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電子タバコにはニコチンが含まれる?おすすめ商品や注意点も紹介
またニコチン入りのリキッドを扱う際には、注意すべきポイントもいくつかあります。自分に合った製品を探している人は、この記事の内容を参考にしてみてください。
そもそも電子タバコとは?
以上の特徴を踏まえ、具体的な仕組みとメリットについて詳しく解説しましょう。
タールや有害物質が少なめ
タールとは一酸化炭素やガス状成分を含んだ粒子状の成分を指し、歯に付くヤニの原因にもなります。有害物質も多く含まれており、癌(がん)のリスクを高める原因とも考えられています。タールは、タバコ葉を500℃で燃やした場合に多く発生しやすいのが特徴です。したがって原因となるタバコ葉を扱っていない電子タバコからは、基本的にはタールが出ないとされています。
ただし有害物質が少ないとはいえ、全くないわけではありません。実際にアメリカでは、電子タバコが原因で肺疾患が増えている可能性があると指摘されています。健康被害との関連性は不明点も多く、十分に気をつけながら扱う必要があります。
いろいろなフレーバーを楽しめる
味は大きく分けて以下の5種類があります。
・タバコ系
・柑橘系(フルーツ系)
・飲料系
・デザート系
・メンソール系
タバコ系とは、文字通りタバコ葉の味が再現されているフレーバーのことです。
柑橘系はレモン味やピーチ味といったフルーツの味わいを楽しめます。
飲料系では、コーラ味やコーヒー味が広く採用されています。さらにデザート系はチョコやバニラが使われており、甘党にはおすすめです。
メンソール系とは清涼感のあるフレーバーのことで、爽快感を堪能できます。
加熱式や紙タバコと比較してもトータルコストが安くなりやすい
加熱式タバコは本体に専用スティックを装着させて使用しますが、一箱あたりの値段は紙タバコと大差ありません。本数や使用時間も大きく変わらないため、紙タバコとそこまでコストが変わらないのが特徴です。
電子タバコであれば、リキッドが60mL程度の量で売られています。大体1日に2mL(紙タバコ1箱分に相当)消費するといわれているので、1カ月1回の頻度で交換するのが基本です。リキッド60mL1個あたりの価格は2,000円〜4,000円程度ですが、紙タバコを1日1箱の頻度で購入する場合と比べると、コストは約1万円抑えられます。
電子タバコにニコチンやタールは含まれる?加熱式や紙タバコとの比較
電子タバコ(リキッドでニコチンの有無を選べる・タールなし)
一方でニコチンの場合は、どの国で製造されたかによって含まれているかどうかが変わります。特にインターネットでは海外製品も気軽に購入できるため、当該成分の有無を自身で調べる必要があります。
ニコチン入り電子タバコリキッド
当該タイプを使用するメリットは、節煙がしやすい点です。ヘビースモーカーの場合、中毒性の高いニコチンの摂取量をすぐにゼロにするのは難しいでしょう。急にニコチンなしの電子タバコに切り替えたとしても、我慢し切れなくなって失敗に終わる可能性もあります。
海外製の電子タバコリキッドであれば、タバコ葉は基本的に使っていないのでタールや一酸化炭素を取り入れずにニコチンの摂取が可能です。さまざまなデザインや味があるため、工夫次第ではストレスなく節煙につなげられます。
ニコチンなし電子タバコリキッド
ニコチンを含んだリキッドは、医薬品医療機器等法の定義では「医薬品」と認識されます。医薬品に関しては、国から許可が下りないと製造や販売ができません。これまでも許可が下りた例はなく、2024年時点では電子タバコやリキッドの販売においてニコチンを使用できない状況となっています。
したがって公認されている日本製の電子タバコは、タバコ製品ではありません。タバコ税を納める必要もなく、法律上は未成年者でも購入できます。とはいえ健康上のリスクを鑑みて、販売会社側は独自に20歳以上の制限を設けているのが基本です。
加熱式タバコ(ニコチン・タールあり)
