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ミリ単位の芸術を生みだすミニチュア界の旗手 作品の要は「共感を得られる題材と観察力」

 ドールハウスをはじめ、大人のコレクターズアイテムとしても人気のミニチュア。近年では、各地で教室も開かれ、コレクターだけでなく作り手も広がりをみせている。そこで今回、Instagramで25万人強のフォロワーを抱え、TBS系『マツコの知らない世界』でもその精巧さが話題となった田中智さんにインタビューを実施。個展に著書など制作者として活躍するかたわら、後進の育成にも努めるミニチュア界のけん引者が語る作品の要とは?

ミニチュアにはそれぞれの人生観があらわれ、物語がある

――前職はトラック運転手と聞きました。ミニチュア制作をはじめたきっかけは何ですか?
【田中智】昔から物作りは好きでしたが、ネットで手作りのミニチュアを見かけ、試しに作ってみると非常に難しく、試行錯誤しているうちに“難しい=楽しい”ということに気がつき、制作にのめり込むようになりました

――2001年に制作を開始され17年のキャリアですが、ミニチュアのどんな部分に魅力を感じていますか?
【田中智】世界にあるすべての物が制作の対象で、また、それぞれの人生観が形になる点です。作品の持つ小さなストーリーが魅力だと思っています
――手掛けられている作品にはスイーツやかわいらしい小物など、女性心をくすぐるものが数多くありますが、その理由は何でしょうか?
【田中智】ミニチュア愛好家には女性が多く、スイーツや小物は共感を得てもらいやすい題材の一つだからです。知らない物を作っても見向きもされないですからね。もちろんニッチな作品も好きなのでひっそりと作ることもあります(笑)

もっとも反響があったのはリアルすぎると話題になった「豚汁」

――どのようにミニチュア作りの技術を学ばれたのでしょうか?
【田中智】制作工程はすべて自身で研究しています。実物の料理などを見て、素材と相談しながら常に新しい作り方を考案しています

――作品の制作にはどのくらいの日数がかかりますか?
【田中智】規模にもよりますが、依頼者のオーダーによって変わります。細部までこだわってほしいと言う依頼でしたら数ヵ月、引きで撮影するようなイメージ作品でしたら数週間という感じです

――これまでで最も反響があった制作物はどんなものでしょうか?
【田中智】SNSを中心に広めていただいた、指に乗せた“とん汁”です

――ミニチュア作りで難しいのはどんな点でしょうか?
【田中智】“共感を得られる題材”を探すための資料集めです。一番時間がかかりますね。雑誌やネットなどで流行を調べ、それらを取り入れつつ、作品が古くならないように心がけています」

考案した素材と作り方を普及させ、次世代の作家を世に出したい

――田中さんの作品は単に小さいだけでなく、圧倒的なリアリティが話題となっています。制作時のこだわり、秘訣を教えてください。
【田中智】秘訣は単純です。写真や実物と同じように作れるとリアルになります(笑)。その為には、観察力も大事だと思います

――現在はミニチュア講師としても活躍されていますが、これまでには制作過程で失敗もありましたか?
【田中智】日々失敗の連続です…。ただ、その失敗の中で成長をし、納得のいく物を作っています

――今後の目標を教えてください
【田中智】今まで得た知識と技術を主宰する教室などを通して伝え、一般の人でも私の考案した制作方法で思いのままにミニチュアを作れることを証明したいです。そして、そこから新しい世代の作家が誕生してくれたら嬉しいですね。もちろんその為に、自身の作品制作と新しい制作方法を日々、考案して行くことが大事だと思っています
INFORMATION
◆ HP:http://nunus-house.boo.jp/
◆ Instagram:https://www.instagram.com/nunus_house/?hl=ja
◆twitter:https://twitter.com/miniature_MH
◆Facebook:Nunu's House (handmade miniature1/12)

田中智(たなかとも) ミニチュアアーティスト。2001年にミニチュア制作開始。制作方法から素材まで、独学でミニチュア作りを習得する。主な著書に『田中智のミニチュアワーク』『田中智のミニチュアコレクション』『田中智のミニチュアスタイル』(すべて学研プラス)など。TBS系『マツコの知らない世界』、日本テレビ系『ヒルナンデス』、フジテレビ系『めざましテレビ』などメディア出演多数。大阪・東京でミニチュア教室を開催中。
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