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優雅なティータイム? “おうち時間”を楽しむガンプラモデラーたち

暴力的な表現を控え、“人間らしさ”を加えた作品に(石澤ぐり氏)

 一方、大人になってガンプラづくりを再開したという石澤ぐり氏は、ガンプラの撮影中にたまたまそばにあった動物フィギュアと一緒に撮ったことから、モビルスーツを擬人化した「ガンプラ4コマ」ができていったという。
「制作したガンプラ撮影中に、なんとなく家にあった動物フィギュアと一緒に撮ってみるか、と思い立ったんです。すると、ストーリーがなんとなく浮かんできて…。ギャンが動物に襲い掛かろうとしているところを、ネモが阻止しようとします。ですがサーベルを目前に突き付けられたギャンに服従のポーズをとってしまうネモ…といった具合に物語が膨らんでいきました」
 これをきっかけに、擬人化したガンダムたちの作品を次々と発表。「パッと見たときに『何が起こっているのか』『何をしているのか』を、見た人が瞬時に分かるように撮ること」とともに、もう一つこだわりがあるという。
「ガンプラではありますが、暴力的な表現は控えていますね。といっても、自分が平和主義ということを主張しているわけではありません。でも以前にそういう場面を撮った時に、なんとなく自分の中でシックリこない感覚がありました。撮影していて嫌な気分になってしまったんです。なので、それ以降は極力そういった表現を避けるようにしています」
 暴力表現を廃し、可能な限り人間らしさを盛り込むようにしているという。
「例えばジョッキで何か飲んだ後に口を拭うとか、立ち上がる前にヒザに手を置いて中腰の態勢になるとか、それを入れると“人間っぽさ”が増すんですよね。まあ4コマだとなかなかそこまで入れられない場合もありますけど入れられる限りは入れるようにしてますね」

 人間界の日常のあるあるをうまく取り入れ、笑える作品を次々に発表。それゆえ、同氏のファンは幅広い年代で構成されている。
「リプライでも『面白い』『ほのぼのする』『癒やされる』などの感想は本当に嬉しいですね。小学生のお嬢さんを育てている方に『娘もいつも見ていて楽しみにしています』と言われた事もありました。やっぱり自分の出したものに対して反応があるとすごくうれしいので」
 そのファンのためにも、今後もどんどんその世界を広げていきたいという。
「居酒屋は制作したのですが、バーや喫茶店など作りたいお店はいろいろ出てきてるので、たくさん作っていきたいと思います。また、ギタリストのリーオー、会社勤めのガンダムマーク2、世界征服を企むガーベラテトラなど表現したいネタはまだまだあるので楽しんでいきたいです。そして、もっとたくさんの人に見ていただきたいと思ってます」

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