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目の錯覚?精巧すぎてトリックにしか見えないミニチュアシロップがSNSで高評価

 ドールハウスをはじめ、大人のコレクターズアイテムとしても人気のミニチュア。近年では、各地で教室も開かれ、コレクターだけでなく作り手も広がりをみせている。そこで今回、パンやカフェごはんなどのフードアートを中心に手掛けるミニチュア作家、fraise(フレーズ)さんにインタビューを実施。自信作“極小オレンジシロップ”の制作秘話、ミニチュアの魅力を聞いた。

納得のいく“瓶”作りに1ヵ月以上「朝から晩まで挑戦」

――女性を中心に多くのファンを持つ“fraise作品”ですが、これまでに最も反響があったのはどんな作品ですか?

【fraise】 パンメーカーにオファーをいただき制作した“三色サンドイッチ”です。コメントで「こんなかわいいの初めて見た」と言ってもらえたことはすごく嬉しかったですね。食パンの質感や厚み、中に挟んだ具材の色味や質感にこだわり、何度も作り直した作品だったので、迷いながらも一生懸命やっていると、一つの道ができてくるというか…それがちゃんと伝わっているんだ、ということが実感でき、感動しました。

――“三色サンドイッチ”は、パンのふかふか具合、具材の新鮮さが見事に表現されていて圧倒されました。ご自身のお気に入りは?

【fraise】 瓶入りのオレンジシロップです。瓶はアクリルパイプを削って作り、蓋はプラスチック材、中身のオレンジは樹脂粘土で作った作品です。実は、ずっと瓶が作れず、1ヵ月以上削る練習をしたんです。毎日来る日も来る日も朝から晩まで時間があると削っていました。
――こちらも絶賛コメントが相次いだ作品ですね。購入された方から「手にとって眺めてもあきないくらい精密」と評されていました。

【fraise】 本当に嬉しいですね。精巧な作品を作るには、とにかく本物をよく観察することだと思います。絵を描く時には、モチーフを目の前において描きますよね。私のミニチュア制作も同じで、なるべく写真より実物を見るように心がけています。

今でも失敗は山のように…失敗をして学んでいる

――デザイン会社勤務後、趣味でミニチュア制作を始められたとうかがっていますが、キャリアはどのくらいになりますか?

【fraise】 本格的に制作し始めたのは2010年からです。幼少期からミニチュア玩具で遊ぶのが好きでした。それと同時に絵を描くことも大好きでしたので、美大に進学して。画材屋さんでジオラマの材料や樹脂粘土に出会い、そこで見かけた粘土作品を“みようみまね”で作ったのがきっかけです。

――その後は?

【fraise】 とにかく毎日粘土に触れて、何か作れるものを形にする、という繰り返しです。最初に完成したのが“いちご”だったので、フランス語で“いちご”を意味するfraise(フレーズ)を活動名にしました。当時は作り方も試行錯誤で、ただ粘土に絵の具を混ぜて、シンプルに成形していくだけ(笑)。そのうちにだんだんと作れるようになっていきました。毎日ブログに投稿していたので、コメントをもらえる喜びが支えとなり、制作を続けられたのかもしれません。
――2017年には著書『樹脂粘土でつくるミニチュアCafeごはん』(日本ヴォーグ社)を出版されて、現在は後進を育成する側ですが、今では制作時に失敗もなく?

【fraise】 失敗は山のようにあります。失敗をして勉強していると思っています。先ほどの瓶の話もそうですが、私はうまくいくのが遅く、コツをつかむことも人より遅いこともあって、トマトひとつにしてもなかなかクオリティーをあげることが難しいです。完成後に写真を撮ると思っていた出来ではなくて、もう一度作り直したり、なんてこともしょっちゅうあります。

作品を見て笑顔になってもらえることが励みに

――作品のモチーフはどのように決めていらっしゃいますか?

【fraise】 いつも“空気感”を具体的にビジュアルにしてみたいと思っているんです。ベーシックな定番の食事風景というものだけでなくて、それプラス、今の気分で新しいものを取り入れたい。そういう気持ちでアンテナを張り巡らせて、アンテナがピッと反応したものを見つめて「これ面白い!」って思うものを選んで作っています。

――“fraise作品”を見てワクワクするのは、ストーリー性を重視しているからなんですね。

【fraise】 温度感の伝わる出来立てコーヒーや、カトラリーで今にも食べ始めそうなシーンを表現しているところを見ていただきたいですね。
――ミニチュア作りの魅力はなんでしょうか?

【fraise】 作品を見て笑顔になってもらえることが励みになっています。私自身も作ることは楽しんでいますが、それ以上に「小さくなってそこのパン屋さんへ行きたい」と言ってくださったとき、作ってよかったと思います。現実では作れないけど、ミニチュアでは自分が思う空間が作れるのも魅力のひとつだと思います。

――今後の目標、活動予定を教えてください。

【fraise】 4月からヴォーグ学園名古屋校にて定期講座が始まります。新しい人たちと出会うということは新しいことと出会うこととなり、本当に楽しみなことで不安ももちろんありますが、今まで続けて制作をやってきた大切な時間があるからこそやってみようと思いました。これまでのようにチャンスがあればイベント出展をして、作品販売もできたらと思っています。
【INFORMATION】
◆ Instagram@nao1738 
◆ Twitter @fraise9_nao 

【PROFILE】
fraiseこと林直子。デザイン会社に勤務後、2010年より本格的にミニチュア制作を開始。現在、ミニチュア作家としてイベント出展、作品販売を行う。著書に『樹脂粘土でつくるミニチュアCafeごはん』(日本ヴォーグ社)。2019年4月よりヴォーグ学園名古屋校にて定期講座を開始。

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