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“オモ写”カメラマンが「全集中」で描く『鬼滅の刃』の世界「大好きな作品の大好きなシーンを再現したい」
まんぼう星人3年くらい前に「友人に買ったフィギュアを自慢したい」と思ったことですね。その想いだけで活動を始めるようになりました。
――随分手の込んだ自慢の仕方を選びましたね(笑)。『仮面ライダー』などのフィギュアを使った「オモ写」を発表されていますが、そのアイデアはどんなところから浮かんでくるのでしょうか?
まんぼう星人日常生活の中で浮かんでくる事が多いです。仕事中にアイデアが浮かんだり、何気ない会話からヒントをもらってます。小道具も100均などに行くと、ついつい「何か使えるものは無いかな」と探してしまう自分がいます。撮影場所も、日常生活の移動中に「この公園使えるかも」と、なんとなく探してしまいます。
――そんななか、『鬼滅の刃』の「オモ写」を発表されました。始められたきっかけは?
まんぼう星人「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の公開がきっかけですね。ただご存知の通り、同作は空前の大ブームを巻き起こしてます。すでにほかの方も『鬼滅の刃』を題材にオモ写を撮影していたので、なるべく“同じような写真にならないように”と差異化を意識していました。
――なるほど。特に炭治郎が青空を背景に「技」を繰り出す姿が新鮮でした。
まんぼう星人アニメでは、鬼との闘いの中で技を繰り出します。鬼の活動は夜なのですが、スマホで夜、水の動きを撮影するのは難しいので、昼間になってしまいました。どうしても躍動感のある水の動きを撮影したかったので…。水の動きが思ったように出なかったところが1番苦労しました。
まんぼう星人これは、『鬼滅の刃』だけでなく全作品に言えることですが、子どもの頃に、オモチャで遊んでいた時と同じ感覚を大事にしながら、たくさん想像して楽しく撮影しています。そうすると、キャラクターのイメージに沿わないような、新たな表情もいい意味で勝手に作ることができますし、それが自然とストレス発散にも繋がっているような気がします。
――素晴らしい趣味ですね。
まんぼう星人ありがとうございます。あと、撮影はスマホで行っているのですが、「子どもの頃に遊んでいたオモチャのカッコいい・かわいいシーンが、高価な機材や撮影テクニック・合成加工などしなくても、誰でも手軽に写真に残すことが出来るんだよ」ということが伝わってくれたらうれしいですね。
――最後に、次に作りたいと思っている「オモ写」作品の構想があればお教えください。
まんぼう星人そうですね…。『鬼滅の刃』ファンの方に怒られる事を覚悟して、あのキャラクターにイメージとは真反対の事をさせてみたいです(笑)。でもそれこそが本当の意味で「オモ写」の醍醐味なのかなと思いますね。
文/中山洋平