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ORICON NEWS
止まらぬ過激コラボ 「仕事選ばない」キティの背後にあるサンリオの熱い思いに感動
過激コラボにネット民ざわつくも、キティ本人が清々しい反論「全部選んでる」
これまでに様々なコラボを果たしてきたキティ。カニやたこ焼き、八つ橋など全国各地の名産品に扮するご当地キティを始め、ルービックキューブ化や深海魚のチンアナゴ化、貞子とのコラボからヲタ芸まで披露する姿に、「仕事を選ばなすぎ」「もう少しコラボ先選んで」と、度々ネット民をざわつかせてきた。
そんな声に、実はエゴサをするというキティ本人は「仕事選ばないとか言われているのも知っている」と公言。去年開設された公式YouTubeチャンネル『HELLO KITTY CHANNEL』で、「“選ばない”っていうか、むしろ全部“選んでる”。キティがやりたいって思ったことを全部やった結果が今。“やりたいことは全部やる”っていうのがキティらしさ、自分らしさだと思ってる」と堂々と発言した。YouTuberデビューしたことで、44年間秘めていたキティの本音が炸裂。「伝わってなかったから、改めてみんなにもっと知ってほしい」と語るキティの姿は清々しく、世間の心配の声が杞憂だったことを証明してみせた。
戦争で友人失った辻氏 “可愛い贈り物から始まる世界平和”を願い、サンリオ創設
創業目的は「友情と助け合いによる世界平和の実現」、事業目的は「お互いのコミュニケーションのきっかけとなる小さな贈り物を生産すること」、そして合言葉は『スモールギフト・ビッグスマイル』だ。どの言葉をとっても根底にある信念はゆるぎなく、戦争で奪われた命への悲痛な気持ちと世界平和を願う辻氏の強い思いが伺える。
「売れていないお店や商品にサンリオキャラ使って」コラボで他社救う“お助けビジネス”
「もし知っているお店で、いい商品やおいしいお菓子があるのに、実はお店では売れていないということがあれば、株主様の方からお店の方に、商品にサンリオのキャラをデザインしてみたらどうか提案してみてください。そうすれば商品が売れるようになりますから。うちはお助けビジネスですから」
しかし、そんなサンリオにもNGは存在する。企業理念である『世界中がみんな“なかよく”』に反するコラボは受け入れていない。例えば、包丁は悪意のある人が手にすれば人を傷つける道具になってしまう恐れがあるため、要望があっても作らないようにしているという。また、キティをはじめ、サンリオキャラクターたちが人を傷つけたり、暴力を振るったりする姿は絶対に描かない。このポリシーを守るために、バトル要素のあるゲームなどにも出演は難しいそうだ。キティの公言した通り、門戸はかなり広いものの、仕事はしっかり「選んでいる」と言えそうだ。
キティの顔に口がない理由とは?サンリオキャラクターが体現する“本当のやさしさ”
サンリオの株主総会では、株主が子どもを連れて出席することもしばしばあるという。5年前に出席した10歳の女の子が、「(株主)優待がタオルばっかりなのでタンスに入りきれなくなりました。わたし的にはぬいぐるみがいいです!」と発言。会場は拍手喝采で、辻社長も「次回はぬいぐるみやりたいです。やらせましょう」と答えたとのことだ。
どんな場面でも、“やさしさ”を言葉だけでなく態度や行動できっちり示すサンリオ。戦争を経験した辻氏の平和への思いを、キティを始めとした様々なキャラクターたちが体現し、今日も世界へと届けている。