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ORICON NEWS
【コスプレビフォーアフタ― アーカイブ】毎週更新! 美人レイヤーの“素顔”大公開
グラビアや声優もこなすのは“ビジネスレイヤー”? 続ける動機は「女の子からキャーキャー言われたい」
海外のコスプレ作品も参考に「日本とは違った解釈がある」
【神崎りのあ】コスプレをやってみたい気持ちはあったんですけど、ひとりでイベントに出るというところまではならなくて。6年ほど前に、『黒執事』のシエルの女装バージョンの衣装と、カラコンとウィッグを8万円くらいで購入したんです。そしたらアルバイト先の先輩に、「せっかく衣装を買ったならイベントに行こう」って言ってもらったんです。先輩がセバスチャン・ミカエリスをやって、“あわせ”で行きました。そのとき、会場にいた女の子たちに「握手してください!」って言われた快感が忘れられなくて、ハマっちゃいました。
――初めてのコスプレ衣装に8万円って、かなり奮発したんじゃないですか?
【神崎りのあ】そうですね(笑)。値段は高かったんですが、どうせやるなら質の良いものが欲しいなと思って。ハマったあとは、いろんなキャラに挑戦したくて、バリエーションをそろえるためにセットで1〜2万円くらいのものを中心に購入していました。1回イベントに出たら、もう同じ衣装では出れないと思っていたんですよね、最初の頃は(笑)。
――1〜2万円で挑戦できるなら、手を出しやすいですね。
【神崎りのあ】そうですね。最近は衣装をオーダーすることも多いです。最近は『GANTZ』のレイカ。ピタッとしたヒモだけ……みたいな衣装なんですが、売っていなくてオーダーしました。かなり露出が多いので、体型維持をがんばりました。あとは、夏コミに向けて『もののけ姫』のサンもオーダー中です。海外のコスプレイヤーさんが、普通のサンの衣装ではない水着のような衣装を着ていたのをSNSで見かけたんです。それがかっこよくて、その写真をベースにちょっとだけカスタムしてオーダーしました。できた状態で売っているものは比較的リーズナブルに手に入りますが、オーダーするときはこだわってしまうので、10万円くらいはかかってしまいますね。
――海外のレイヤーさんを参考にすることもあるんですね。
【神崎りのあ】海外のレイヤーさんは、日本人とは違う発想でコスプレをしているなって思うことが多くて。日本人はキャラに近づけるため、緻密に再現をすることが多いんですけど、男の子のキャラを女の子にアレンジしたり、衣装も「こうしたらもっとセクシーでこのキャラらしくなる!」など、ユニークな解釈でアプローチしている感じがしますね。だからいろんな発見があるので、海外でコスプレイベントがあった時は、こまめにチェックしています。
芸能活動だけで生活ができるレイヤーは一握り 「やりたい仕事は口に出して伝える」
【神崎りのあ】コスプレを始めた頃は正社員として『ロフト』で働いていましたが、今はコスプレなどの芸能のお仕事だけですね。コスプレだけで食べていけるレイヤーは一握りなので、いろいろなことに挑戦するようにしています。コスプレをしてパチンコ店へ行くという営業のお仕事や、アイドルユニットとしてライブ活動をしたり、声優やグラビアもやっています。先日写真集も発売しました。
――パチンコとコスプレって、繋がりがあるんですか?
【神崎りのあ】パチンコやスロットにはアニメの機種などがあるので、けっこう需要があるんです。最初は「コスプレでパチンコするお仕事やってみない?」と知り合いに声をかけていただいて。2、3回の仕事かと思って軽い気持ちで引き受けたら、10何社とお仕事することになっちゃって。元々個人で受けていた仕事でしたが、1人では仕事が回らなくなってきたので、他のレイヤーさんと共有する会社も立ち上げました。早起きして日本全国へ回るのでいろんなところに行けて楽しいですよ!
――グラビアのお仕事などは?
【神崎りのあ】コスプレのために体型維持をがんばったので、形に残したいという思いがありました。なので、グラビアも写真集も「やりたい!」っていろんな人に言っていて。それでいろんな方の紹介もあって実現したんです。日頃から周囲の人たちにやりたいことを口に出して伝えるのは大事なことだなと思っています。近い話が合った時に、思い出していただける可能性が増えますから。自分のやりたいことだけでなく、「こんなことやりたい」という友達がいたら、誰かとつながると良いなぁという思いで、口にするようにしています。人と人のつながりは本当に大事だと思っているので。
――人と人をつなげるのも才能ですよね。現在コスプレは、お仕事でされることがほとんどですか?
【神崎りのあ】生業としている以上、多くはお仕事でのコスプレになりますが、プライベートで作品をつくることも積極的に行っています。でも、仕事でコスプレをしていると“ビジネスレイヤー”って言われちゃうんですよね。そう言われるということは、コスプレに対する私の愛が伝わっていないんだな、と感じるので、ショックです。初めてのコスプレのときのように、女の子にキャーキャー言われたい気持ちは変わってないです!(笑)
――黄色い声援を浴びるのは気持ちよさそうですよね(笑)。今後はどんなふうにコスプレを楽しんでいきたいですか?
【神崎りのあ】仕事でもプライベートでも「愛があるね」と言われるコスプレをやっていきたいです。「絶対この時間の、この景色で撮影したい!」など、作品づくりにはかなりこだわっているので、それが伝わる作品を発信していきたいですね。また、自分でも露出が多い作品を作ることもありますが、“コスプレ=エロ”というイメージも残念ながらまだあるので、レイヤーたちみんなで変えていけると良いなぁと思っています。
神崎りのあTwitter:@Rinoa_Kanzaki
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