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ORICON NEWS
小さすぎるハイヒールに驚きと称賛の声 SNSで話題のミニチュア作家「憧れの世界を再現したい」
仕上がりが本物らしく見えれば「材料や作り方は問わない」
【manon】 今、神戸に住んでいるのですが、履きだおれの街というだけあり、素敵な靴を見かけることが多いんです。それでミニチュアの靴を作ってみようと思いました。靴といってもさまざまですが、女性用のパンプスは、色やデザインも豊富で、見ていて楽しいです。その中でもハイヒールは大切な日に履くことが多く、幼いころ1度は憧れた人も多いのではないでしょうか。特別なもの、憧れのものを手にしたときの胸の高鳴りを再現できたら素敵だな、と思い、ハイヒールのミニチュアを作りました。
――SNS上でも「素敵すぎてため息が…」「トキメキが止まりません…」と、“胸の高鳴り”を伝えるコメントが相次いでいます。多くのファンを魅了するmanon作品ですが、ほかのミニチュア作品との違いや特徴はどんな部分でしょうか?
【manon】 私が作ったハイヒールやパンプスの特徴は、革を使っていないことでしょうか。ミニチュアは、本物の材料と作り方を模して制作する方も多く、靴の場合は革で作られることが多いと思います。私の場合は、出来上がりがそれに見えれば、材料や作り方は問わないので、材料も作り方も、本来の靴とは全然違います。そのため革製だと難しい色や柄が作れるところが見どころかもしれません。
――女性の靴はヒール部分やストラップなど、細部が特に難しそうですが…
【manon】 難しいのは左右のバランスを見ながら、同じ形につくることです。手作業なので、同じものを同じようにつくるということが意外と大変なんです。ミニチュアは1mmの誤差が出たら大惨事なので(笑)
制作のきっかけは人気作家・田中智さんの作品集
【manon】 ミニチュア制作を始めたのは3年ほど前です。それまで自己流でフェイクスイーツ作りをしていました。参考になる本を探していたところ、ミニチュア作家の田中智さんの本に出会って…。その本に掲載された作品の精巧さと美しさに魅了されたのがきっかけで、田中智さんのミニチュア教室に通い始めました。主な技術はミニチュア教室で学び、その他、書籍やインターネットを通じて得た知識や、他分野のものづくりをされている方の制作過程などから学ばせて頂くこともあります。
――制作時のこだわりはどんな点でしょうか?
【manon】 靴を作るときは、定番の色や形のものと、現実では履かないけれど、こんな靴があったら可愛いなと思うものの両方を作っています。現実そのものでもないけれど、まるっきり夢の世界でもない、手を伸ばせば届きそうな憧れの世界を再現出来たらいいなと思っています。
――作品によって制作日数は異なると思いますが、女性靴の場合はどのくらいの日数がかかりますか?愛用アイテムも教えてください。
【manon】 1足だと1週間くらいでしょうか。実際は1足ずつ作るのではなく、工程ごとにまとめて作業するし、日々の空き時間を見つけては作業をするので、おおよその目安です。道具として欠かせないのは、爪楊枝、まち針、ピンセットです。小さくて手で直接は作業出来ないので、指の代わりによく使います。
――今後の目標、活動予定を教えてください。
【manon】 今は、作家としてまだまだ駆け出しで、SNSを通じて皆さんに作品を見て頂く事が主な活動です。今後の目標は、ハイヒールやパンプス以外にもいろいろなものを作って自分のミニチュアの世界を広げていくことです。技術向上のための制作にも力を入れたいです。平行して、イベントでの展示販売や、ネット販売なども出来たらと思っています。そして、見て下さった方の気持ちを動かせるような作品を作れるようになりたいです。
INFORMATION
◆ Instagram manonsyu
◆Twitter @MiniatureManon
PROFILE
manon (マノン) ミニチュア歴3年。神戸在住。女性靴をメインにバッグやスイーツなど女性心をくすぐる作品を制作。SNS上で作品をアップするほか、2017年、2018年「ミニチュアアート展」に出展。
◆ Instagram manonsyu
◆Twitter @MiniatureManon
PROFILE
manon (マノン) ミニチュア歴3年。神戸在住。女性靴をメインにバッグやスイーツなど女性心をくすぐる作品を制作。SNS上で作品をアップするほか、2017年、2018年「ミニチュアアート展」に出展。