紙タバコとの相違点は、火を直接使ってタバコ葉を燃やさないことです。最高温度も300℃程度に収まる製品が多く、従来のタバコよりはタールが発生しにくいと考えられています。ただし電子タバコとは違って少量のタールが出てしまうので、当該タイプと混同しないように注意してください。
ニコチンの量は、メーカーや製品によって紙タバコよりも多くのニコチンが含まれている場合があります。しかし加熱式タバコの場合、測定方法が確立されていないためタールやニコチン量の表示義務がありません。それぞれの成分量については、具体的には把握できない製品があることも押さえておきましょう。
紙タバコ(ニコチン・タールあり)
紙タバコについては、ニコチンおよびタールの量をパッケージに記載する義務があります。気になる場合は、記載されている数値を見て選ぶとよいでしょう。
しかし注意しなければならないのが、パッケージに書かれた数値と体内に摂取されるニコチン量は同じではない点です。メーカーごとにフィルターやフィルター側面に空いている穴の大きさが異なるため、どのくらいのニコチンを摂取するかは製品によって差があります。
電子タバコは「ニコチンを含まない」と記載されていても注意が必要
国も全ての製品を調査できているわけではありません。「ニコチンを含まない」と記載しておきながら、同成分を使用している製品が紛れている可能性もあるので注意してください。
虚偽の表示に気づかずニコチンを摂取し続けると、依存性に加えて吐き気や痙攣(けいれん)といった健康被害を受けるリスクが高まります。企業サイトや口コミも参考にしながら、信頼の置けるメーカーから製品を購入するとよいでしょう。
おすすめ電子タバコ6選【ニコチンなし】
DR.VAPE Model 2
オンラインストアで購入できるほか、ファミリーマートを中心に全国のコンビニでも入手が可能です。特にファミリーマートでは、約1万2,000店舗でDR.VAPE Model 2を取り扱っています(2023年5月31日時点)。
大人の味わいを楽しみたいのであれば、タバコの味を再現した「ワイルドビター」や「クラシックスモーク」がおすすめです。またアップル味やマスカット味、バナナ味とフルーツ系のフレーバーも揃えられています。
本体の価格は5,500円、フレーバーは全種類1個あたり1,650円です(オンラインストア)クーポンを活用すれば、さらに値引きしてくれる場合もあります。
ポケッティ
使い捨てタイプは、バッテリーが内蔵されており購入したあとすぐに使用できます。フレーバーのバラエティも豊富であり、上記の味に加えてハーブミントやバニラミルクなど12種類から選べる点がポイントです。
ポケッティは、本体1本あたり1,700円で購入可能です(2024年5月時点は割引で1,480円)。楽天市場であれば、3種類がセットになって3,860円で売られています。複数の味を楽しみたい人は、セットで購入してみるのもよいでしょう。
SmoothV!P EZ-PT
こちらのタイプでは、4種類のリキッド入りアトマイザーが用意されています。
・ハードメンソール
・スモーキーフレーバー
・エナジー
・ブラックベリー
大人の味わいを堪能したい人におすすめします。
また補充式のアトマイザーも使用可能です。補充式のアトマイザーは、シリコンマウスピースとともにアクセサリーとして提供されています。
SmoothV!P EZ-PTは、オンラインショッピングでも気軽に購入できます。本体は2,000円台での購入が可能であり、比較的リーズナブルな製品です。
SmoothV!P TRYME PLUS-PT
フレーバーは大きく分けて以下の7種類あり、全てが色分けされているのがポイントです。
・メンソール(青緑)
・エナジー(橙)
・ブラックベリー(紫)
・スモーキーフレーバー(茶)
・グリーンアップル(黄緑)
・スーパーハードメンソール(深青緑)
・シークワーサー(緑)
爽やか系や大人の味わいを幅広く揃えているので、好みのフレーバーを探してみるとよいでしょう。
価格も安価に設定されており、1,000円程度での購入が可能です。吸引回数は約500回である点から、ランニングコストもある程度は抑えられます。
FLEVO
使用方法も簡単であり、吸うだけで電源が入ります。味がなくなったらカートリッジを新しいものに交換しましょう。充電がなくなりかけると、ランプが点滅して教えてくれます。使いやすさに加え、第三者機関で成分分析を行うなど品質管理にも力を入れている製品です。
