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加熱式タバコのニコチン量ランキング|最新の銘柄も紹介
自分にあっていないニコチン量の加熱式タバコを選んでしまうと、吸っても満足できずに喫煙本数が増えたり、吸いづらいと感じたりする可能性があります。
そこで本記事では、加熱式タバコのニコチン量ランキングとニコチン量・タール量に関する注意点を紹介していきます。
加熱式タバコのニコチン量・タール量に関する注意点
・加熱式タバコにはニコチン量・タール量の記載義務がない
・ニコチン量の測定方法はタバコの種類によって異なる
加熱式タバコにはニコチン量・タール量の記載義務がない
・規制の違い
・測定の難しさ
・法的枠組みの違い
加熱式タバコは従来の紙巻きタバコと異なる製品カテゴリーに分類されます。
また、加熱式タバコは加熱により蒸気を発生させる仕組みで、燃焼を伴う紙巻きタバコと異なるため、ニコチン量やタール量の正確な測定が難しいです。
さらに、日本ではタバコ製品の規制は主に「たばこ事業法」および「健康増進法」により行われますが、加熱式タバコはこの枠組みには完全には適合しません。
これらの理由から、加熱式タバコの購入時にニコチン量やタール量を確認するのは困難です。
ニコチン量の測定方法はタバコの種類によって異なる
加熱式タバコ | 紙巻きタバコ | |
測定法 | 主にHCI法(JTのみISO法) | ISO法 |
1回の基準 | 所定の吸引回数 | 所定位置まで燃え尽きるまで |
1回の吸引量 | 55ml | 35ml |
1回の吸引間隔 | 30秒に1回 | 60秒に1回 |
それぞれの違いを解説していきます。
紙のタバコの場合
ISO法では、35mlの吸引量で2秒間吸引し、所定位置まで燃え尽きるまで1分間に1回の間隔で吸引します。
ISO法は標準化されているため、異なる試験機関でも同様の条件で測定を行うことができ、結果の再現性が高いのが特徴です。
一方、HCI法と比較して条件が緩く、ニコチン量が少なめに出る傾向があります。
加熱式タバコの場合
タバコを人が吸う状況に近い条件で喫煙機を使用し、強めの吸引(2秒間で55ml)を1分間に2回、フィルターの通気孔を全てふさぐ形で測定するのが特徴です。
ISO法と比較して1回の吸引量が55mlと多く、吸引間隔も倍となるため、ニコチン量が多めに出る傾向があります。
加熱式タバコのニコチン量ランキング(ニコチン量の多い順)
デバイス | 銘柄 |
IQOS ILUMA | TEREA(11タイプ) |
glo HYPER + | KENT(3タイプ)・neo(5タイプ) |
Ploom X | MEVIUS(4タイプ)・CAMEL (8タイプ) |
lil HYBRID 2.0 | (3タイプ) |
ARKX | (6タイプ) |
しかし、この数年でニコチン量が大幅に変更されているとは考えにくく、現行商品も近い数値だと推測できます。
なお、調査では数回実験をしているため「±○○」というブレが資料には記載されていますが、本記事のランキングは平均値で作成しています。
また、紙巻きタバコと加熱式タバコは測定方法が異なるため、紙巻きタバコに記載されているニコチン量とは単純に比較できないことに注意しましょう。
参照:厚生労働省|新規加熱式たばこ製品から発生する有害化学物質の分析(外部サイト)
1位:glo HYPER + neo(Tropical Swirl)2.67mg/本
2024年現在も販売中。トロピカルカプセルを配合し、山梨産の桃をブレンドしたフレーバーメンソールです。
調査対象となった商品の中で最もニコチン含有量が多く、ニコチンをガツンと感じたい方におすすめします。
2位:glo HYPER + neo(Terracotta Tobacco)2.44mg/本
レギュラータイプなため、オーソドックスな紙巻きタバコの味が好きな方におすすめです。
なお「Terracotta Tobacco」は2024年に、同名のままリニューアルされました。
2位:glo HYPER + neo(Brilliant Berry)2.44mg/本
2024年現在も販売中。ベリーカプセルを配合し、福岡産の苺をブレンドしたフレーバーメンソールです。
