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乃木坂・与田の憧れ? “ガンプラ世界2位”のキュベレイがまさかのドラマデビュー 

 乃木坂46・与田祐希主演で、現在放送中のテレビ東京の木ドラ24『量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-』(以下/『量産型リコ』)。この劇中、主人公・リコが通う「矢島模型店」の店頭に、キュベレイが飾られているのはご存じだろうか? モデラーの凜パパさん(@RikuRuri33)が制作した本作は、2022年に行われたBANDAI SPIRITS主催「ガンプラビルダーズワールドカップ(GBWC)」で日本大会を制し、世界大会で2位に輝いたまさに”モデラーの憧れ”。なぜ”世界2位”のキュベレイが、ドラマデビューを果たすことになったのか? 同氏に話を聞いた。

第1話ではチラッと出演も「見たよ」と連絡あり「キュベレイが愛されていてうれしい」

――凜パパさんの代表作『キュベレイ unknown』が、『量産型リコ』でドラマデビューされました。今の率直な感想をお聞かせいただけますか?
凜パパありがとうございます。まさかこんなお話をいだけると思わずお話が来たときは驚きました。

――『量産型リコ』は6月末から放送が始まったわけですが、第1話で「矢島模型店」の店頭に飾られているご自身の作品を見てどのように感じましたか?
凜パパ第1話では、チラッと写るタイミングがあったくらいなのですが、SNSの宣伝用画像にもキュベレイが写っていました。小さな脇役なのですが、思っていたよりうれしいものでした(笑)。普通にドラマを見ていてももちろん楽しめるのですが、「どのタイミングで映るかな」と考えながらに観ると、余計に楽しく鑑賞できます。こんな経験、なかなかできないですから。

――ドラマが放送されてから周囲の反響はいかがですか?
凜パパ私がSNSで告知する前から、「見たよ!」とか「映ってましたよ!」など、周りの方々から連絡いただくことがありました。あらためて「キュベレイが愛されていてうれしいな」と思いました。

360日考え、制作した結果世界2位「苦しい時もSNSの励ましがモチベーション維持に」

――話が少しさかのぼるのですが、ORICON NEWSでも完成直後の2021年7月にインタビュー行い、制作の裏話を聞かせていただきました。当時の反響はいかがでした?
凜パパその節はありがとうございました。やはりメディアの力はすごいなと率直に感じました。それまでに私に興味を持ってくれて応援してくれていた方々はもちろんですが、あの日を境に今でも応援してくれている方が増えたと思います。うれしい限りです。
 寄せられたコメントの全ての声がうれしかったのですが、その中でも「マネしてやってみます」とか、今までプラ板工作をやっていなかった人が「挑戦してみたい」と思ってくれたことが特に印象に残っています。
※前回のインタビュー記事はこちら

――その後、「GBWC10th」で日本大会を制し、世界大会で2位、オーディエンス賞受賞と、モデラーとして最高峰の栄誉を獲得されました。
凜パパ1番初めに湧き上がった感情は「みんなありがとう!!」でした。このキュベレイは、1年365日中360日くらいずっと制作し続けていたもの。苦しい時ももちろんありましたけれどツイッターやラインでたくさんの人と日々話をしながら、モチベーションを落とさずにこれたからこそ、出来た作品だと思っています。

――ご自身を客観的に分析するとしたら、「周囲への感謝」以外の部分で、賞を受賞できた要因はどのようなところにあると思いますか?
凜パパそうですね…。自分で言うのも恥ずかしいのですが、私はこの大会において1番大切なのは、「ガンダムを知らないような方々にどれだけ振り返ってもらえるような作品を作るか」だと思っていました。“自分の好き”を表現しつつ、その時その時のひとりでも多い“みんなの好き”が表現出来ているかが重要だと感じていて、毎日SNSなどでどんな作品や構図が「いいね」をたくさんもらえているのかなどを勉強し、そこに自分の作品を落とし込めたからではないかなと感じています。

リコへの助言は「とにかく楽しむことを1番に、やりたいと思ったことを全部やってみよう」

――こうした分析力、それを具現化する表現力、そして周囲に感謝する謙虚さが、多くの人から尊敬を集めるモデラーとしての立ち位置を築き上げているわけですね。そんな凜パパさんがモデラーの先輩として、ドラマ内の主人公・リコに声をかけるとしたら、どんなアドバイスを送りますか?
凜パパそうですね…「とにかく楽しむことを1番に、できるできないで悩まないでやりたいと思ったことを全部やってみよう」と伝えたいです。
 正直、リカバリーや苦行と言われる作業もあります。でも必ず「やって良かった! あの時苦しい作業をやり遂げたから、今こんなにうれしい気持ちや達成感がある」と思える時が来る。やり直しや面倒臭い処理なんかも次の瞬間の楽しいのための準備、と考えて、全体を通して結果楽しい。そう思えるように“模型”をすることですね。

――素晴らしい金言ですね。ご自身は、モデラーとして、大きな大会でも結果を残されたわけですが、今後どんな展望、構想をお持ちですか?
凜パパ私の作る物はやり過ぎなくらい情報量に特化しています(笑)。このスタイルはそのままに、見てくれる方々のインスピレーションを刺激するような作品を作って行けたらなと思います。あと、私の作品を通して「プラ板工作をやってみたい」と挑戦する方が増えてくれたらうれしいです。
 あと私自身、人とのつながりが好きで尊敬する仲間と一緒に大規模な模型展示会を開かせていただいてます。今後も展示会やオフ会、交流会、コンペなどで、たくさんの人とつながり、さらに私たちを介して新しい輪が各所で生まれていくような、そんな機会を設けていけたらなと思います。

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