙類)】

宮崎県西都市のやまや蒸留所が手がける『逢初』は、飲みやすさを追求して作られた本格芋焼酎だが、『逢初blue』はその進化形ともいえる一本。
蒸留所も推奨している炭酸割りにすると、口に含んだ瞬間にふわりと甘やかな香りが広がり、その後に芳醇なうまみと極めてかすかな苦みが立ち上がって喉ごしはスッキリ。シャンパンのように乾杯に使うこともオススメしたい。

→ 逢初 | やまや蒸留所(外部サイト)

宝焼酎 レモンサワー専用【連続式蒸留焼酎(甲類)】

「専用」というだけに、これを使って作ると、レモンサワーってこんなにおいしいものだったのかと驚かされる。
その理由は、レモンとの相性を良くし、風味を引き立てるために、ハーブを使った焼酎をブレンドしたり、樽貯蔵熟成酒をブレンドすることでコクを深めたりといった、歴史ある焼酎メーカーならではのワザが随所に生きているから。

→ 宝焼酎 レモンサワー専用 | 焼酎 | 商品紹介 | 宝酒造株式会社(外部サイト)

「焼酎はどうも苦手…」そんな人におすすめしたい焼酎3選

焼酎が苦手だという人は、クセのある香りやアルコール度数の高さゆえの刺激に拒否反応がある人や、「ワイルドで安い酒」というイメージが払拭できず飲まず嫌いの人などさまざまだろう。
しかし、そんな人をも本格焼酎の旨さに開眼させ、焼酎好きに転向させることができそうなおすすめ焼酎3本を紹介したい。

flamingo orange【芋焼酎】

鹿児島県霧島市の国分酒造が毎年3月と6月に発売している『flamingo orange(フラミンゴオレンジ)』は、まずワインのような美しいボトルに目を奪われ、口に含めば南国の花やフルーツを思わせる濃密な香りに驚かされるが、れっきとした本格芋焼酎。サツママサリというさつまいもといも麹、鹿児島香り酵母1号を使って作られた、焼酎の概念を覆す焼酎だ。

→ 「flamingo orange」を検索(外部サイト)

吟香 鳥飼【米焼酎】

「日本酒は好きだけど米焼酎は苦手」という人にぜひおすすめしたい一本。
熊本県人吉で江戸時代に創業した蔵元が、蒸留酒のための吟醸麹や自家培養の酵母など数々の研究を重ねて、1994年に完成させた画期的な焼酎がこの『吟香 鳥飼』。
その名の通り、上品かつ華やかな吟醸香が香り立ち、味わいはあくまでまろやかでそれでいて焼酎の力強さもしっかりと兼ね揃えている。

→ 鳥飼酒造(外部サイト)

遊木  長期熟成【米焼酎】

高田酒造場の創業は明治35年。その歴史に培われた石蔵の麹室・カメ仕込みから生まれる手作りの球磨焼酎を、オーク樽で長期熟成したのが『遊木(ゆき)』。
5種類のオーク樽で熟成された原酒を熟練の職人がブレンドしている。ウイスキーやコニャックを思わせる芳醇な風味が楽しめるので洋酒好きにおすすめしたい名品。
オーク樽熟成焼酎の中では価格が手頃なのもうれしい。

→ 「遊木」を検索(外部サイト)

食後のデザートとしておすすめの焼酎

焼酎というと、「強くて荒っぽい酒」的なイメージを持つ人もまだまだ多いが、そんな思い込みが音をたてて崩れてしまうほど、エレガントな銘柄もあることを知ってほしい。
デザート代わりになるほどユニークで、しかも、最近注目の地域限定産品でもあるおすすめの2本を紹介する。

おくりおくらプレミアム【愛媛/栗】

愛媛県産業技術研究所との「栗の香りと味が明確な焼酎を作る」をコンセプトにした共同研究から誕生した焼酎。
奥伊予の地栗を焼き栗にして用いることで、栗の風味を最大限に引き出している。愛媛県の清酒酵母EK-1由来の香りも加わった華やかな味わいは、食後酒として、またケーキなどのスイーツと楽しむのもおすすめ。

→ 「おくりおくらプレミアム」を検索(外部サイト)

FAU44【鹿児島奄美大島/黒糖】

奄美地方でしか製造を許されていない黒糖焼酎。
その中でもこちらは、毎年バレンタインデーの時期だけに販売される数量限定の焼酎で、アルコール度数44度。
冷凍庫で冷やして味わうと、とろりとした飲み口と独特の甘やかさが格別で、フルーツとの相性が抜群。プレゼントにもぴったりだ。

→ 「FAU44」を検索(外部サイト)

焼酎好きが本当は内緒にしておきたいと思うおすすめ焼酎3選

焼酎は古来、日本各地で作られてきたが、焼酎ブームを経たことで、銘柄の知名度にかなり差ができている酒でもある。
そんな中で、あまり知られてはいないが個性が際立ち、しかも飲み飽きない、知る人ぞ知るおすすめの3本を紹介したい。

手造り青潮【鹿児島/芋焼酎】

祁答院蒸留所の手造り麹・かめ壺仕込みの芋焼酎。
原材料は黄金千貫、米麹で常圧蒸溜。ザ・芋焼酎といった趣のどっしりとした味わいで芋焼酎の魅力を堪能できる。
お湯割り、水割り、ロックでそれぞれ少し違う風味が花開くのも楽しい。年に一度、新焼酎 の「手造り青潮」が販売され、長期貯蔵、熟成させた『古酒 手作り青潮』『まぼろしの青潮』もある。

→ 祁答院蒸溜所の本格焼酎 逸品 商品一覧 - 手造り青潮、野海棠、特選芋焼酎(外部サイト)

一ツ葉【宮崎/米焼酎】

優しい米の風味とすっきりとしたキレのよさが両立していて、酒だけでもするする飲めてしまう米焼酎だが、ぜひ料理と合わせてみて欲しい。
和洋中どんな料理とも相性がよく、味わいを深めてくれる。『一ッ葉』の食中酒としての卓抜した実力の秘密は、減圧蒸留で仕上げた米焼酎に、10年以上熟成した古酒の蓬焼酎をごく少量ブレンドして清涼感を加えていることのようだ。

→ 「一ッ葉」を検索(外部サイト)

水毬【福島/麦焼酎】

奥久慈塙蒸留所のある福島県塙町はミネラル豊かな土と水に恵まれた土地として知られている。
一般的に焼酎づくりには軟水が使われることがほとんどだが、この『水毬』は硬水を使っていて、味わいの透明感が際立つ仕上がり。塙町産の麦の風味も軽やかで、とにかく飲み飽きしない。ボトルの美しさも特筆モノの1本だ。

→ まろやか蒸留酒【水毬】1本(箱入り)|奥久慈塙蒸留所(外部サイト)

まとめ

焼酎は種類が多いだけにおすすめできる銘柄も多種多様。そのため今回紹介したのはほんの一部にすぎない。
しかし、もし本記事で紹介した中に興味を惹かれる銘柄があれば、ぜひ一度飲んでみて欲しい。それがきっかけとなって、焼酎の魅力に目覚めたり、お気に入りの銘柄が増えたりするかもしれない。
著者プロフィール

まつもとようこ
「食」を専門とするライター。農・漁業、食品製造の現場、飲食関連の専門家・店舗などの取材記事執筆のほか、料理研究家としての活動も行う。食品のお取り寄せと直売所めぐり、国内外の蒸留・醸造所訪問は、趣味を通り越してライフワーク。
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