4位:glo HYPER + neo(Freeze Menthol)2.14mg/本
2024年現在も販売中。冷涼感がはじけるペパーミントをブレンドした、上質でプレミアムなタバコです。
glo HYPER + neoの中ではニコチン含有量が少なめで、フレーバーも万人ウケしやすいメンソールのため「どれが良いかわからない」という方におすすめします。
5位:glo HYPER + neo(Fresco Menthol)2.10mg/本
国産ミントを加えた新鮮なメンソールと、タバコのブレンドがマッチしていました。
加熱式タバコのニコチン量ランキング(ニコチン量の少ない順)
1位:Ploom X MEVIUS(SMOOTH)0.34mg/本
あっさりした吸い心地の、王道レギュラーフレーバーで1パフ目からほどよいキック感とタバコ本来の旨味を感じられます。
2024年現在は後継機のPloom X ADVANCEDからMEVIUSの「SMOOTH」が販売中です。
2位:Ploom X CAMEL(SMOOTH)0.53mg/本
なお、2023年のPloom X MEVIUSの「SMOOTH」の発売開始を機に、CAMELの「SMOOTH」は販売終了しており、現在は購入できません。
3位:IQOS ILUMA TEREA(BALANCED REGULAR)0.65mg/本
まろやかで香り豊かなたばこ葉を、ハーブとシトラスの香りで調和させたタバコです。
2024年現在も販売しています。
4位:ARKX(RUBY RED)0.67mg/本
ラズベリー、ブルーベリー、ストロベリーのテイストをミックスしたとろけるような甘さと口の中に広がる芳醇な味わいが特徴です
5位:lil HYBRID 2.0(REGULAR)0.69mg/本
焦げ臭さがなく、甘味を含んだ高いキック感が特徴です。
2023年9月に販売終了しました。
TEREA(テリア)ニコチン量ランキング
1位:RICH REGULAR 0.89mg/本
最もコクのある強い味わいが特徴です。香ばしくブレンドされたたばこ葉を、満足感のあるモルツの香りで調和しています。
2位:REGULAR 0.88mg/本
濃厚で豊かな味わい深みのあるたばこ葉の味わいが、ほのかなナッツとウッドの香りで調和されています。
吸いやすく、はじめての加熱式タバコにおすすめです。
3位:MINT 0.85mg/本
ミントの爽快感とタバコの味わいの心地よいバランスの取れた味わいが魅力的です。メンソールミント系でニコチンが最も多い銘柄になります。
4位:SMOOTH REGULAR 0.79mg/本
深みのあるたばこ葉をウッド&ほのかなお茶の香りで調和しており、深みのある豊かな味わいを楽しめます。レギュラータイプにちょっとアクセントが欲しい人にオススメです。
4位:MENTHOL 0.79mg/本
ペパーミントとクリーミーな香りが引き立つ深みのある強メンソールです。
ニコチン量が少なくタバコのキック感が弱いため、吸いやすいメンソール味を求めている方におすすめします。
加熱式タバコのニコチン量と満足度・依存度の関係
一般的に喫煙者が満足するのに必要なニコチン量は1mg程度とされており、喫煙者は血中ニコチン濃度が一定に達するまで吸い続けたくなります。
紙巻きタバコの場合、たとえニコチン0.1mgであっても、深く吸う・根元まで吸うといった代償性喫煙により、より多くのニコチンを接取することが可能です。
そのため、0.1mg未満〜1.0mgのニコチン表示量のタバコの比較ではニコチン摂取量はどれも1.0〜1.3mgと変わらなかったという報告もあります。
なお、 加熱式タバコの満足度についての研究では、初期段階では従来のタバコに比べて満足度が低いと感じるユーザーが多いことが示されていました。しかし、使用を続けることで満足度が向上します。
加熱式タバコの正確なニコチン量を確認する方法はある?
たとえばアイコスでは、ショップスタッフにも商品のニコチン量に関する情報が共有されておらず、スタッフ自身が吸った感覚でニコチン量の目安を客に伝えるのが一般的なようです。(筆者が実際に店舗で確認した情報です。)
ショップスタッフでも商品のニコチン量に関する情報が共有されていないことから、カスタマーセンターに問い合わせても回答を得られない可能性が高いです。
加熱式タバコのニコチン量は紙のタバコに比べて少ない?
