アニメ&ゲーム カテゴリ
ORICON NEWS

初登場から35年、いまだ人気の「ニューガンダム」 “立ち姿”にこだわったガンプラにSNS絶賛「何ですかこのクオリティ」

(写真左)『νガンダム』 制作・画像提供/M-Live氏 (写真右)『RX-93 ff νガンダム』 制作・画像提供/puras氏 (C)創通・サンライズ

(写真左)『νガンダム』 制作・画像提供/M-Live氏 (写真右)『RX-93 ff νガンダム』 制作・画像提供/puras氏 (C)創通・サンライズ

 35年前に初上映された映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』での鮮烈な印象もあってか、ガンプラモデラーのなかでも、いまだにν(ニュー)ガンダム【※】の人気は根強い。今回紹介する2人のモデラーも、νガンダムに魅せられて、制作した作品をSNS発表。いずれも、原型を生かして機体の持つ魅力をそれぞれの方法で最大限に引き出し、多くの人に賞賛された。【※】「νガンダム」の「ν」は、ギリシア文字の第13文字の「ニュー」

立ち姿が“ジョジョ立ち”な理由「西洋ギリシャの古典彫刻の考え方から」

 モデラーのM-Liveさん(@M_Live733)が作り上げたのは、『RG νガンダム』をベースに、プロポーションの変更とディテールアップを施した作品。もともとνガンダムには強い思い入れがあったという。

「中学生の時に映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を観て、衝撃を受けました。すぐにプラモを買って作ったんですが、その時はうまく作れなかった思い出があります。やはり同作の主役機なので他のモビルスーツとは違う思いがありました。本作が3体目の『νガンダム』作です」

 本作は、一見大きな改造はないように見えるが、胸部、腹部、脚部が強調され、プロポーションも良くなり、塗装も細かいところまで丁寧に施されている。より『νガンダム』らしさに迫った作品ともいえそうだ。

「0.3〜1mm厚のプラ板をそのパーツ面に合うようにアートナイフで切り出して、各ブロックに仕込んで、ディティールアップをはかっています。塗装も部位によって、ドライブラシ、エアブラシ、筆塗りなどを使い分け、マスキングテープを活用しながら、下地からこだわって塗装しました。あまり言いたくはありませんが、僕はそんなに器用ではありません。たくさんのモデラーさんの作例を見て、挑戦した手法もありますが、技術的にマネ出来ないものが多いです。それでも自分が出来る限りの、ある程度のバランスを考えた理想を追求して作っています」

 自らの実力を謙虚に見定め、できることを丁寧に行ったからこそ、多くの人を魅了するνガンダムができたのだろう。完成作をSNSで公開したところ、フォロワー内外から絶賛。なかでも、あるコメントが印象的だったという。

「『ジョジョ立ち?みたいなポージングにより、ガンダム自体に意志を感じます』というコメントが特にうれしかったですね。この“ジョジョ立ち”みたいなところが、こだわりのポイントでしたので。ただ、厳密に言うと、“ジョジョ立ち”を意識したわけではないんです。
 昔、僕は美術系の仕事をしていて、その頃に勉強した西洋ギリシャの古典彫刻の考え方である『コントラポスト』(体重の荷重によるバランスを取る表現のこと/ミケランジェロの『ダビデ像』などに用いられている)の要素を取り入れたことが始まりです。
 (ガンプラ制作時は)毎回、プラ板を足したり引いたりしながら模索を重ね表現しています。本来はロボットなので、そんな要素は必要ないんですが、1度やると毎回やらないと気が済まなくなりました。しばしば、ジョジョ立ち(承太郎立ち)と言われることもあります(笑)」

福岡の立像を見て制作を決意「もとのキットを生かした作りに」

 モビルスーツの持つ造形の美しさを生かした作りと魅力を引き出す撮影法で、フォロワー2.7万人を誇る人気モデラーのpurasさん(@puras9211)が作り上げたのは、『RX-93 ff νガンダム』。お気に入りの機体であったことに加え、あるきっかけがあり、制作したという。

「勤め先の同僚2名と『福岡のνガンダム(の立像を)見に行こう!』という話になり、日帰りで三井ショッピングパーク ららぽーと福岡へ行きました。もともと、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』はとても大好きで、圧倒的な強さと存在感を持つνガンダムはお気に入りの機体のひとつだったので。膨大な情報量と圧倒的な大きさを真に当たりにし、また、僕たちを守ってくれそうなヒロイック感をひしひしと感じ、『これは(ガンプラを)買って帰ってすぐに作ろう』と思いました」

 ガンプラのカスタムにはさまざまな手法があるが、同氏が選んだのは過剰な装飾を加えない方法。そこにはこんな思いが込められていた。

「『νガンダムの立像をそのままの形で作り上げたい』というのが一番の理由ですね。使用したキット(RG 1/144 RX-93ff νガンダム)そのものがとても素晴らしいので、ゲート処理、付属デカール貼り、スミ入れ、トップコートという基礎的な仕上げを施しました。『素材の良さをより引き出してあげたい』という気持ちで制作の方向性を決めていきました」

 制作は、「夢中で組み立ててあっという間に完成した」と話すが、RGシリーズならではの苦労もあったという。

「あまり苦労を感じなかったのですが、強いてあげるとすればデカールの貼り付けですかね。RGならではの精細で膨大な量の付属デカールには圧倒されました(笑)。あと、素材の良さを活かす為にゲート処理やスミ入れは、自分なりにこだわりました」

 本機の魅力を最大限に高めようと、ポージングなどにもこだわり、さまざまなイメージを膨らませた。

「格納庫を意識した作品は、立像のポージングで飾ると武装が余ってもったいないから、良い展示方法はないかと考えたことが、この作品を制作するきっかけでした。福岡の立像のνガンダムはロングレンジ・フィン・ファンネルのみ装備されていますが、実戦配備時に使用するライフルやシールドもしっかりと存在していて機密的に保管されている、というイメージで制作しました」

 ハイクオリティーな本作は、SNSで絶賛された。

「フォロワーの方だけでなく、さまざまな方々から『かっこいい!』『綺麗!』などのコメントをいただけることを、いつもうれしく思い、ガンプラ制作・撮影のモチベーションになっています。本作に対して頂いたコメントのなかで特に印象的だったのは『無改造、過度なウェザリングなし、無地背景で素材の100%を引き出して人を魅了する写真を撮れるところ。光の明暗のみでリアルさを演出出来るところ。やっぱり私の目標はこの人だ』という言葉ですね。SNSを始めてからの根幹の目標でしたので、感無量でした」

 今後もこの作風を生かしてガンプラ制作を続けていきたいという。

「私にとって、ものづくりの楽しさを教えてくれた原点が『ガンプラ』です。どんどん進化し続けているガンプラは、これからも私を魅了してくれるんだろうなと日々ワクワクしています。これからも『楽しみながら作る』の気持ちを常に大切にしながら、作品作りを続けていきたいと思います」

あなたにおすすめの記事

>

 を検索