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“あざとかわいすぎる”ガンプラ『フラウ・ボゥ専用ジム』にSNS大絶賛「ムチムチ感がフラウそのものじゃないか」
フラウ・ボゥの専用機がジムである理由「共通点として“普通っぽさ”」
ToMoSフォロワーの皆さんからはいつもたくさんのコメントをいただき、本当に励みになっております。“ムチムチ感”や“フラウらしさ”については、旧キットを使用しているのがポイントだと思います。旧キットの造形は線が柔らかく、面にも丸さがある女性的なカタチをしていると自分は感じてます。
――そういう意味では、本作のアイデアにピッタリだったんですね。そもそも、どういった経緯で制作しようと思われたのですか?
ToMoS実は、過去作で旧キット1/144ガンダムを使用した『アルテイシア(セイラ・マス)専用ガンダム』というものを作ったことがあり、今回はそのオマージュ作品になります。旧キットを改造せずに個性的なものにしたいと思い、作ったのがそのガンダムだったのですが、そのシリーズの仲間を増やしたいと思って制作しました。
――前回のインタビューでも話されていたご自身の「【なんちゃってMSV(モビルスーツバリエーション)】」シリーズのレンジ(幅)の広さに驚くばかりです(笑)。フラウ・ボゥとジムそれぞれには、何か特別な思い入れがあるのですか?
ToMoS思い入れは特にありません(笑)。フラウは性格が明るく、ちょっとお節介な普通の女の子というイメージです。ジムは、弱くやられ役なイメージ。連邦軍の量産機ということで、「シンプル」や「スタンダード」といったワードが浮かび、“普通っぽさ”という共通点から本作をイメージしました。
――お話の通り、フラウ・ボゥは本編劇中でも普通の女の子として描かれており、MSに搭乗もしません。本作制作時には、背景にどのようなストーリーをイメージしながら制作されたのですか?
ToMoS(if設定ですが)もし彼女が連邦軍のパイロットになって、専用機をもらえるポジションになっていたら、こんな機体カラーになっていたんじゃないかと想像しました。もちろんパロディ思考です(笑)。女性パイロットが乗っている感じを全面に出せたら面白いだろうなと考えながら作りました。
愛らしいポーズへのこだわり「MSを操っていても、普段の動きのクセが出ちゃったりする」
ToMoS以前作った『アルテイシア専用ガンダム』よりも若々しさを感じる元気な印象のピンクにしたいと思って調色しました。ちなみに、ジムをフラウそのものにしたいわけではないので、あくまでもジムベースのカラーリングになってます。よく「太ももの色がフラウと違う」と言われるのですが、頭と脚のカラーはジムをリスペクトしてます(笑)。
――本作制作において、一番こだわった点をお教えください。
ToMoSやはりポーズですね。首、足首、股関節は可動範囲を少し広げる加工をしていますが、それ以外はキットの可動域を利用しています。ベースとなった旧キット1/100ジムは、肩と肘がかなり動かせる構造になっており、それを利用して後ろで手を組んでいるような愛らしいポーズを取らせてみました。
――たしかに、“あざとかわいい”感じがポーズからも伝わってきます。
ToMoSありがとうございます。普通の女の子が時折見せるちょっとした仕草を再現したつもりです。MSを操っていても、普段の動きのクセみたいなものが出ちゃったりするんじゃないかなぁ〜と(笑)。よく見ていただくと、組んだ後ろの手にはビームサーベルを持ってます。これがどういう意味なのかは見ていただいた方の想像にお任せしてます(笑)。
――かつてはガンダム=男のイメージでしたが、本機のように愛らしいMSもいいですね。
ToMoSそうですね。MSに性別はないので、必ずしも男らしいポーズで立っているかどうかは、本当は分からない。実際に存在したら、本機みたいな感じだったってこともあり得るかもしれません(笑)。
――そう考えると、まさに“ガンプラは自由”ですね。ちなみに、今後はどんな作品を制作していこうとお考えですか?
ToMoS自分の性格が飽き性というものあるので、いろいろなことにチャレンジしていきたいですね。これからもおもしろかわいい作品を作っていきたいと思っておりますが、旧キットが大好きなので、それをベースに使っていくのは変わらないと思います。
――ToMoSさんの作品は、旧キットの可能性を広げていると思うので、次作以降も非常に楽しみです。では最後に、モデラーとしても今後の目標・野望を教えてください。
ToMoS趣味のひとつとしてのんびりやっているので野望なんてないですが、この趣味が続けられるように旧キットを定期的に再販してほしいですね。前回のインタビューに続き2回目のお願いです(笑)。