ただし「加熱式タバコは紙巻きタバコよりも健康被害が小さい」というイメージを持つ方もいますが、加熱式タバコのニコチン摂取量は通常のタバコと比べてやや少ない程度です。
また、IQOSの主流煙に含まれるニコチン量は通常のタバコより20%多く、タール量は70%程度であり、健康被害のリスクが低減されるとはいいにくいでしょう。
各デバイス最新モデルの主な銘柄(スティック)を紹介 |2024年版
IQOSイルマ i シリーズ :TEREA(テリア)
2024年7月現在20種類が販売されており、レギュラータイプだけでも6種類と自分の好みにあった銘柄を見つけられる可能性が高い点もTEREAの大きな魅力です。
フレーバー系メンソールタイプの銘柄も充実しており、これまでフレーバー系を吸ってこなかった方も新しい発見を楽しめるでしょう。
なお「TEREA(テリア)ニコチン量ランキング」からもわかるようにニコチン量は少なめです。
IQOSイルマ i シリーズ :SENTIA(センティア)
前述のTEREAとの大きな違いはTEREAが1箱(20本入り)で580円(税込)なのに対してSENTIAは530円(税込)と50円安いことです。1日1箱吸う方の場合、1カ月で約1,500円の節約になります。
IQOS 3 DUO など旧型アイコスの専用スティック「マールボロヒートスティック」の廉価版のHEETSのようなポジションです。旧型アイコスでHEETSを愛用していた方におすすめします。
IQOSイルマ i シリーズ :Axia(アクシア)
SENTIAの魅力として1箱(20本入り)530円(税込)の安さに言及しましたが、Axiaはそれよりも安い480円(税込)です。喫煙本数が多ければ多いほど、節約効果を感じられるでしょう。
ただし、地域限定での販売であったり、販売開始から間もないことからか種類の少なさなどがデメリットとして挙げられます。
TEREAシリーズのようなフレーバー系が少ないため、フレーバー系が好きな方は好みの銘柄を見つけるのに苦労するでしょう。
一方、レギュラータイプのタバコが好きな方は、コストを抑えられるためおすすめです。
Ploom X ADVANCED:MEVIUS(メビウス)
MEVIUSシリーズの中でも「SMOOTH」は「加熱式タバコのニコチン量ランキング(ニコチン量の少ない順)」でニコチン量が少ないタバコとしてすでに紹介しました。
ひと口目からの味の濃さやクリアな旨味、喫煙時間を豊かにする確かな煙量感をいっそう楽しめるようになったのが特徴です。
レギュラー・メンソール・フレーバー系カプセルメンソールのいずれも商品ラインナップが充実しており、好みにあった商品を見つけられるでしょう。
Ploom X ADVANCED:CAMEL(キャメル)
CAMELはMEVIUSよりも吸いごたえやキック感が強めといわれます。吸いごたえにこだわる方はCAMELがおすすめです。
また、2022年10月の価格改定後も1箱(20本入り)460円(税込)とコスパにも優れています。
なお、JTの公式サイトのCAMELの紹介ページでは、販売終了銘柄も記載されていることに注意しましょう。
glo HYPER シリーズ:KENT(ケント)
gloはIQOSやPloom Xと比較して低価格で、最安のモデルは990円(税込)で購入が可能という特徴があります。
KENTにも低価格路線は引き継がれており、1箱(20本入り)で450円(税込)とここまで紹介してきた銘柄の中で最安です。
数十円の違いですが、毎日吸うことや数年間吸い続ける可能性があることを考えるとコスパの高さは侮れないでしょう。
レギュラー・メンソールタイプだけでなく、フレーバーメンソールタイプも販売しており、ラインナップも充実しています。
glo HYPER シリーズ:neo(ネオ)
最上位シリーズと位置付けられており、1箱(20本入り)で500円(税込)と他のシリーズと比較すると価格は高めですが、他のブランドと比較すると平均的です。
また、年輪を重ねた樹木のような深みと落ち着きを持った風味で重厚な紙巻きタバコ感を楽しめる「ネオ・クラシック・タバコ」など最上位シリーズらしい味わいを楽しめます。
加熱式タバコのニコチン量ランキング(ニコチン量の多い順)で紹介しているようにニコチンの多い順ランキングのトップ5は全てneoの商品です。
ニコチン量が多いタバコに慣れており、ニコチンが少ないタバコでは満足できないという方におすすめします。
