【コスプレビフォーアフター】清楚系バンギャルの正体はレイヤー「女性としてではなく世界観を撮影してほしい」

　日本のポップカルチャーのひとつとして世界でも注目されているコスプレ。普段の自分とは異なる“別人に変身できる”点がコスプレイヤーたちを魅了して止まないという。今回は、男女ユニットで活動するレイヤー・しぃちゃんに、レイヤー以外の仕事や、コスプレ以外の趣味など、知られざる“素顔”について聞いた。

キャラクターではなく“コスプレした女性”を目当てとしたカメラマンは、悩みのひとつ

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  しぃさん私服／佐々木薫

――プロフィールを教えてください。

【しぃちゃん】19歳です。普段は料亭でホールの仕事をしています。高校の頃から4年ほどアルバイトとして働いているので、慣れていますし居心地はとても良いのですが、土日や夜のシフトにちょっとだけ悩んでいます。趣味も大切にしたいので、平日のお昼に働けるような仕事に変えたいなと思っているところなんです。

――イベントは土日が多いですもんね。コスプレはいつ頃から始めたんですか？

【しぃちゃん】高校生の頃ですね。高1の冬コミからでした。それからアニメジャパンやニコニコ超会議などの大きなイベントには参加するようにしています。私はいつも相方と2人で、ユニットとして“合わせ”でコスプレをしているので、どのキャラクターのコスプレをするか、いつもすごく悩むんですよ。相方と相談して決めるんですけど、男女キャラというと結構狭まってきちゃうんですよね。なおかつ自分に合うキャラ、好きなキャラとなると、キャラ選びは大変です。

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――相方さんは男性なんですね。イベントだと男女ペアは珍しいですよね。他に困ることはないですか？

【しぃちゃん】女性のみを目当てとしたカメラマンさんが少なからずいることは悩みのひとつですね。「女性だけ撮りたいです」と言われることは、とても多いです。男女で“あわせ”をしている以上、2人で作品だと思って世界観をつくっているつもりなので、2人を撮影してもらえると嬉しいなぁと思います。

SNSではアニメのタイトルを付けずに発信「アニメファンの中にはコスプレを見たくない人もいる」

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――コスプレのほかにも趣味はありますか？

【しぃちゃん】コスプレのほかには、アニメも好きです。あとは半年くらい前から、ビジュアル系バンドの応援をしています。半年ぐらい前からハマっていて。ライブには1ヵ月に１〜2回ぐらいのペースで行っているのでそこまで多くないんですけどね。

――バンギャルですね！ ビジュアル系バンドも普段の生活を忘れさせてくれそうな感じしますね。たくさんのバンドを応援しているんですか？

【しぃちゃん】応援しているのは、1つのバンドだけですよ。ほかの人を応援すると、推しに浮気だと思われちゃうので（笑）。普段の生活を忘れさせてくれる感じ、確かにそうですね。そういう意味ではコスプレと似ているかもしれないです。

――バンドを見に行くときは服装とかも変わるんですか？

【しぃちゃん】そうですね。メイクも服装も、バンド仕様かもしれません。私服の私とも、コスプレをするときの私とも違います（笑）。

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――コスプレをするときの一番のこだわりはなんですか？

【しぃちゃん】ウイッグや衣装はもちろんなんですが、輪郭にこだわるようにしています。お姉さん系のキャラとロリ系のキャラでは輪郭が全然違うので、少しでも近づくようにウイッグの中で固定して……キャラクターとかけ離れているコスプレは炎上してしまうので、少しでも近づける工夫はしています。

――やはり炎上すると大変ですか？

【しぃちゃん】そうですね。やはり嫌ですね。好きな作品のコスプレをするからこそ、作品の邪魔にならないようにというのを考えています。SNSの投稿にも気を使っていますよ。写真を加工するのはもちろんですが、ポストするときにハッシュタグでアニメのタイトルをつけないようにしたり。アニメは好きだけど、コスプレは見ないという人もいるので、そういう方の邪魔にならないようにしています。

――今後、コスプレイヤーとしてやってみたいことは？

【しぃちゃん】企業のコンパニオンとしてのコスプレをやっていきたいです。男女のユニットでコスプレをしているのも珍しいと思うので、2人で続けてもっともっと有名になりたいです。

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しぃさん Twitter：＠ohayo_shi