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“ジオン水泳部”にザクが入部? 水陸両用カスタムを施したモデラーの意図「ズゴックやアッガイは武器が持ちにくい」

  “ジオン水泳部”として、ガンプラモデラーの間でも人気のジオン軍の水陸両用モビルスーツ(MS)。ズゴックやアッガイ、ゾゴッグなどの名前が挙がるなか、モデラーの蚊鳥さん(@Katori_13)は、主に陸戦で使用されているザクを大胆にも水陸両用にカスタム。連邦軍に立ちはだかる重厚な作りのMSを作り上げた。なぜ、ザクを水中戦に投入すべく、新たな改良を加えたのか、同氏に話を聞いた。

ザクのミキシングは3作目「これまで『高性能型』『狙撃型』を作ってきました」

――『水陸両用型ザク』が、SNSで多くの人たちから賞賛されています。この反響をどのように受け止めていますか?
蚊鳥まさかここまで反響があるとは思いもしませんでしたし、この取材のお話をいただくことも想像さえしていませんでした。私の作品よりももっと素晴らしい作品があるなかで、私の作品を選んでいただいてうれしい反面、「本当に良いのかな?」とも思っています。

――SNSの反応も含め、多くの方が素晴らしい作品と言っているので、お声がけさせていただいてます。そもそも、このアイデアはどのように生まれたのですか?
蚊鳥今まで、ザクのミキシング作品として、「高性能型」「狙撃型」と作ってきたので、「次は何型を作ろうかな」と思っている時に、たまたま家にあったズゴックEが目にとまったんです。それを見て「水陸両用型」にしようと思いつきました。

――ズゴックEを見て思いついたと伺いましたが、ジオン軍の水陸両用MSというと、ズゴック、アッガイ、ゾゴックなどが有名ですが、なぜザクを水陸両用にカスタムしようと思われたのですか?
蚊鳥誤解しないでほしいんですけど、ジオン軍の水陸両用MSのフォルムもかわいくて好きです。ただ、ジオン軍の水陸両用型MSは腕部が特徴的で、武器を持てるマニピュレーターがないのが、(陸戦の時に)少し使いにくいかな?と思っていたんです。なので、パッと見ズゴックで中身はザクの機体がいても面白いかな〜と思って制作しました。

――ちなみに、「高性能型」「狙撃型」に続いてのザクは3作目と伺いましたが、個人的にザクに何か思い入れがあるのですか?
蚊鳥モノアイ、緑色、量産型でありながら、少しいじれば“クセ”が出るので好きなMSです。

本機の投入は一年戦争「ジャブローのどこかで連邦軍のMSを怯えさせ続けてほしい」

――本作を作る際に苦労した部分、こだわった部分をそれぞれお教えください。
蚊鳥そこまでこだわった所はないですが、強いていえばズゴック形態のときとザク形態のときのバランスです。ズゴックは丸みがあり、前のめりで、がに股、ザクは重厚感がありどっしりした感じになるように、いろんなパーツをミキシングしていきました。

――どういったMSのパーツを使用されたんですか?
蚊鳥使用したキットは、主に『HGBF 1/144 ザクアメイジング』と『HGUC 1/144 ズゴックE』。細かい所は『HGUC ガルバルディリベイク バイアラン・カスタム』や、30MSのオプションパーツセットなどジャンクを使用しました。

――一般的な量産型ザクとも異なる、重厚感を帯びた佇まいが印象的です。本機は、どういった場面で投入され、どういった戦果をあげ、どういった最期を迎えるのでしょうか? 想像された物語をお聞かせください。
蚊鳥いつも『宇宙世紀』だけではなく、『ビルドシリーズ』にも出てきそうなイメージで作っており、今回どちらかといえば『ビルドシリーズ』側でという風に思っていました。『宇宙世紀』側で考えるとすれば、一年戦争中に作られ、ジャブローのどこかで連邦軍のMSを怯えさせ続けていてほしいかな〜と思ってます。そして最期は仲間の脱出の為に散ってほしい…そんなイメージですかね。

――本作を含め、ご自身がガンプラを制作する際に大事にしていることは?
蚊鳥今自分が作りたいものを作ることですかね…。もともと流行り廃りには疎いですが、あまり周りを気にしないようにしてます。

――今後はどんなモデラーになっていきたいと思いますか?
蚊鳥本作をSNSで公開した時、コメントとして、「漫画やアニメにでてきそう!」という声をいただき、めちゃくちゃうれしかったんです。自分のプラモデルがイラスト化や映像化されたりするのは夢なので、そうなったらうれしいですね。

――素晴らしい作品を作り続けていらっしゃるので、決して遠い話ではないような気がします。それでは最後に、蚊鳥さんにとって「ガンプラ」とは?
蚊鳥ガンプラ制作は、もはや生活の一部。生き甲斐です。

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