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「アッザムバーガー」「ビグザムパンケーキ」 食べたくなる『ガンプラお惣菜』とは?

ガンプラお惣菜「アッザムバーカー」「ムサイ重」「ビグザムパンケーキ」制作:猫マシンガン(C)創通サンライズ

ガンプラお惣菜「アッザムバーカー」「ムサイ重」「ビグザムパンケーキ」制作:猫マシンガン(C)創通サンライズ

幼少時に憧れたサンプル食品がガンプラお惣菜の“原風景”

 今年40周年を迎えた「ガンダムプラモデル(以下、ガンプラ)」。その発展を支えてきたのは創意工夫と自由な発想で技術革新に貢献してきたモデラーたちだが、中には“ネタ系ガンプラ”で勝負する猛者もいる。人気モデラー・猫マシンガン氏は、ガンプラを料理に見立てた『ガンプラお惣菜』をTwitterに投稿し、そのクオリティの高さが話題となった。そこで今回、同氏がガンプラお惣菜を作り始めたキッカケや、創作活動への想いを聞いた。

幼少時に憧れたサンプル食品がガンプラお惣菜の“原風景”

―ガンダムお惣菜のコンセプトを教えてください。

【猫マシンガン】ガンダムお惣菜部は、猫マ食堂の店主・猫マシンガンが「愛情をこめて作った“ガンプラ料理”で見る人の心を満たす」というコンセプトでやっています。

――すごく美味しそうですが、プラモデルなので実際には食べられないんですよね?

【猫マシンガン】はい。実際には食べられないですし食べちゃダメですけど、Twitterのコメントで「実は食べれますよね?」等のネタ振りがあるので「美味しいですよ」なんてノリノリで返信しています(笑)。

――逆に、食べられるガンダムお惣菜を作ったことはありますか?

【猫マシンガン】相模屋さんの「鍋用!ズゴックとうふ」の容器を使い、沼地に浮かぶズゴック風カレーを作りましたけど、普通にカレーでしたね(笑)。

――ガンダム惣菜を作ろうと思ったキッカケは?

【猫マシンガン】元々私の実家が食堂で、小さい頃から飾られているサンプル食品が好きでいつも眺めていました。

――なるほど、幼少時に憧れたサンプル食品がガンプラお惣菜の“原風景”なんですね。

【猫マシンガン】そうですね。で、ガンプラを作り始めるようになってからは、自分のやりたいことや自分らしい作風を求めて迷走していました。ある時、ただ形が似ているからという理由でアッザムケーキ(100均のデコスイーツを乗せたもの)を作ったらめちゃくちゃ楽しく、「こんなに楽しいガンプラは何て素晴らしいんだ」って感激して。そこからは購入した料理本を見ながらガンプラお惣菜を作るようになりました。

肯定と批判、両方の意見が経験となった「ガンプラお惣菜」

  • ガンプラお惣菜「寿司−ルド」

    ガンプラお惣菜「寿司−ルド」

――普段から料理はしますか?

【猫マシンガン】休みの日、気が乗った時に作りますね。子どものころ、大好きだった父に料理を教えられていたので、料理を作ること自体はすごく好きですし、ガンプラお惣菜にその経験が生きていると思います。

――ガンプラお惣菜のインスピレーションを受けるのはどんなタイミングですか?

【猫マシンガン】料理本を見た時ですね。ただ最近、質感・色・温度などをプラモデルでどう表現するかを考えるようになっていて、あえて表現の難しそうな料理に挑戦するようになりました。天ぷらやカツ丼、スープなんかがそうですね。

――モビルスーツが持っているシールド(盾)をお寿司に見立てた作品『寿司−ルド』も印象的です。盾と寿司ネタは親和性が全くないのにちゃんとお寿司に見えますね。

【猫マシンガン】シールドと寿司をひっかけた『寿司―ルド』は初めてバズった作品でもあり思い出深いです。夜中でも絶えず通知音が鳴るため、怖くて仕方がなかった記憶があります(笑)

――どんな反響でしたか?

【猫マシンガン】良くも悪くも、肯定と批判の両方の意見が聞けたので、自分としてはすごくいい経験をしたと思っています。あとはフォロワーさんが急に増えたんですけど、お寿司屋さんや漁港関係が多かったんですよ。

――寿司文化に携わる“本職の方々”が面白がってくれたというのは、とても面白い現象ですね。

【猫マシンガン】昔住んでいた所の近所のお寿司屋さんとSNSで繋がった時はとても嬉しかったし感慨深かったです。そこのお寿司、すごく美味しかった思い出があるので。

――自分が作った中で代表作を2つあげるとすれば?

【猫マシンガン】「寿司―ルド」と「クシャトリア牡蠣」かなって思います。両方ともに自分の作品の転機になっていて、「寿司―ルド」はガンプラのパーツだけで表現しうまく形になった作品だと思います。「クシャトリア牡蠣」はというと、私の塗装表現の域が広がった作品だと思います。例えば、殻の表面の塗装方法はベタ塗りしたエナメル塗料を艶消しスプレーで飛ばしていて、殻の内側はパール塗装で艶有りにしています。食材の自然な風合いやシズル感が出るように気を付けました。

――逆に、失敗したガンプラお惣菜は?

【猫マシンガン】挑戦して失敗することがほとんどです。なにせ、制作方法はネットにも模型誌にもどこにも書かれていませんから(苦笑)。なので毎回手探りになります。天ぷらを作った時は本当に時間がかかりましたし、水溶き粘土で衣を作るのに何回もやり直しをしています。おかげ様で、うちの模型ブース(猫マキッチンと呼んでます)には粘土まみれのパーツが今でも散乱しています。

――今後チャレンジしてみたい料理を教えてください。

【猫マシンガン】いま、何度も試行錯誤してチャレンジしている作品は『ラーメン』です。レジンを使わずプラバン等でスープを表現できたら良いなと思います。それと、最近は動きのある料理を作っていて、例えばフライパンで炒め物をしている感じとかも作ってみたいです…といった具合に、やってみたいガンプラお惣菜のアイデアは尽きないですね。

(C)創通・サンライズ

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