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【プラモデル】戦艦、航空機、戦車など“神作”まとめ

百里基地での「F-4ファントム」との出会い 20歳のモデラーがスケールモデルに“情熱“を注ぐワケ

作品:ハセガワ 1/72 F-4EJ改/制作:M@so (マソ)

作品:ハセガワ 1/72 F-4EJ改/制作:M@so (マソ)

 1958年に国産プラモデルが産声をあげてから60余年、黎明期から現在に至るまで、その歴史を支えてきたのは戦車・艦船・航空機といったスケールモデル(※縮尺に基づいて忠実に再現した模型)だ。今回、航空機に魅せられた20歳のモデラー・マソ氏をインタビュー。スケールモデル制作にハマった原体験や、ジオラマ制作における“匠の技術”を聞いた。

実機を生で見る感動は、プラモデル制作における大きなモチベーション

  • 作品:レベル 1/144 B-2/制作:M@so (マソ)

    作品:レベル 1/144 B-2/制作:M@so (マソ)

  • 作品:タミヤ 1/48 F-16C/制作:M@so (マソ)

    作品:タミヤ 1/48 F-16C/制作:M@so (マソ)

――プラモデルの魅力に目覚めた原体験を教えてください。

【マソ】10年ほど前、小学低学年くらいの時に知人に買ってもらった水陸両用MSセットのシャア専用ズゴックが私にとっての初めてのプラモデルでした。

――最初はガンプラがメインだったんですね。

【マソ】小学生の時はひたすらガンプラを作っていました。HGUCシリーズがメインでしたが、ファーストガンダムを見始めたこともあり、俗に言われる旧キットのガンプラも作っていました。安く沢山買えてカッコイイ、ジムばかり作っていた記憶があります(笑)。

――では、スケールモデルの魅力に目覚めた理由は?

【マソ】小学6年生の時にタミヤ1/35ティーガーIを買ってもらった時だと思います。ガンプラとは違うリアルな世界感のカッコ良さに気づきました。その後は戦車、飛行機、船と多種多様なジャンルに挑戦しました。

――その中でも航空機の作品が多い理由は?

【マソ】中学生3年生の頃、TwitterでF-4ファントムの作品に出会ったのがターニングポイントです。また茨城県の防衛省航空自衛隊百里基地で実際にファントムを見て、ますます飛行機の魅力に引き込まれました。実機を生で見る感動は、プラモデル制作において今でも大きなモチベーションになっていて、その後は航空機メインで作るようになりました。

――今作で使用したキットやフィギュアを教えてください。

【マソ】本体はハセガワ 1/72 F-4EJ改で、フィギュアは、ハセガワ社製とフジミ社製を組み合わせています。

――本作はもちろん、スケールモデルで力を入れている表現方法は何でしょうか?

【マソ】ウェザリングや塗装の質感などです。実際の汚れなどを再現する際に、オーバーな表現になりすぎず、しかし模型的に見て大人しくなりすぎない。という微妙なニュアンスの表現を模索しています。

プラモ制作は「めんどくさい」けど、完成した時の感動もひとしお

  • 作品:グレートウォールホビー 1/72 F-15E/制作:M@so (マソ)

    作品:グレートウォールホビー 1/72 F-15E/制作:M@so (マソ)

  • 作品:ハセガワ 1/72 Su-35S/制作:M@so (マソ)

    作品:ハセガワ 1/72 Su-35S/制作:M@so (マソ)

  • 作品:ハセガワ 1/72 RF-4E/制作:M@so (マソ)

    作品:ハセガワ 1/72 RF-4E/制作:M@so (マソ)

――力を入れている表現で難しい部分は何でしょうか?

【マソ】再現性のバランス感です。航空機の汚れには必ず理由が有ると素人ながら考えています。ウェザリングだからといって全体を汚してしまっては実機の再現性に欠けてしまい説得力がありません。しかし実機にあまりにも忠実だと模型的には面白くない…この表現のバランス感でよく悩んでいます。

――1枚絵でストーリーを表現するうえで特に大事にしているのは?

【マソ】汚れです。先程も言いましたが「汚れ」には様々な理由があります。それは飛行機そのものが原因だったり、人間によって生み出されるものもあったりと生み出される原因は様々です。そのストーリーを作品に描き込むことで、作品は飛行機単品だけど様々なエピソードが想像できたらいいなと思って作っています。

――本作はどのようにして撮影されましたか?

【マソ】土手で撮影しています。季節の草の伸び加減にもよりますが、余計な草は編集機能で削除しています。

――写真を撮る際に意識している点は何でしょうか。

【マソ】日差しや太陽の方向などでしょうか。できるだけ順光で撮影できるようにしています。カメラは一眼レフカメラを使っていて、200mm程度で小さめにとってトリミングし、実機の雰囲気を出したいので写真編集アプリで少し調整、編集しています。

――マソさんにとってプラモデルとは?

【マソ】言葉が悪いですが“腐れ縁”でしょうか(苦笑)。正直、作っていて楽しくない場面も沢山あり、「めんどくさいなー」と言いながら作っていると「じゃ辞めれば?」と厳しいツッコミをされることも…(笑)。それでも完成した時の感動だけは譲れません。気づいたらもうすぐ20歳。プラモデルに触れて10年が経ちます。続けていたからこそ、こうしてインタビューも受けさせて頂けるようになりました。同年代モデラーはあまり多くありませんが、これからも長く続けていきたいと思っています。

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