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【プラモデル】戦艦、航空機、戦車など“神作”まとめ
「アナタの“戦闘機萌え”は？」“戦争の道具”ではなく、一切の無駄を省いた“機能美の塊”に惹かれた
作品：戦闘機「F-16D」／制作：しばやん（@hyperducati）
F-16に後付けパーツを盛り付けた“全部乗せ”のご機嫌な機体を制作
【しばやん】アニメ『超時空要塞マクロス』に登場するロイ・フォッカーのバルキリーに憧れがあったのと、『エリア88』のミッキーが好きだったのでジョリーロジャース（海賊旗）のトムキャットを作ろうと思ったんです。それで何の予備知識もなくハセガワの1/48 F-14Aを買ったのですが、当時はガンプラしか組んだ事が無かったので、箱を開けた瞬間に挫折しまして。それでトムキャットの前にいくつか飛行機模型を作って練習しようと。そしたらそのままハマってしまいました。それから17〜8年経ちますが、まだ尾翼にドクロのトムキャットは作れていません。最終目標にしています。
【しばやん】まず１つは、最近大きなスケール（1/32）に注力している事。もう１つは複座の機体が作りたかったという事です。特にF-16って単座のイメージが強いので敢えて複座のD型を作ってみたいなと。それにF-16にゴテゴテと後付けパーツを盛り付けた、全部乗せヒャッハー！みたいなプラモにも惹かれまして（笑）。
――制作にあたって参考にした題材や作品などはありますか？
【しばやん】（ほぼ）同仕様で比較的鮮明な実機資料が多いギリシャやイスラエル、ポーランドのF-16を参考にしています。本作に限った事ではないですが、細部の詳細が分かる海外の写真集をよく買っています。ネットでも画像は探せますが、オッサンなのでモニターに映る情報は頭に入ってきません。
パイロットや整備員のフィギュアと絡ませて“物語性”を演出したい
【しばやん】シンガポール空軍のF-16は鮮明な全体写真が少なく、本当はこんなに汚れていないのかもしれませんが、自分なりの「ロービジ（低視認性塗装）の汚し塗装」にこだわってみました。それと空対空ミサイルや精密誘導爆弾、増槽2本にECMポッドやACMIポッドと、やたらめったら吊るしてみました（笑）。
【しばやん】やはりウェザリングですね。実機写真をよく見てどこが、どのように、なぜそのように汚れるのか、剥がれるのか、焼けるのか…そういうルールを知ってそれを作品に落とし込む事です。
――プラモ制作を通じて航空機などの歴史について学ばれましたか？
【しばやん】私はあえて戦闘機の歴史や運用状況をあまり知ろうとしません。例えば民間人への空爆だったり政治的な駆け引きだったり、そういう情報と特定の機体を結びつけてしまうと作る手が止まってしまうので…（一般的な歴史や社会情勢を知ろうとしないという意味ではありません）。飛行機（と言うか軍用機）は戦争の道具だから好きなのではなく、一切の無駄を省いた機能美の塊であるが故に魅力を感じています。
――この写真は本当に大空を飛んでいるように見えます。
【しばやん】飛行姿勢の野外写真なので天候勝負でした。敢えて曇天で撮ったり雲を入れて動きを出したりしています。離れて望遠で撮る事が多いのですが、絞りや露出、アングルを変えて撮りまくり、後ほど膨大な量を取捨選択しています。あと野外撮影は風が怖いです。しっかり固定したつもりでも大きな機体は風に煽られて離陸したり落下したりするので。
――今後、力を入れていきたい表現方法は？
【しばやん】「単位面積あたりの情報量を増やす」事もそうですが、どういった材質でできているのか、飛行や整備を重ねるうちにどのように汚れていくのか、そういう所を表現できたらと思います。それとパイロットや整備員などクルーフィギュアと絡ませるのも好きなので、そこにちょっとした物語性が生み出せると嬉しいですね。
――次に挑戦したいスケールモデルを教えてください。
【しばやん】私、勝手にツイッターで #DHT同盟 というタグを立ち上げまして。「D＝でかい」「H＝飛行機」「T＝飛ばしたい」の略なんですが、大きいスケールもしくは輸送機や爆撃機などスケールは小さくても大きい機体を飛行姿勢で作ってゆきたいと思っています。興味のあるツイッターユーザーの方はぜひこのタグを使ってください。