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“死覇装”に大剣…ガンダムらしからぬたたずまいに賞賛の声「『BLEACH』みたい」「『月牙天衝』しそう」

 ガンダムが使う武器というと、ビームライフルなどの銃器、あるいはビームサーベルといった近未来的な剣をイメージする人が多いだろう。ガンプラモデラーのデンデロさん(@dendero_no)はそんなガンダムには目もくれず、シリーズの中でも“大剣”の使い手であるガンダムアストレイに魅せられ、その進化系であるロードアストレイΩを大胆にカスタム。ロングソードを持った主人公が活躍する人気マンガ『BLEACH』にイメージを重ねて制作したところ、Xで6000件近いいいねを獲得した。本作誕生の背景を聞いた。

デパートのガンプラ売り場で『アストレイ』に一目惚れ「大きな剣はかっこよさの塊」

――本作のお話を伺う前に、ご自身がガンプラにハマるきっかけになった機体が、アストレイだったとお伺いしました。
デンデロそうですね。『1/100 ガンダムアストレイブルーフレーム セカンドL』です。中学生の頃に、デパートでのガンプラ売り場を見て、こんなに種類が出ているのかと驚き、買ってみたのが始まりです。色として青が好きなのもあったんですが、バックパックやガトリングにもなる大きな剣は当時中学生の自分にとってかっこよさの塊でした。ガンダムに全く詳しくなかった自分が、一目惚れした機体です。

――今回、Xで話題になった機体も、アストレイをベースに進化を遂げたロードアストレイΩですが、その魅力はどんなところですか?
デンデロ人体に近いボディラインと、双剣にもなる大剣がなにより魅力的です。洗練された素晴らしいデザインのモビルスーツ(MS)だと思いました。

――本作のベースとなるロードアストレイΩは、白を基調に黒を配し、ところどころ赤の差し色が利いたスタイリッシュなMSです。本作は、黒を基調にところどころ白を配し、よりクールな印象を受けますが、制作の方向性はどのように決めていったのですか?
デンデロありがとうございます。正直、アイデアに結構長い期間悩みました。そのなかで、白黒のカラーリングイメージが生まれ、剣を使うというもともとの特徴から、自分の大好きなマンガの『BLEACH』のキャラクターイメージを重ねつつ制作しました。アイデアでは悩んだんですが、制作自体は1週間くらいで出来ました。

――『BLEACH』の主人公・黒崎一護をイメージされたんですね。だから頭部のアンテナは“茶髪”に!
デンデロまさに一護がモチーフです(笑)。1.5という名前(本作の正式名称が『ロードアストレイ1.5(ワンポイントファイブ)』)もそこから取っています。『BLEACH大好き』なので。アンテナを(髪の色に)近い色にしたり、形も一護の髪型に似るようにギザギザにしたり、スカートもクロスボーンのABCマントを使って“死覇装感”を出してみました。本当は刀に鎖も付けたかったのですが、コンペに持って行く日に間に合わず....手元に戻ったら真っ先に手を加えたい部分です。

“死覇装”のサイドスカートの接続に苦労「思い切って改造してスマートにまとまるように」

――それにしても、この“死覇装”(『BLEACH』の黒崎一護が着ている衣装)を表現するのには苦労されたのではないですか?
デンデロそうですね。本作は、『HG ロードアストレイΩ』『HG アストレイノーネイム』『HG ロードアストレイダブルリベイク』を使用しているのですが、一番苦労したのが、サイドスカートの接続でした。最初は既存のロードアストレイのサイドスカートの上から取り付けようかと思いましたが、ごちゃごちゃしてしまうため、思い切って改造して、スマートにまとまるようにしました。

――苦労の甲斐もあって、クールに仕上がりましたね。ちなみにこのロードアストレイΩは、どのような活躍を見せるのでしょうか?制作時にイメージした物語をお聞かせください。
デンデロ明確なキャラクターイメージまでは考えてはいませんが、基本的には「剣のみで戦うマンガのキャラクターに憧れた人物が操作するガンプラ」というイメージで作りました。

――Xでは多くの賞賛の声が寄せられていますが、この反響はどのように受け止めてますか?
デンデロ大変ありがたいですね。コメント欄に、目標にしたキャラクターのセリフを書き込んでもらえたり、日本だけでなく、他国の方からもたくさんコメントをもらえたのがうれしかったです。

――本作を含め、「ガンプラ」で表現する際、一番気を付けていることはどんなことですか?
デンデロ基本的に改造よりも、塗装に重点を置いて制作することが多いんです。なので、同じ色でも"自分の好きな具合の色味"を出すことを第一に考えています。

――素晴らしいこだわりですね。ご自身のガンプラモデラーとしての信念をお教えください。
デンデロ「やりたいことを表現しつつ、手を抜けるところは抜く!」ですね。こだわり過ぎるといつになっても完成しなかったりするので…。妥協や見えないところの手抜きも必要だと思います(笑)。もちろんコンテンストとかになると話が変わると思いますけど。

――それは大事なことですね。では最後になりますが、ご自身にとって「ガンプラ」とは?
デンデロ精神的オアシスであり、生活の一部です。趣味で学生の頃からずっとガンプラのレビューブログ『デンデロの消失』もやっているので、もしよかったら見にきてください。

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