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ガンプラ製「武者ガンダム」の“五月人形”を5月5日に公開 SNS絶賛「これなら悪鬼悪霊からお家を守ってくれる」
生活様式の変化で節句をお祝いできない家庭も「ガンプラの五月人形があっても良いのでは?」
スバルありがとうございます。MG『真武者頑駄無 戦国の陣』を5月5日の「こどもの日」にポストするため、4月末頃から作り始めました。
――そもそも、このアイデアはどのように発案されたのですか?
スバル近ごろは生活様式の変化で、こいのぼりをあげたり、五月人形を飾れない家庭も多くあると思います。時代の流れとともに、「ガンプラの五月人形があっても良いのでは?」と考え、プラモデルでも豪華に見えるように心がけて制作しました。
――この『真武者頑駄無 戦国の陣』は“積みプラ”(購入後、いつか作るときのために大切に家で保管しているプラモデル)だったとお伺いしました。
スバルそうなんです。コロナ禍をきっかけにガンプラを作り始めて間もないころ、隣町の大きな家電量販店にたくさんガンプラが売っているとの情報を得て、友人と2人で買いに行きました。塗装するつもりだったので、普通の真武者頑駄無を買おうとしましたが、友人の強い勧めで、『真武者頑駄無 戦国の陣』を購入したことを覚えています。「いつか綺麗に作れるようになったら(作ろう)」と思い続けて約4年、今できる精一杯の『武者頑駄無』を作ってみました。
――制作に至る物語も素敵ですね。ちなみに「武者ガンダム」には何か思い入れがあるのですか?
スバル古本屋で必死に探して見つけた『プラモ狂四郎』で元ネタ(?)を知りました。実は『SDガンダム』シリーズの映像作品を、今まで見る機会がなかったので、ぜひ見てみたいです。
五月人形、甲冑、漆塗りを参考にイメージを膨らませた「塗分けに苦労しました」
スバル鎧武者姿のガンダムを作るにあたり、まず、「五月人形に寄せる」か「実際に使用された古い甲冑に寄せるか」で悩みました。今回は、「こどもの日」に発表するつもりだったので、基本的に「五月人形」のイメージですが、あまり派手になりすぎないよう全体の色合いを考えました。
――制作時、特にこだわったポイント、苦労したポイントをそれぞれ教えてください。
スバル作り始める前に、「五月人形」や「甲冑」の画像、「漆塗り」の動画などを見てイメージを膨らませました。苦労したポイントは、種子島砲を作る時、木目調塗装に初挑戦したことですね。あと、今まで失敗続きだったマスキングゾルを使用した塗り分けも苦労しました。
――この苦労の甲斐もあって、賞賛のコメントが非常に多く寄せられました。
スバル「ウチにも飾りたい美しい作品です」「重厚感があってカッコイイ」「武者頑駄無作る時の参考にします」「なんたる迫力!これなら悪鬼悪霊からお家を守ってくれますな!」などのコメントをいただいて、とてもうれしかったです。
――「こどもの日」を意識した投稿ですが、本作を通じて子どもたちに伝えたいメッセージはどんなことですか?
スバル立派な大人ではない私が言うのもおこがましいですが、好きなことはもちろん、いろいろなことに興味をもってほしいです。
ガンプラを作る時も、映像作品やゲームの設定だけでなく、実物の金属の特性や質感、工事現場で見かける重機の油や泥汚れの付き方、現行兵器の仕組みなどを知っていればリアルな模型を作ることができますし、その知識に自分なりの解釈、空想やイメージを加えれば、オリジナリティーのある作品を作ることができます。
そんな、広い知識を持ち自分なりに解釈して何かを作り出す力があれば、将来仕事をする時も、きっと役に立つと思います。
――いいメッセージですね。ちなみに本作を作り終えて、次に挑戦しようと思っている機体があれば教えてください。
スバル来年の、こどもの日には『武者頑駄無Mk‐II 徳川家康Ver.』を作りたいと考えています。その他には自分が考える、宇宙世紀、コズミックイラ、ガンダムビルドシリーズ設定の妄想機体をどんどん作っていきたいと思います。
――これもまた楽しみですね。では最後に、モデラーとしての今後の野望、目標を教えてください。
スバル私のモデラーとしての目標は、自分のイメージするカッコイイ(美しい、かわいい)模型を作ることです。イメージが形にできるようになったら、映像作品や美術品、普段の生活から、さらにイメージを広げてまたそれを形にしていく、模型は一生楽しめる趣味だと考えています。所詮は自己満足の趣味ですが、私の作品を見てポジティブな感情を持っていただける方がいたなら、こんなにうれしいことはありません。