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静寂を切り裂く太刀の調べ SDの世界から飛び出した“侍”武者ガンダムの抜刀シーン
抜刀前の「静」、抜刀後の「動」、2つの動きをテーマに表現
【仁誠】初登場した武者ガンダムに小学生だった私は夢中になりました。その後、SDのプラモデルやコミック、カードダスなど関連商品が続々と登場し、幼馴染みのY氏と夢中になったものです。私にとって思い出のコンテンツです。
――武者ガンダムがガンプラに与えた影響は?
【仁誠】今までに無かったデザインで幅が広がったと思います。子ども向けのSDからリアルタイプまで武者タイプにしか無い魅力があります。シリーズが今も継続しているのも納得です。
【仁誠】「静と動」です。ロボットと“和風”って普通は合わせづらいテーマですが、武者ガンダムが放つ“和”のテイストには説得力があります。元々、ガンダムをデザインされた大河原邦男さんは“侍”をモチーフにしたそうです。そうした観点から、ガンダムと甲冑に親和性があるのは必然なのかもしれませんね。
――テーマが「静と動」とのことですが、抜刀シーンの躍動感が印象的です。
【仁誠】抜刀前の「静」、抜刀後の「動」、2つの動きを表現しようとした作品です。抜刀前は表面を艶消しに仕上げ、色を暗色に変更し落ち着いた雰囲気にしてあります。対照的に抜刀後は表面の艶を増やして仕上げ、鮮やかなカラーリングで動きを感じられる雰囲気に仕上げました。この武者ガンダムは左目だけ発光する様になっているのですが、発光カラーも白と赤で変化をつけてあります。