交換用のカートリッジは、大きく分けて以下の3種類があります。
・メンソール
・タバコ
・ビタミンベリー
カートリッジのデザインは、それぞれホワイトとブラックがあるので好みのものを選ぶとよいでしょう。
スターターキットは1,078円、交換用カートリッジは1,628円で購入可能です。オリジナルアクセサリーとして、製品を収納するハードケースも1,408円で販売されています。
NICOLESS VAPE
フレーバーの種類は、大きく分けて5つ揃えられています。
・FREEZE BLACK
・GOLD LEMON
・GREEN APPLE
・RED MIXBERRY
・WHITE GRAPE
FREEZE BLACKは甘味がほとんどなく、爽快感の強いフレーバーです。一方でWHITE GRAPEでは甘味に力を入れており、爽快感があまりない香料となっています。
楽天市場での本体の価格は、1本あたり1,608円に設定されています。オンラインサービスのほかにも、ファミリーマートやドン・キホーテで入手可能です。
日本では買えないニコチン入りの電子タバコを購入する方法
海外で購入する
また何カ国か回る際には、電子タバコの輸入や所持を禁止している国もある点に注意しましょう。知らずに持ち込んでしまうと、処罰の対象となる恐れがあります。
また海外の電子タバコは、薬機法によって日本での販売を禁止されています。帰国したあとも、購入した製品の取り扱いには気をつけてください。
海外にいる友人に頼む
ニコチン入りの電子タバコさえ入手できればよいと考え、海外に住む見知らぬ個人から購入する人もいます。しかし製品の管理や梱包作業も相手に任せる状態となり、雑に扱われる可能性も高まります。海外に信頼の置ける知り合いがいないのであれば、個人に依頼するのは避けたほうが賢明です。
輸入サイトで購入する
また輸入サイトの中には、パーツやリキッドを豊富に揃えているものも存在します。電子タバコに必要な部品を一括で購入でき、すぐに製品を楽しめるのが魅力的なポイントです。
しかし海外のサイトであれば、基本的に価格がドルなどで表記されています。また悪質なサイトで取引すると、個人情報を抜かれてトラブルに発展する恐れもあります。口コミやSNSもある程度は参考になりますが、最終的には自己責任となるので注意しましょう。
輸入できる量も薬機法で制限があり、1カ月に120mLまでとなっています。ただしこちらもあくまで目安であり、短期間で頻繁に購入していると税関で止められる恐れもあります。さらに送料込みで16,666円を超えると、別途関税や消費税がかかる可能性もある点を覚えておきましょう。
おすすめ電子タバコリキッド 【ニコチンあり】※海外製品
これまでもお伝えしたようにニコチン入りの電子タバコは海外製品となります。
使い方に加え、本体のデザインや価格(税込)もまとめています。ニコチン入りの電子タバコが気になる人は、ここで取り上げる製品も検討してみてください。
STLTH Monster|Pod Pack - グレープアイス
STLTHが用意しているニコチン入りのリキッドのひとつが「【STLTH Monster】Pod Pack-グレープアイス」です。清涼感のあるグレープ味であり、ジューシーな風味を堪能できます。フルーツ系かつメンソール系が好きな人におすすめな製品です。
容量は1PODあたり2.0mL、ニコチン濃度は1mLあたり20mgです。ニコチンの中でも濃度が高く、一般的にはタバコを吸っているのと同じくらいの満足度を得られます。1箱に2個入っており、価格は1,300円です。
White Note|RY4 Tobacco
タバコ・キャラメル・バニラと3つの味が組み合わさり、ほんのりとした甘さを持ち味としています。雑味もなく、強烈に甘いわけでもないため飽きずに使い続けられるよう工夫されている点も強みのひとつです。
こちらのリキッドの容量は1個あたり60mLであり、比較的長期間にわたって使えます。ニコチンの量は、3mg/mL・6mg/mL・12mg/mLと幅広く用意されています。販売価格は3,500円です。
