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『SEED DESTINY』の名話「悪夢」ガンプラ再現にSNS絶賛…『SEED FREEDOM』大ヒット中にあえて前作名シーンを選んだ意図

 1月の公開以降、大ヒットを記録している映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(以下/SEED FREEDOM)。ガンプラシーンでもこの登場機がSNSを賑わせているが、モデラーのK(ケー/@K316431887)さんが、近作をとして作り上げたのは、前作『SEED DESTINY』の名シーン。話題の『SEED FREEDOM』ではなく、前作モチーフの本作を制作するに至った理由とは?

映画公開タイミングで『SEED』シリーズを見返し、印象に残ったシーンを再現

――映画『SEED FREEDOM』が大ヒットを記録していますが、本作『悪夢』は、シリーズ前作の『SEED DESTINY』の名シーンをモチーフにした作品で、大きな注目を集めました。このタイミングで、“あえて”前作を表現されたのは、どのような想いがあったのですか?
K(ケー)『SEED』シリーズはリアルタイムで観ていたんですけど、実は内容を忘れてしまい(笑)。『SEED FREEDOM』が公開されるタイミングで、もう一度イチから『SEED』『SEED DESTINY』と見返していったんです。そのなかで、一番印象に残ってたキラとシンの戦いを再現したいと思ったのがきっかけですね。『SEED』『SEED DESTINY』でも、まだ再現したいシーンがいっぱいあるので、キットが揃えば再現したいと思っています。

――今改めて、『SEED』シリーズを見返してみて、どのような感想をお持ちになりましたか?また、『SEED』シリーズのどのようなところが魅力だと思いますか?
K(ケー)特に主要キャラ、キラ、アスラン、シンの3人それぞれの物語(思い)がありすごく見入ってしまいますね。今回制作したジオラマでもそうですが、キラ、シンのお互いの思い、特にシンのステラに対する思い(キラに対する憎しみ)がぶつかるシーンはすごく良いと思いました。アニメが公開されて20年ぐらいになるのに、機体のデザインも戦闘シーンも迫力があり、すごくカッコいいところが魅力なのかなと思います。

――ちなみに、映画『SEED FREEDOM』はご覧になっていかがでした?
K(ケー)実はまだ観てないんですよ。すごく観たいのですが、都合がつかず観に行けてません。でも必ず観るつもりです。どんな戦闘シーンになっているのか、観るのがすごく楽しみです。

――まだご覧になっていないのですね。ちなみにいろいろな前情報から気になるモビルスーツ(MS)などはいますか?
K(ケー)ゲルググメナースですね。でもキットがなかなか手に入らないと聞いているので…買うことができたら作ってみたいですね。あと、SNSでモデラーの方々が作品を発表されていて、皆さんどれもすごいセンスだと思います。自分にないものをSNSで見られるのでとても参考にしています。

今回のジオラマには反省点が「フォースインパルスの手の向きが逆だった」

――本作の話に戻りますが、使用したキットと制作期間を教えてください。
K(ケー)使用キットはHGフリーダムガンダム、フォースインパルスで、制作期間は約2週間です。

――『SEED DESTINY』のキラとシンの戦いを表現するうえで、こだわった点はどのようなところですか?
K(ケー)ポイントはエクスカリバーですね。電装はフィラメントLEDを使い、あえてフリーダムの胴体に貫通させず、エクスカリバーを半分に切断してフリーダムの胴体に付けました。ここの配線が難しくて苦労しました。

――塗装ではなく電装となると、配線は難しいですよね。機体もさることながら、背景の波の表現にもこだわりを感じます。
K(ケー)波の表現も、透明のプラ板を大き目にカットして台座に斜めに設置。KATOさんの大波小波と綿を混ぜ、設置したプラ板に付けて荒波っぽく表現しました。ちなみに、波の表現は3回ほどやり直しました(汗)。

――その苦労もあって、SNSでは賞賛の声が多数挙がっています。
K(ケー)ありがたいですね。特に一番、印象に残ったのは「臨場感が凄い」というコメントです。この言葉が制作してて一番うれしく、制作冥利に尽きます。

――本作を含めて、ガンプラ制作をするときに一番気を付けているのは、どんなことですか?
K(ケー)最近のガンプラは可動域がすごいので、それを生かしながら、なるべく劇中に近いポージングでシーンを再現できればと思ってます。ちなみに、今回制作したジオラマのフォースインパルスの手の向きが逆だったのが反省点です(汗)。

――それは気付きませんでした! それでは、最後にモデラーとしての今後の目標を教えてください。
K(ケー)ガンプラって、説明書を見ながら組み立てて、完成した時のあのワクワク感がたまりませんよね。大人になっても、幼少期に作ってたころのまま、あの気持ちは今でも変わりません。今後も楽しみながら、いろいろなことに挑戦しつつ、今まで以上に躍動感、臨場感ある作品ができるように頑張りたいです。

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