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気軽な世間話も気づけば地雷に…『鬼滅』をきっかけに考えるネタバレ判定のラインとは?

  • 穏やかだった先生もネタバレされると豹変?「ネタバレした瞬間関節外しますね」と冗談交じりに言われた天野アマゾネスさん(画像:@Azness27)

    穏やかだった先生もネタバレされると豹変?「ネタバレした瞬間関節外しますね」と冗談交じりに言われた天野アマゾネスさん(画像:@Azness27)

 「今日のリハビリ、緊張したな」という漫画がツイッターで16万を超えるいいねを集めて話題に。肩を痛めて整形外科に1年半通い続けた、クリエイターの天野アマゾネス(@Azness27)さんの投稿で、治療中は理学療法士の先生と『鬼滅の刃』の話に花を咲かせていたという。事態が一変したのは、最終巻が発売された直後の通院。天野さんは気軽に「23巻読みました?」と問いかけたが、先生は「買ったけど、まだ読んでいない」と返答。このまま鬼滅の話題を話続けたら「ネタバレしちゃうかも」と天野さんが言うと、先生は「ネタバレした瞬間関節外しますね」と冗談交じりに返してきたという。反響やネタバレへの意見について話を聞いた。

「うっかりネタバレを見て悔しい…」その気持ちが漫画への共感に

――天野さんが描いた漫画には「この先生の気持ちわかる」「勧めた人より勧められた人の方が先読んでるの強い」などと反響が。あらためて漫画の反響についてどのように感じましたか?

「このように多数の方からリアクションいただいたのは初めてで、改めて『鬼滅の刃』の人気の凄さを実感しました。この漫画を描いた理由は、私の肩を治す為に1年半もの間リハビリを担当してくれた先生に、関節を外されそうになった事が面白く感じたからです。お医者さんには治すイメージしかなかったので『壊す事もできるんだ』という発見を共有したいという思いもありました。しかし、この漫画に寄せられた感想で予想以上に多かったのはネタバレに関する意見でした。気になったので少し調べてみると、ネット上で鬼滅の刃のネタバレとなる発言が多く見られました」

――作品に対しての感想を言ったつもりが、ネタバレになることもありますからね。また、コミックス、アニメ、映画…どこまで把握しているのか、深い話に入る前に確認することは今後も必要になってきそうです。

「うっかりネタバレ情報を見て悔しい思いをした方々が、きっと私の描いた漫画に出てくる先生に共感したのだと思います。次のリハビリのとき、ネタバレしそうになった事を先生に謝りました」

――最近は、世間話として『鬼滅の刃』を話題にする人も多いのではないかと思います。天野さんも、先生が治療してくださる間は『鬼滅の刃』の話をすることが多かったのですよね。

「先生とは施術中に『今好きなもの』の話をよくするのですが、約1年前に鬼滅の刃のアニメを『キャラクターそれぞれのバックボーンがしっかり描かれていて魅力的だし、ストーリーも面白いので絶対に見てください!』と強くオススメされました。その時すでに鬼滅の刃は話題になっていて、聞いたことはあったのですが先生の強いオススメが決め手となり『次のリハビリの話のネタになればいいな』と思い見始めました」

主人公の痛みや苦しさに共感「先生にオススメされた通りキャラクターの一人ひとりが魅力的」

  • 『鬼滅の刃』を見たことがない人でもキャラクターを魅力的に描けるのか?まったく見たことがない天野さんのお父さんが描いた甘露寺蜜璃

    『鬼滅の刃』を見たことがない人でもキャラクターを魅力的に描けるのか?『鬼滅』をまったく見たことがない天野さんのお父さんが描いた甘露寺蜜璃

――天野さんご自身は、鬼滅の刃のどのようなところに惹かれますか? おもしろいと感じるポイントをお聞かせいただけますか?

「鬼滅の刃の魅力は言い尽くせないのですが、私が1番惹かれるのは主人公『竈門炭治郎』の応援したくなっちゃう人柄です。炭治郎は優しく努力家で皆から愛されるキャラクターです。今までの人生でいくつかのバトル物の漫画を見てきましたが、主人公が傷つけられたりするシーンからはカッコ良さや技の華やかさに痺れることはあっても、痛みや辛さ苦しさに共感する事は少なかったように思います。

 本作では炭治郎が痛みや疲れを感じている際には体のどこの部分がどのように辛いのか具体的に言葉で表現されています。なので、呼吸を使ったことがない私でも『こんなに辛いんだ…』とイメージすることができ、心の底から『炭治郎、頑張ってーーー!!!!』と応援したくなります。また、先生にオススメされた通りキャラクターの一人ひとりが魅力的です。それぞれに信念があり、寂しさ悲しさを背負って戦っていて、心から皆に幸せになってほしいなと思えます。それは敵の鬼にも同じ事を思います」

――天野さんは、他にも『鬼滅の刃』に関する企画をされていますね。記事を投稿されている『オモコロ』では、『鬼滅の刃』のキャラクター・甘露寺蜜璃を、鬼滅を見たことない家族に書いてもらったら…という漫画も。キャラの特徴がきちんとおさえられていて、とてもおもしろかったです。

「ありがとうございます!父の絵は私も初めて見たのですが、絵柄に世代とならではのお色気が出てしまっていて私も楽しかったです!」

【記事はこちら】全く知らないキャラクターでも魅力的に描けるの?鬼滅の刃を見たことない人達に【甘露寺蜜璃】を描いてもらった(外部サイト)

――普段は家族を題材にして漫画を描かれていているそうですが、天野さんが漫画を描く際に一番大切にしていることは何ですか?

「一番大切にしているのは、私や私の家族を身近な存在だと感じてもらえるように描くことです。漫画・エッセイ記事に家族が出演する際には、人物像をイメージしやすいよう、本筋とは関係ない出来事や情報も入れるようにしています。その方が読んだ方も共感しやすいのではないかと思うからです。そして起こった出来事をありのまま描くようにしています。なのでたまに描いた物が素朴過ぎてしまう事もありますが、その飾らなさに親近感を感じてもらえたらなと思います」

――今後、どのような漫画を描いていきたいですか?SNSでどんな発信をしていきたいですか?

「さりげない出来事を、さりげないまま面白いと感じてもらえる漫画やエッセイを書いていきたいです」
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