• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム(ORICON NEWS)
  • 芸能 TOP
  • 深キョンの成功で加速した女優の“グラビア回帰志向” 宮崎美子に見る「水着姿を披露する」ことへの意識変化
ORICON NEWS

深キョンの成功で加速した女優の“グラビア回帰志向” 宮崎美子に見る「水着姿を披露する」ことへの意識変化

  • 自身初のカレンダーで40年ぶりビキニ姿を披露する宮崎美子 (C)ORICON NewS inc.

    自身初のカレンダーで40年ぶりビキニ姿を披露する宮崎美子 (C)ORICON NewS inc.

 女優・宮崎美子のデビュー40周年記念カレンダー&フォトブックが予想を上回る売れ行きを見せている。発売開始時はAmazonと楽天のカレンダー部門で、関連商品が軒並み無双状態の『鬼滅の刃』カレンダーを抑えて堂々1位の快挙を果たした。同カレンダーの見どころは、何と言っても宮崎が40年ぶりに披露したビキニ姿。かつては新人女優の"通過儀礼"として、やがては”卒業"するものだった水着グラビアだが、近年は中堅、ベテラン女優の「グラビア回帰志向」が高まっているようだ。
宮崎美子のビキニ写真はこちら(外部サイト)

還暦過ぎても「不自然さがない」 グラビア写真への風向きの変化

 宮崎美子といえば数々のクイズ番組や教養番組における知的かつ親しみやすいキャラクターで、お茶の間の好感度も高いベテラン女優。その宮崎が先ごろ披露した"61歳のビキニ姿"に、「還暦とは思えない」「めちゃくちゃチャーミング!」「笑顔が輝いている」と賞賛が殺到、たちまちツイッターのトレンドワード1位に躍り出る反響を呼んだ。

 そもそも1980年デビューの宮崎がブレイクしたきっかけは、同年のミノルタ(現コニカミノルタ)CMで披露した健康的なビキニ姿だった。新人が水着グラビアを"通過儀礼"として知名度を上げていくのは今も昔も定番だ。

 ところが近年は、第一線で活躍する中堅〜ベテラン女優たちが次々とグラビアに回帰する傾向が見られる。その先鞭を切ったのは、やはり深田恭子(38歳)だろう。かつては男性人気の高かった深田恭子だが、近年はその健康的なメリハリボディで女性からの憧れを集めるようになった。そのきっかけとなったのが、30歳から始めたサーフィンをビキニ姿で披露した写真集『Down to earth』(2014年)だ。

 今年2年ぶりにリリースした写真集『Brand new me』にもサーフィン&ビキニショットが満載。発売前に重版が決定するなど、「人気女優にして現役No.1グラビアアイドル」という稀有なポジションを確立している。

「グラビアは卒業するもの」若手女優の登竜門、時には黒歴史扱いも

 かつて「水着グラビア」は若手女優にとってあくまでステップの意味合いが強く、ある程度の人気と知名度をつかんだら「卒業できる」仕事だった。肌を露出することで、ともすれば男性からの卑猥な視線を浴びるリスクから、ブレイク後は「黒歴史」としてひた隠す傾向すらあった。

 厳格な家庭で育った宮崎美子も「家族に水着姿を見られたくない」と、一度はグラビアを断ったという。巨匠・篠山紀信の熱心な説得でミノルタCMに出演し、一躍知名度を上げた宮崎だったが、その鮮烈な姿は「宮崎美子=素朴な笑顔とグラマラスなボディ」というイメージを視聴者の脳裏に強く焼き付ける結果となった。はにかんだ笑顔を浮かべ、Tシャツとジーンズを抜いでビキニ姿になる一連の動作は、当時しばしばお笑いのネタにもなったほどだ。

 若かりし頃にはそうしたパブリックイメージを脱却する苦労もあっただろう。その後は長らく(40年も)水着を"封印"し、女優・タレントの仕事に邁進。ドラマや映画はもとより、81年のTBS系『クイズダービー』を皮切りに数々のクイズ番組で活躍して現在のポジションを築き上げている。

 40周年の節目もさることながら、「知的かつ朗らかでチャーミング」といった揺るぎないイメージを確立したこと、さらに人気女優のグラビアに「同性の支持と共感」という新たな価値が加わった今だからこそ、宮崎も「40年ぶりのビキニ」に踏み切れたのではないだろうか。

 また、美ボディは健在ながら、安易に熟女=艶っぽいセクシー路線に走らなかったことも好意的に受け止められた。61歳にしてフレッシュかつ清潔感あふれるビキニ姿は、宮崎だからこそ表現し得たものだ。

あなたにおすすめの記事

 を検索