glo HYPER シリーズ:LUCKYSTRIKE(ラッキーストライク)
下位シリーズと位置付けられており、1箱(20本入り)で430円(税込)と、本記事で紹介している電子タバコの中でも最もコスパに優れています。
gloは最上位モデルの「glo HYPER PRO」でも、本体価格は3,980円と安価です。コスパ良く加熱式タバコをはじめたい方におすすめします。
「glo HYPER PRO」は、通常モードでは250度の加熱温度を270度まで高められる「ブーストモード」が楽しめるのが魅力です。
なお、LUCKYSTRIKEシリーズはレギュラー3種類とメンソール2種類、フレーバーメンソール4種類の合計9種類を展開しており、気分によって吸い分けられます。
lil HYBRID:MIIX(ミックス)
使用には別売りの専用リキッドカートリッジと専用タバコをあわせて購入する必要があります。また、使用前に専用のリキッドカートリッジを本体に装着する必要があるため、他の加熱式タバコと比較して手間がかかります。
さらに、タバコは1箱(20本入り)510円(税込)でリキッドは20回分で80円のため、1箱あたり合計590円(税込)かかるため、コストが高めです。
しかし、リキッドを使用しているため煙の量が多いだけでなく、IQOS独特の匂いがなく、吸い心地が人気です。
2024年7月現在、5種類を展開しています。
with2:MEVIUS(メビウス)
たばこ葉を直接加熱せず、リキッドからベイパー(蒸気)を発生させるwith独自の技術「Infused Technology」を採用しています。
加熱によって発生するたばこの雑味を抑えることで、クリアなフレーバーを実現。澄み切った味わいを体験できるのが特徴です。
また、吸った瞬間に蒸気が発生するため待ち時間がないだけでなく、タバコの臭いもほぼ感じません。
クリアな味わいによりフレーバーをより強く感じられるため「ニコチンが欲しいから電子タバコでは物足りないけど、フレーバー付きのタバコが好き」という方におすすめです。
ニコチン量が気になるのなら電子タバコもおすすめ
電子タバコの健康被害は現在も研究段階であり無害とはいえませんが、ニコチンやタールは含まれていません。
ニコチンが含まれていないと吸いごたえが不安という方もいるかもしれませんが、ニコチン吸引時のスロートヒットを再現した商品や禁煙・節煙に特化した電子タバコも多いです。
電子タバコは加熱式タバコや紙巻きタバコと比較してコスパにも優れています。ニコチン摂取量低減に役立てましょう。
まとめ
しかし、「新規加熱式たばこ製品から発生する有害化学物質の分析」により、いくつかの銘柄のニコチン量の平均が分かります。
調査対象の中で最もニコチン量が多かったのは以下の5銘柄です。
glo HYPER + neo(Tropical Swirl)2.67mg/本
glo HYPER + neo(Terracotta Tobacco)2.44mg/本
glo HYPER + neo(Brilliant Berry)2.44mg/本
glo HYPER + neo(Freeze Menthol)2.14mg/本
glo HYPER + neo(Fresco Menthol)2.10mg/本
反対にニコチン量が少なかったのは以下の5銘柄でした。
Ploom X MEVIUS(SMOOTH)0.34mg/本
Ploom X CAMEL(SMOOTH)0.53mg/本
IQOS ILUMA TEREA(BALANCEDREGULAR)0.65mg/本
ARKX(RUBY RED)0.67mg/本
lil HYBRID 2.0(REGULAR)0.69mg/本
ニコチン量で加熱式タバコを選ぶ際の参考にしてください。
著者プロフィール
Necomaki
人材業界出身のフリーライター。
得意分野である求人・HR領域から、漢方薬やピルなどの健康・美容関連、暮らしにまつわる記事まで幅広く執筆。
ライティングで心掛けていることは読者の「知らない・知っている」が「理解している」に変わるよう ことばを紡ぐ こと。
Necomaki
人材業界出身のフリーライター。
得意分野である求人・HR領域から、漢方薬やピルなどの健康・美容関連、暮らしにまつわる記事まで幅広く執筆。
ライティングで心掛けていることは読者の「知らない・知っている」が「理解している」に変わるよう ことばを紡ぐ こと。
20 歳未満の者の喫煙は、法律で禁じられています。