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ア・バオア・クー陥落後、壮絶な最期を遂げた“ジオン軍人”カスペン大佐 専用機“ギャン”搭乗で運命に変化?

 『ガンダム』シリーズの登場人物は、それぞれに信念を持った魅力的な人物が多い。フル3DCGアニメ作品『機動戦士ガンダム MS IGLOO』で描かれたヘルベルト・フォン・カスペン大佐(以下/カスペン)もまた、ジオンに忠誠を誓い、軍人として壮絶な最期を遂げた人物。モデラーのルゥアさん(@Luher_10)は、そんなカスペン大佐に魅せられ専用機を作成。だがそれは、劇中で描かれたゲルググではなく、オリジナル設定のギャンだった。もし専用機がギャンだったら、彼の運命は変わるのか?制作者に話を聞いた。

「気品ではなく、兵器らしさを持ったギャンを作りたい」が発想の原点

――先日発表された『MS-15Sギャン(ヘルベルト・フォン・カスペン機)』が話題となりました。そもそも、本作を制作しよう思ったきっかけは?
ルゥア自分のなかでギャンは「気品がある機体」。兵器とは少し違う印象を持っていたので、そのイメージを変えて「兵器らしさを持ったギャンを作りたい」という思いからこのアイデアが浮かび、作ってみようと思いました。

――ヘルベルト・フォン・カスペンといえば、専用機のゲルググを操るジオン軍の優秀な将校ですが、なぜギャンに搭乗することになったのですか?
ルゥアカスペン大佐機にした理由は個人的にとても好きな人物だったからです。ギャンはジオン公国軍の次期主力モビルスーツとしてコンペでゲルググと争った機体。なのでゲルググからの置き換えという設定は説得力が出るかな…と思いギャンを選びました。

――どのような物語をイメージしながら制作されていたのですか?
ルゥア『機動戦士ガンダム MS IGLOO』でのカスペン大佐の活躍シーンを思い浮かべ、専用機のゲルググをギャンに置き換えました。左手の義手の影響なのか荒っぽくなってしまう着艦シーンとか、味方を守るために出撃し、ボールを撃墜したシーン、そして学徒兵の身代わりになったシーン…。

――数々の勲章を授けられるほどの優秀な将校だったカスペン大佐。ア・バオア・クー陥落後も戦闘を継続し、その最期は味方(年少・学徒兵)を守るために連邦軍の砲火を浴びました。もしこれがゲルググではなく、ルゥアさんのイメージ通りギャンだったとしたら、どのような運命をたどっていたと思いますか?
ルゥアどうでしょう?カスペン大佐は左手が義手なので、近接戦闘ではゲルググよりも若干不利かもしれません。でも個人的には劇中と同じ活躍をしたと思いたいです。ただ最期は、ゲルググがギャンに変わったとしてもやはり味方を守るために出撃していたと思います。

フル3DCGの作中に登場しても違和感のないようにリアルさを追求

――本作を作る際に苦労した部分、こだわった部分をそれぞれお聞かせください。
ルゥアカスペン大佐の登場作品である『機動戦士ガンダム MS IGLOO』はフル3DCGアニメ作品なのでできる限りリアルに、作品の中に登場しても違和感がないようにモールド追加やプラ板貼り、そして塗装には特に気をつけました。中でもモールドの追加は掘りすぎないように、少なくなりすぎないようにバランスを取るのに苦労しました。あと、華奢なイメージをなるべく少なくして、威圧感が出るように体型を変更しています。

――高度なテクニックを持つガンプラモデラーからも賞賛の声が寄せられました。制作後の反響をどのように受け止めていますか?また特に印象的だった声はどのようなものでしたか?
ルゥアただただ本当に感謝しかありません。なかでも印象的だったのは、「ギャンのイメージが変わった」とか「ギャンが好きになった」といったコメント。本当に嬉しかったです。

――本作に限らず、ガンプラを制作するうえで一番大切にしていることはどのようなことですか?
ルゥア自分の目標であるメタルビルドやメタルロボット魂などの高価なフィギュアになるべく近づけることができるようにということですね。そして完成後も塗膜剥がれなどを気にせずに、出来るだけガシガシ動かして遊べるように注意して作っています。

――最後に、ルゥアさんにとって「ガンプラ」とは?
ルゥア物理的にも精神的にも「自分の大切な居場所」ですね。

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