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総パーツ数5500以上、パパモデラーが「ハマーンの理想」を現実化 精緻なキュベレイに「すごすぎて言葉が出ない」

 塗装もしていない状態から、自ら設計した4000以上もの“細かすぎる”パーツをひとつひとつ丁寧に組んでいく制作中の様子をツイッターで公開。多くのモデラーから注目を集めていた凜パパ(@RikuRuri33)さんのキュベレイが、6月末についに完成。完成形が公開されると、心待ちにしていたモデラーだけでなく、一般ユーザーからも「とんでもない超大作が完成した」「すごすぎて言葉が出ない」など賞賛の声が続々上がった。一体本作はどんな構想のもと、制作、完成したのか?本人に話を聞いた。

「『ZZ』のラストシーン後、ハマーンがもし生きていたら」が発想の原点

――ツイッターで制作の様子を公開され、多くのモデラーが完成を心待ちにしていた大作「キュベレイ」が完成しました。今の率直な感想は?
凜パパ制作を始めて実に7ヵ月半。無事に着地出来てよかったと心から安堵しています。

――そもそも今回、なぜキュベレイをモチーフにした大作を制作しようと思ったのでしょうか?
凜パパガンダムシリーズの中で1番好きな機体がキュベレイなんです。幼少期からずっと変わらず、その思いを持っていたところに、昨年『MG 1/100 キュベレイ・アンベリール』発売というニュースが飛び込んできて。その写真を見た時に、自分の目には、この姿(完成形)が写りました。

――ベースとなる機体を見ただけで、完成形をイメージできたんですね。このキュベレイの背景には、どんな物語を想像されたんですか?
凜パパ『機動戦士ガンダムZZ』の最後で、キュベレイとそのパイロットであるハマーン・カーンは敗れますが、その際もし命をつなぎ止めていたらという設定が発想の原点でした。その後、療養・静養期間を影で過ごすハマーンが、理想を現実にするために開発を進めていたのが今回制作した『キュベレイ unknown』です。戦場でこの機体を見た者はデータを転送する間も与えられず息絶える、故に詳細不明、不詳といった意味を与えました。

――本来、キュベレイはつややかな白ですが、このカラーリングがキュベレイの不気味さをより際立たせ、“unknown”のイメージにぴったりとハマっています。
凜パパありがとうございます。キュベレイの作例を見ると、「面」を活かした美しさを主張する作品が数多く見られました。でも本作では、それと真逆に進むことで、キュベレイが持つ、怖さと妖艶さを表現できないかと考えました。後は外装よりも、作りこんだメカ部を主張したいと言う気持ちがこの配色を選択した理由になります。

リビングで家族と会話しながら4000以上のパーツを手作り

――メカ部分を含め、素組みではありえない量のパーツが使われています。全部でいくつくらいのパーツを使われているのですか?
凜パパ全ての種類のパーツ数となると数え切れません。プラ板やプラ棒から切り出したパーツ枚数は4000個を超えていると思います。

――手作りのパーツが4000個!? すごい数ですね。
凜パパ基本はスクラッチ(手作り)で、ひとつひとつ、プラ材から設計し、デザインナイフで切り出し、時間をかけて制作しました。ほか、プラモデルのジャンクパーツを加工して使ったのが7~800くらい、元々のキットがおそらく500~600くらいだと思うので、全部合わせると5500くらいになるかと思います。

――驚くほど精緻で、細部まで細かく丁寧に作られている様子からも、時間をかけたことが伝わってきます。本作を作る際に一番こだわった部分はどこですか?
凜パパパーツを増やすなど、情報量を増やしていくと、ある一定のラインを超えた途端に急にしつこさが出てしまうんです。そのラインをギリギリまで上げるために、同じパーツを複製し使うことはできるだけ避け、形が同じでも大きさが違うものを制作したりして単調にならないようにこだわりました。
 例えば、フロントビューでも見上げの視点では基盤などの本当に細かいゴチャゴチャしたところを減らし、シルエットを主張。見下げの視点ではこれでもかと細分化した部分が見えるように組み込むことでディテールを主張する。リアも同様です。
 今は左右対称のデザインが主流ですが、自分はシンメトリー崩しをして要所にアシンメトリーを取り入れた作品にしてあります。これによりサイドビューでも右から見るのと左から見るので違って見えて、360度どの視点から見ても新しい発見がある。少しでも長く楽しんでいただきたいと言う想いを込めています。

――本作に限らず、ガンプラを制作する上での信念をお教えください。
凜パパ「基本を1番大事に!」です。1メートル離れて見れば、きれいに出来ているものを、至近距離の虫眼鏡で見てもきれいにするのが、本当に大変で難しい。でも、これができるようになるには、誰でもが出来る基本を疎かにしないということでしか解決出来ない。と、尊敬する方に教えていただきました。今はまだ、自分自身出来ていませんが、常に意識し、何より大事にしています。

――奥が深い言葉ですね。では、最後に凜パパさんにとって「ガンプラ」とは?
凜パパ私は家庭持ちのリビングモデラーなのですが、毎日家族とリビングで話しながら制作していて。子どもたちも一緒にやったり、「家族の会話の時間が増えるいい趣味だね」と妻にも言われたりしています。また、家族以外にもSNSを通して、たくさんの方に出会えたので、「ガンプラ」とは、笑って過ごせる時間を増やしてくれる最高のコミュニケーションツールだと思っています。

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