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「鬼滅の刃」ブームがガンプラ界にも? “日輪刀”ならぬ「日輪νガンダム」を作り上げたモデラーの苦労

――「日輪」(=太陽)仕様にした、νガンダムの特徴であるファンネルの圧倒的な数が壮観です。νガンダムの形式番号である93に揃えたと伺ったのですが、なぜ“93に揃えよう”と試みたのでしょうか?
らんゆりPまずRGνガンダムの発売後、ダブル・フィン・ファンネル拡張ユニットの発表があり、友人に冗談交じりで「やらんの?」と言われたので「じゃあやってやんよ!」と軽い気持ちで購入したのが始まりです(笑)。その後、模型仲間から「νガンダムの型式がRX-93だからファンネルの総数を93個にしようよ」と提案されて、そのアイデアを具現化しようと前のめりになりましたね。

――前のめりとはいえ、ものすごく膨大な作業量だったと想像出来るます。今作制作の際に苦労した部分、こだわった部分をそれぞれ教えてください。
らんゆりPやはりファンネルの組立と塗装で苦労しました。ファンネルは1個当たり11のパーツで構成されているのですが、今回、使用したファンネルの数は93個。必然的に全部で1023個のパーツ数になります。それらを塗装すると考えるとゾッとしますよね(笑)。
こだわった部分はあくまで日輪のファンネルがメインなのでνガンダムが目立ちすぎない様に、アンテナを本来の黄色から黒に近いグレーにカラーリングする工夫を施したところです。
――制作後の反響はいかがでしたか?
らんゆりP完成報告のツイートがありがたいことにバズり、多くの方からコメントをいただきました。大変うれしかったです。

――くしくも、今話題の『鬼滅の刃』に登場する武器「日輪刀」と、名前が似ています。制作時に何か意識された点はあるでしょうか…?
らんゆりP「日輪νガンダム」を完成させたのは、昨年の12月でした。その頃私は『鬼滅の刃』を知らなかったので特に意識はしていないです。でも今すごい人気なので、それがきっかけでまた話題になってくれたらうれしいですね。

――狙ったのかと思ってしまったのですが、違ったのですね。失礼しました。本作を通じて伝えたいメッセージは何ですか?
らんゆりPガンプラは“カッコイイ”だけじゃない、“こんなユニークな表現も出来るんだ”ということが伝わればと思います。展示会ではカッコイイ作品が多く展示されていたり、模型雑誌にも数多くの素晴らしい作例が載っていますが、それだけではない模型の魅力が少しでも伝わったらうれしいです。
――本作を含め、「ガンプラ」で表現する際、一番気を付けていることはどんなことですか?
らんゆりP自分自身が楽しく制作するというのは忘れずにしているつもりです。趣味で作っているわけですし、自分が楽しく作れていないと、納得したものは出来ないと思っています。表面処理や延長加工などの苦に思う作業もあったりはしますが(笑)、自分が作り上げたい理想の形に近づくにつれてやはり心躍りますし、どんどん楽しくなってきます。

――最後に、らんゆりPさんにとってガンプラとは?
らんゆりP無趣味に近かった自分がここまでのめり込めりこんだのはガンプラが初めてです。”もの作りが好きなんだ”と知るきっかけにもなりました。今後も大事にしていきたい自分にとっての「大切な趣味」ですね。

文/中山洋平

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