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ORICON NEWS
ネットで話題のキティちゃん世代交代説、真相を担当者に直撃
世代交代は本当? ネット上で悲しみの“バズり”
「ぐでたま」のポップコーンマシンの画像が投稿されると、「あの歌懐かしいな。もう聞けないのか」「うちの近所ではまだキティちゃん現役だよ!」「え!?やだ!(´;ω;`)」「嘘だろ」「キティにも先代がいたはず、交代はしかたない」「キティちゃん、激務だったからね…」「私の子供時代からあるのに。まさかキティちゃんじゃなくなる時代がくるなんて…」「ぐでたまの勢いがすごい…のか」などと、Twitterユーザーの間で悲しみの声が溢れた。現在までで約18万いいね、66000リツイートされ、いわゆる“バズ”っていたのだ。
1986年から開催しているファン投票「サンリオキャラクター大賞」では、ハローキティは過去最多の14度も大賞に輝いている。中には12年連続1位という期間もあり、いわば殿堂入り的な人気を誇る。しかし、2013年を最後に、シナモロール、ポムポムプリン、マイメロディなどに大賞の座を明け渡している。さらに、話題になった「ぐでたま」は朝の情報番組『あさチャン!』(TBS系)でショートアニメコーナーを持っており。子どもだけでなく、主婦層、ビジネスマン層にも拾い認知度を誇る。“後進”のキャラクターが着実な成長を遂げていることもあり、世代交代説を信じたネットユーザーも多かったようだ。
公式が世代交代を否定、キティちゃんポップコーンマシンは全国1200箇所で稼働中
ぐでたまのポップコーン販売機は高速道路のサービスエリアなど、従来設置していなかった場所を中心に設置を進めていく予定で、当面50台程度の設置を目指しているとのこと。ハローキティのポップコーン販売機は、1987年にカップ式販売機が初登場。その後も改良を重ね、現在は第四形態となる販売機が全国1200箇所で稼働している。つまり、ぐでたまはレアなマシンであった。世代交代どころか、ハローキティは現在もバリバリ現役であり、ある意味“誤解”がネットで一人歩きをしてしまったという結果だった。
キャラクターグッズの概念を変えたキティちゃん 絶大な認知度ゆえのショック反応
現在でも、レディ・ガガやケイティ・ペリー、マライア・キャリーなどもキティちゃんのファンとして知られているほか、日本の“カワイイ”カルチャーの代表としても人気を博している。このように長い年月をかけて国内外で事業展開をして、ファン層を広げていったのだ。
愛されて45年、世界130ヵ国年間約5万種の商品数を誇る“国際的スター”
「ハローキティは世界130の国と地域で年間約5万種類の商品が販売されております。ハローキティをはじめキャラクターのライセンスは商品化申請→許諾というような受け身的・事務的な流れではなく、弊社とライセンシー様が一緒に企画・デザインを考え共同作業で進めております。どのような商品化を行っていくかは、常に時代の変化を考えながら行っています。また、相手を傷つけるような暴力的表現は弊社のキャラクターには似つかわしくありません。殺傷力のあるカッターナイフ、包丁(子供用練習包丁を除く)、先の尖ったハサミ等は商品化を行っておりません」(サンリオ広報課)
つまり、「仕事を選ばないキティさん」ではなく、時代に合わせて約45年間もの間変化し続けて“実は仕事を選んでいた”うえで、年間5万種という商品ラインナップになっていたのだ。事実、実は年代ごとにハローキティのデザインは少しずつ変化しており、その市場規模も計り知れない大きさだ。「ハローキティ」は、世代交代どころか、現在もサンリオの屋台骨を支える最重要キャラクターであるようだ。