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尿素結晶の実験で”煉獄さんの髪の毛”を再現 小学2年生の細かすぎる実験過程に驚きの声

 “煉獄さんの髪の毛って尿素結晶みたい!という小学2年生の思いつきで始められた実験結果”というツイートが話題に。『鬼滅の刃』の人気キャラクター・煉獄さんの髪色を“尿素結晶”で再現しようと取り組む娘さんの様子の写真を、親御さんが投稿したものだ。その実験過程に「すごい、目標に対して方法の仮定と実験と考察を行うなんて」「子供達の発想と想像力が素敵過ぎます」「お嬢様将来有望ですね」などと反響が寄せられている。小学2年生の娘さんの並々ならぬ探求心はどこから生まれたのか、さらに『鬼滅の刃』をはじめとしたコンテンツについて思うことについて、親御さんに話を聞いた。

アニメにハマり科学実験に興味を持った 実験を行うことになったきっかけ

――娘さんはまだ小学2年生にも関わらず、なぜ“尿素結晶”という言葉を知っていて、なぜ今回の実験をするに至ったのでしょうか?

【たまら】そもそも娘は保育園の頃から動植物の観察が大好きで、私の母(祖母)から顕微鏡を買ってもらい、葉っぱや魚のうろこを覗いたりしていました。そして小学生になり、コロナで休校中のときに、『Dr.STONE』のアニメにハマったことで科学実験に興味を持ち始めました。そんな中で『鬼滅の刃』が大ブームになり、娘もアニメを全話視聴したので、今回の思いつきが生まれたのだと思います。

――2つのアニメがきっかけになっているのですね。

【たまら】10月頃に私の父(祖父)から科学図鑑を買ってもらい、そこに載っていた尿素結晶の実験に惹かれ、「やりたい!」と言ってきました。実は今回の実験は2回目で、1回目は赤色の食用色素しかなくて赤一色で行ったところ、時間が経つに連れて全体的に白く、先の方だけ赤くなってきたので、「白いところが黄色くなれば煉獄さんみたいだね」と話したのが始まりです。

――なるほど。実際に実験はどう進めていったんですか?

【たまら】その後、1回目のときになぜ先の方だけ赤くなったのかとか、どういう順番で色を吸い込んでいるのかといった考察を色々とヒアリングして、3つの方法を試しました。正直なところ、私はどれも全部混ざってオレンジ色になるだけじゃないかと思っていたので、まさかあんなに綺麗に結果が出るとは思っていませんでした。

――「実験をやってみたい」と言われたときは、どのように感じましたか?

【たまら】図鑑を貰ったときから、やりたいと言うだろうなとは思っていました。最初は酢と油で植物から色素を分離する実験など、家にあるものでやっていたのですが、だんだんほしい物の要求が増えてきたので、ドラッグストアや100円ショップでミョウバン、ホウ砂、尿素、精製水、軽量スプーン、軽量カップ、温度計、ビニール手袋などを購入し、実験素材セットを作って渡しました。ちなみに、ミョウバン結晶の実験もしたのですが失敗したので、冬休みにリベンジが決定しています。

「知りたいときが知るタイミング」 本人が読みたがったものは読ませてあげたい

――娘さんの探求心、素晴らしいですね。今回はきっかけが漫画やアニメ等の作品でしたが、昔は漫画やアニメ作品が子どもにとって良い影響を及ぼすものなのか、懐疑的な考えも一定数あったかと思います。たまらさんは、漫画やアニメなどの作品が子どもに与える影響力をどのように捉えていますか?

【たまら】メディアの子どもへの影響は大きいので怖い部分もあるとは思いますが、良い影響もあると思います。今回の実験でも、図鑑には軽く「尿素は水に溶けにくいから根気よく混ぜよう」と書いてあったんですが、本当に全然溶けなくて大変でした。でも、『Dr.STONE』の漫画に出てくる言葉を使うことで、「実験は地道でドイヒーな作業が大切なんだよね!」なんて言いながらニコニコ楽しそうにかき混ぜていた娘の姿が印象的でした。

 苦手だったマラソンも、「マラソンの呼吸っていうのがあるよ!酸素をたくさん取り込んで体にめぐらすよ!理屈は全集中の呼吸と一緒だよ!」と「呼吸」とつければ何でも鬼滅っぽくなるのを利用してテンション上げて練習しました。こういう良い影響もたくさんあるので漫画やアニメ・ゲームを怖がってる人には良さを知ってもらえたらいいなと思います。

――良い影響や学べることもたくさんありますね。

【たまら】知りたいときが知るタイミングだと思うので、きちんと精査をした上で、本人が読みたがった本は、漫画であろうと活字であろうと読ませるのが我が家の方針です。将来的には、漫画や本に書いてあることを鵜呑みにするのではなく、自分で考えて作品に向き合えるようになってほしいなと思います。

――実験が終了した後、娘さんはどのような様子でしたか?

【たまら】実験をしたのが夜だったので、翌朝、「いいねぇいいねぇ!煉獄さんになったの3番だったね!ママの本命は1番だったけど色が混ざったね!とか「2番は全然だね!」などと言いながら、尿素結晶の周りをウロウロしながら見ていましたね。今言ったことを忘れないうちに書いておかなきゃね、と促しました。

――世の中には素晴らしい漫画やアニメ作品がたくさんありますが、お子さんには作品とどのように向き合ってほしいですか?

【たまら】おそらく今の年齢の「好き」という思いは、形を変えても一生変わらないし、大人になったときの原動力にもなると思うので、漫画でも本でもゲームでも何でもいいから、好きなものをたくさん作ってほしいです。何が人生の役に立つかはわからないので、何でもやってほしい。ただ、娘に一つだけ言いたいことがあります。実験をしたら最後までちゃんとお片付けをして!

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