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【サンリオピューロランド】「チャレンジピューロ」でファミリー層や“未来のファン”に向けた取り組み、テーマパーク“子どもが楽しめない”問題への思い
子どもならではの“物理的”な問題も…、ファミリー層へ向けた取り組み
「たとえばショーやパレードを観たくても、身長や待機できるお時間の兼ね合いでお子さまには音しか聞こえずに諦めてしまった…という話も聞きました。そこでショーによってはキッズエリアを設け、子どもも大人もお楽しみいただけるような取り組みをしてきました」(広報担当者)
少子化の折、多くの企業が、人口の多い大人層への訴求にフォーカスしがちなのは致し方ないのかもしれない。しかし、サンリオのように長年にわたって愛されるコンテンツは、常に未来のファンを意識する必要がある。
「昨年10月にはベビーセンターをリニューアルし、小さなお子さま連れの方がより安心してお楽しみいただける環境となりました。また、妊娠中の方が快適に過ごせるよう、母子手帳を提示していただくと受けられる様々なマタニティサービスも用意しています」(広報担当者)
子ども連れや妊娠中は何かと行動が制限されたり、周りからの目を気にしたりして、思うように楽しめないと嘆く声もある。ピューロランドのように寄り添ったサービスがあり、なおかつ子ども自身も楽しめる「チャレンジピューロ」のような取り組みは、ファミリー層には願ったり叶ったり。実際、3月以降は国内外から多くのファミリー層が来場し楽しんでいるそうだ。
大切にした「成功も失敗もない体験」、子どもの自信や自己肯定感を育む
「3〜15歳という幅のある年齢に対して、すべてのお子さまが楽しめる体験レベルや所要時間などの設定は、開発する上でもっとも苦労した点です。例えば<衣装デザイナー体験>では、自分で絵を描いたり、色を塗ったりしてコスチュームを作るのですが、3歳くらいのお子さまは簡単な線を描いただけで大満足。一方で15歳にもなると、細部にまでこだわりたくなるので、それぞれかかる時間も変わってくることがテストでわかりました」(アトラクション開発担当者)
「子どもの自由な発想とクリエイティブを尊重するため、保護者の方もスタッフも極力干渉しない運営を心がけています。自分で考え、手を動かして完成させるプロセスを通して『私にもできた』という自信につなげたいですし、どんな色や形に仕上がっても『自分らしくて素敵』と実感していただきたい。学校教育には答えがあるけれど、それだけじゃないんだということをお伝えしたいですね。出来上がった後の演出として、例えば<衣装デザイナー体験>では、作った衣装を着たキティのぬいぐるみからお子さまへ、衣装への感想やお礼を伝えるのですが、こうした中でお子さまとキャラクターの絆を深めて笑顔になり、自己肯定感を育んでいただきたいと思っています」(アトラクション開発担当者)
オリジナルパフェはその場で実食できるほか、「衣装デザイナー体験」と「キャラクターデザイン体験」の完成品は記念に持ち帰ることができる。
「別の場所で、自分で作った衣装を着たハローキティのぬいぐるみを、大切に持ち歩いているお子さまを見かけたことがあります。メッセージがきちんと届いていることに、とてもうれしくなりましたね。ちなみに、チャレンジピューロはスタッフからも人気。親御さんとお子さまとのコミュニケーションを目の当たりにして、『ジ〜ンとした、実際にアトラクションの業務に入りたい!』という声も上がっています(笑)」(広報担当者・アトラクション開発担当者)
サンリオピューロランドは、今年12月に35周年を迎える。オープン当時は子どもだった人も親世代となり、親子2世代、祖父母〜孫の3世代ファンもますます増えた。あらゆる世代に対して、同じコンテンツを等しく楽しんでもらうのは難しい。しかしその工夫や配慮を諦めないことが、息の長いコンテンツには欠かせないようだ。
(文:児玉澄子)
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