• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • ライフ
  • 日本酒が“鬼”、ウイスキーが“騎士”に、進化した空箱職人が目指す次なる高み
ORICON NEWS

日本酒が“鬼”、ウイスキーが“騎士”に、進化した空箱職人が目指す次なる高み

大切なのは“リアルさ”ではなく、キャラクターが“魅力的”かどうか

シーバスリーガルの空箱が重厚感漂う騎士に 制作・画像提供/はるきる氏

シーバスリーガルの空箱が重厚感漂う騎士に 制作・画像提供/はるきる氏

━━初期の頃、発表されてきた人物(キャラクター)作品は、ガリガリ君、プリングルス、ビスコなど、愛らしいキャラクターが多かったですが、近作ではシーバスリーガル(スコッチ・ウイスキー)、どん兵衛、鬼ころし(日本酒)など、リアルでカッコイイ作品が増えています。どのような考えのもと、作風が広がっていったのかお聞かせください。
はるきる僕は作品を制作する際、“ただ作る”のではなく、“作品を通してパッケージの世界観を作る”ことを目指しています。初期の頃は、ツイッターでみなさんに愛されているペコちゃんやプリングルスなどかわいらしいパッケージを選ぶことが多かったのですが、いつもかわいらしい世界観だと見てくださるみなさんも飽きてしまうと思うので、最近は鬼ころしなど、硬派なパッケージの世界観を活かしたカッコイイ作品も意図的に制作するようにしています。

━━昨年発表された「シーバスリーガル」については、SNS上で「スゴイ」に加え「溜め息出るほど美しい」という声も上がっています。スコッチ・ウイスキーと騎士というイメージがピッタリはまっていますが、どのような発想から生まれたのでしょう。
はるきるシーバスリーガルの銀の重厚なパッケージを見た瞬間、「これは騎士を作るしかない!」と思い浮かびました。『ダークソウル』(フロムソフトウェアから発売されているアクションRPGの人気シリーズ)という騎士がたくさん出てくるゲームが好きで、デザインやポージングは少し影響されたかもしれないです。
━━最新作の「鬼ころし」も、「発想が素晴らしい」「まさに『鬼殺し』」など称賛の声が多数上がり、20万いいねを得るほど話題になっています。前回の取材で、制作にあたっては、「箱のデザインやイメージを最大限に活かす作品になるよう努力する」、「脳内で完成図を思い描き、それを形にしていく」とおっしゃっていましたが、「鬼ころし」はどのようなイメージを基に、完成図を思い描かれたのでしょう。
はるきる名前を見れば誰もが「その通りだ!」と思える作品を目指しました。肩や腕の筋肉の表現に特に力を入れましたね。YouTubeの僕のチャンネルで、メイキング映像を公開しているので、そちらで立体的に見ていただけるとうれしいです。

━━こうした人物(キャラクター)作品を仕上げる際、気をつけているのはどんなことですか?
はるきる体の比率やポージングをデザインする際に、“リアルさ”よりも“魅力的かどうか”を一番に考え、デフォルメやあえての“崩し”を入れるようにしています。紙だからこそのラインを活かすのもポイントですね。

あなたにおすすめの記事

 を検索