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“おうち時間”が生んだ憧れの「シャーク・ズゴック」 40年の“片思い”が遂に成就

技術的にどんなにうまくなっても…父の作った『ドム』は超えられない

―――「ズゴック(迷彩塗装タイプ)」は、迷彩柄に「シャーク・マウス」が印象的です。この作品のイメージはどのように湧いてきたのでしょうか?

【さのすけ】ガンプラブーム時、祖父が買ってくれたガンプラムック『SFプラモブック 機動戦士ガンダム』の載っていた、シャーク・マウスが描かれたズゴックをお手本に製作しました。川口名人の作例も載っている本で、自分の中でガンプラ製作のバイブルになっている1冊です。ガンプラブーム当時の熱さも感じる、ちょっと懐かしい雰囲気にできればと思い製作してみました。ムックで作例を見たときからずっと憧れ、40年近く作ってみたいと思い続けていたもの。子どもの頃に憧れたものに、大人になった今挑戦できるという喜びも感じながら作れたので楽しかったです。
―――色と、「シャーク・マウス」以外は特に改造していないとのことでしたが、特にこだわったポイントはどの部分でしょうか?

【さのすけ】自宅にあった積みプラの『MGシャア専用ズゴック』をベースにしたのですが、最終的に汚し仕上げにするので、迷彩で使用する4色の色味に注意しました。以前、代打でアシスタントをした『すいプラ』番組内で、リアルタイプ旧ザクを例に実演で川口名人に教えていただいた銀のドライブラシも駆使しています。「シャーク・マウス」は、まず胸部をホワイトで塗装。鋭角に細切れにしたマスキングテープを使用してマスク処理をしてからレッドを塗装しています。その後シャーク・マウス部分をマスキングして4色の迷彩を施しました。

―――SNSで作品を発表したあとの反応はいかがでしたか?

【さのすけ】懐かしいという声や、お店のスタッフさんからも「かっこいい」と言ってもらえたのでうれしかったですね。「みんなで積みプラチャレンジ」企画に少しでもお役に立てたなら何よりかと思います。
―――仕事と実際の趣味と、「ガンプラ」に囲まれていらっしゃいますが、その魅力はどんなところだと思いますか?

【さのすけ】子供の頃のガンプラブームから学生時代、大人になった今も楽しさ・喜びを感じさせてくれるものだと思っています。ガンプラや作品を通じて、たくさんの人と交流し共に楽しめることも大きな魅力です。BBマイスターとしてガンダムベースのみんなと一緒に、これからも多くの方にガンプラの楽しさを伝えていくことが目標だと考えています。
 また、プライベートで作品を作るときは、自分が好きなものを楽しんで作るということを第一に考えています。普段模型にあまり触れない人にも、「ガンプラって楽しそう」と感じていただけたら最高ですね。
―――「ガンプラ」を制作するうえで、目標はありますか?

【さのすけ】私の「ガンプラ」の原体験が、昭和のガンプラブーム時、父と近所のおもちゃ屋さんへ行き、『1/60ドム』を買ってもらったことでした。当時自分ではまだ作れなかったので、父が塗装もして作ってくれたドムに感動したことは今でもよく覚えています。「モノアイがムギ球で光る!」というのも子供心にたまらなかったですね。今思えば週末に筆塗りで1/60のキットを完成させる父のすごさに驚きますが、完成した『1/60ドム』のかっこよさや衝撃は、今でも自分の中で作品作りの目標になっています。今後も越えられない気はしているのですが、楽しみながら作り続けていければと思っています。

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