ORICON NEWS
深キョンの成功で加速した女優の“グラビア回帰志向” 宮崎美子に見る「水着姿を披露する」ことへの意識変化
同性からの支持拡大で「水着姿の披露」に新たな価値観
デビュー当時はグラビアアイドルとして活躍した綾瀬はるか(35歳)は、写真集『SEA STORIES Haruka Ayase』(2015年)で10年ぶりのビキニ姿を披露。今年1月発売の食と旅をテーマにしたフォトブック『ハルカノイセカイ02』にも、ビキニ姿でハワイを楽しむ様子が収められている。
またかつてはグラビア仕事への葛藤を語っていた吉岡里帆(27歳)も、「今ならグラビアとまた向き合って楽しい作品を作れるかもしれないと思いました」と、今年11月発売の写真集『里帆採取 by Asami Kiyokawa』でビキニ姿を再解禁。発売からたちまちAmazonのタレント写真集のトップを独走するなど、「人気女優×ビキニ」の需要の高さを証明している。
人気女優たちのグラビア回帰は、同世代女性たちに「いくつになってもビキニを着てもいい」という勇気と開放感も与えている。「奇跡のアラフォー」として賞賛を集めている深田恭子だが、宮崎美子はさらにその上を行く「奇跡のアラカン」だ。
ベテラン女優・水沢アキ(66歳)も、篠山紀信撮影による25年ぶりの写真集『AKI MIZUSAWA 1975-2020』でビキニやヌードを披露している。女優にとってグラビアは「リアルな自己表現の場」や「フォトグラファーとタッグを組んだ作品」となり、もはや「卒業」するものではなくなった。
そこにはグラビアに対する「男性の性的消費」を超えた世論の変化は大きい。同性の羨望や共感といった価値と需要が掘り起こされた今、人気女優たちのさらなる堂々としたグラビアに期待したいところだ。
(文=児玉澄子)