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ここまでやる? ガンプラ衝撃のビフォーアフターにSNS驚愕「造形力半端ない」「スター・ウォーズに出てきてもおかしくない」

デティールアップを施す前と施したあとのブラウ・ブロ 制作・画像提供/マッキー氏 (C)創通・サンライズ

デティールアップを施す前と施したあとのブラウ・ブロ 制作・画像提供/マッキー氏 (C)創通・サンライズ

ガンプラ誕生から40年以上が経過した今なお、最初期から発売されている“旧キット”の人気は高い。可動域が狭くとも、ディテールが粗くとも、逆に自分色に染めやすいととらえるモデラーも多く、その作品のビフォーアフターがたびたびSNSで話題となっている。モデラーのマッキーさん(@9DoHg4w2buAa8U2)は、たまたま手に入れた旧キット「1/550 ブラウ・ブロ」を徹底的にディテールアップ。その途中経過をアップしたところ未完成にもかかわらず、多くの反響があった。「子どもの頃にうまく作れず、そのリベンジ」と語る同氏に制作の背景を聞いた。

旧キット『ブラウ・ブロ』へのリベンジ「子どもの頃に接着剤ベタベタでうまく作れず」

――『ブラウ・ブロ 出撃準備!』(仮)は、未完成ながら多くのいいねを獲得。賞賛のコメントが相次ぎました。
マッキーこの反響は非常に驚きました。まだ完成しておらず、進捗として1枚の写真をポストしただけだったのに、こんなにたくさんの方に見ていただき、多くのいいねやコメントをいただけるとは予想出来ませんでした。

――『ブラウ・ブロ』は、『機動戦士ガンダム』に登場するジオン軍のニュータイプ専用モビルアーマー(MA)です。なぜ今回制作しようと思ったんですか?
マッキーブラウ・ブロはずっと作りたいと思っていたキットで、ある日中古ショップで見つけて即購入しました。旧キットの再販などで少し出回って手に入ったキットでしたので、買えた時はとても懐かしく、とことん遊び尽くそうと思っていました。その後、インスタグラムでブラウ・ブロをはじめ、最新MGキット、少し古いMGキットなど6点を並べ、次回作の制作投票を実施したところ、ブラウ・ブロが圧倒的票を集め、制作が決定しました。

――ザクやグフといったメジャーなモビルスーツに比べると、非常に渋い選択かと思いましたが、フォロワー投票で決めたんですね。「ずっと作りたかった」とおっしゃっていますが、それはなぜですか?
マッキー子どもの頃に1度作ったことがあるんですが、接着剤ベタベタで、ヤスリ掛け、塗装もせず、上手に出来なかった記憶があります。なので、そのリベンジ的な感覚がありました。この頃のMAは変わった形が多く、子どもが好きそうなビックリドッキリメカ的な印象でした。

スター・ウォーズのミレニアムファルコンを参考に「マネというよりイメージをもらう」

――ベースとなる旧キットを、よくぞここまでといった具合に見事にディテールアップされています。制作の方向性はどのように決めたのですか?
マッキー正直、制作を決めたとき、今のスキルでどうなるのか、想像すら出来ませんでした。ただ、旧キットはシンプルでディテール少なめ。たくさんのディテールを追加したい今の私には、“真っ白なキャンバス”に見えます。設定の大きさは、「ビグ・ザム」など他のMAと同じくらいの大きさなので、どんなディテールを施したら良いのか悩みました。そこで『スター・ウォーズ』シリーズの『ミレニアムファルコン』のような見た目なら、細いディテールが表現出来ると思い、方向性が決定しました。

――『スター・ウォーズ』からインスパイアされたんですね。
マッキーはい。ただマネをするというよりイメージをもらう程度にして、ミレニアムファルコンの写真を見るだけに留めました。細か過ぎてもだめだと思い、ある程度の余白を作るようにしました。そこにデカールワークをするという感じですね。

――これだけ細かいディテールを表現するのに、どんなところに注意しましたか?
マッキー。本体上面のもともとあったディテールは、開口部以外は全て消してツルツルの状態からスタートしました。1/550と言うことで、大きなディテールは少なく、出来るだけ小さな凹凸やパーツを作り、サイズ感を損なわないように気を付けました。そもそも子どもの頃以来、久しぶりの旧キット制作だったのですが、接着剤での組み立てや、キットのすり合わせなどに、思った以上に苦戦しました(笑)。

――ちなみに未完成とのことですが、このあとどのように仕上げていく予定ですか?
マッキーこの後、下地塗装→ウェザリング→電飾→台座(ジオラマ風)を予定しています。宇宙空間での汚れについて深くリサーチして、宇宙の塵・デブリ通過時の傷・紫外線焼けなどの表現に挑戦するつもりです。ブラウ・ブロは地上には降りないので、ミレニアムファルコンの様な茶色(泥)汚れ、雨だれ、サビ等は発生しないと思うので、その点には気を付けて塗装します。ジオラマ風の台座は既にほぼ完成しております。

旧キットの造形は「当時のアニメからそのまま出て来た感じ。愛着湧く作品になるのも納得」

――苦戦しながらも、ここまでの完成度に仕上げ、フォロワーさんからも上々の反応です。これは、「子どもの頃のリベンジ」達成といってもよさそうですね。
マッキーリベンジは果たせたと思っています。ここまで来たら、さらにキットを楽しんでやろうと欲張っています(笑)。ディテールを細かくした効果か「大きく見える!」とコメントをいただいています。実際、本体は手のひらに納まるサイズなので、完成したら展示会等に出展して、実物を見ていただきたいと思っています。

――ご自身は久しぶりの旧キットとのことですが、旧キットを愛好するモデラーさんも多いです。どんなところが旧キットの魅力だと思いますか?
マッキー旧キットの造形は、当時のアニメからそのまま出て来た感じがするんですよね。なので、そのまま作っても、もちろん自分好みに改造しても、愛着の湧く作品になるのではないかと思います。

――本作を含め、「ガンプラ」で表現する際、一番気を付けていることはどんなことですか?
マッキー表現で気を付けていることは、キットをたくさん眺めること、シルエットを壊さないこと、前作の失敗を必ず次作に生かすことです。そして1作品1チャレンジを信念にしています。

――素晴らしいですね。では最後に、ご自身にとって「ガンプラ」とは?
マッキー私にとって、「ガンダム」は“一生の活力”で、ガンプラは“一生飽きることのない遊び”ですね。

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