ニコチンありなし両方楽しみたいならニコチンベースリキッドでカスタマイズ
ニコチンベースリキッドの魅力は、ニコチンの量を自身で自由に調整できる点です。普段活用しているリキッドとの相性も見ながら、自分好みの濃さになる比率を見つけてみましょう。ただしニコチンベースリキッドのニコチン濃度は高くなっているので、6〜10倍以上に薄めてから使用してください。
価格は1本あたり3,000〜4,000円台のものが多く、リーズナブルな値段に設定されているのも強みです。
ニコチン入りが好みなら加熱式タバコもおすすめ
→加熱式タバコの種類を徹底解説|電子タバコとの違いや安い銘柄も
有名な加熱式タバコのブランド3選
・IQOS(アイコス)
・glo(グロー)
・Ploom(プルーム)
それぞれの特徴や価格(税込)について解説しましょう。
IQOS(アイコス)
製品名 | 価格 |
IQOS イルマ i プライム | 9,980円 |
IQOS イルマ i | 6,980円 |
IQOS イルマ i ワン | 3,980円 |
glo(グロー)
HYPER proは、使いやすさと満足感に力を入れた製品です。バッテリー残量がデジタル表記され、一目で確認できるように工夫されています。煙を吸いやすいディスプレイも特徴的で、吸いごたえのよさも強みとしています。
HYPER proの値段は、デバイス1個あたり3,980円です。色は全部で4色用意されています。
一方でHYPER airは軽量さを重視した製品であり、持ち運びしやすいのが魅力です。スタイリッシュなデザインも注目を集めています。HYPER airの値段は、1,980円とHYPER proよりも安価です。手軽に加熱式タバコを試してみたい人に、おすすめの商品といえます。
Ploom(プルーム)
ボタン操作をする必要がなく、スティックを挿入するだけで自動的に加熱がスタートします。充電時間が短いのも強みのひとつであり、約90分で20本の使用が可能です(劣化具合によって差が出る場合あり)。
カラーバリエーションも豊かで、全部合わせて16色あります。デバイス本体の価格は1,980円、フロントパネルは980〜1,480円です。初めてPloom X ADVANCEDを購入する場合は、「はじめて割」を利用すれば780円で買うこともできます。
ニコチン入りの電子タバコや加熱式タバコを吸う際の注意点
賞味期限に気をつける
味をまろやかにさせる目的で、リキッドを空気に触れさせる使い方(スティープ)もありますが、月日が経ちすぎると逆に劣化が進みます。味も匂いも悪くなり、本来の旨みを楽しめなくなるので注意が必要です。
リキッドを放置しすぎて古くなった場合は、なるべく使わないで新しい商品を購入し直しましょう。また期間経過が近づいてから慌てて吸うことのないよう、計画的な使用を心がけてください。
リキッドは厳重に保管する
また小さい子どもの手が届きやすいところに放置していると、甘い匂いが気になって飲んでしまう恐れもあります。特にニコチン入りのリキッドは、誤飲すると著しい健康被害を及ぼしかねません。必ず子どもの手が届かないところで管理してください。
さらにニコチンは、口だけではなく肌から体内に入りうる成分です。カバンに入れっぱなしにしていると、気付かずに液漏れしてしまう恐れがあります。漏れたリキッドに触れると、急性ニコチン中毒にもなりかねないので注意しましょう。
吸いすぎない
吸いすぎると神経や肺に強い毒を与え、COPD(慢性閉塞性肺疾患)を発症するリスクも高まります。COPDは、肺胞が傷つくことで呼吸不全や心不全に至りやすくなる病気です。肺がんのリスクを高めるともいわれているため、量には十分気をつけなければなりません。
ニコチンの摂取は程々にして、当該成分が含まれていないリキッドも併せて楽しむとよいでしょう。電子タバコにはさまざまなリキッドを混ぜるといった特有の特徴があるので、ニコチンがなくとも楽しめる製品です。ただしニコチンが含まれていなくとも、吸いすぎは避けてください。
喫煙マナーを守る
何度も説明しているように電子タバコはタバコ製品ではないため、喫煙時のルールは若干緩く設けられているのが特徴です。紙タバコが禁止されていても、電子タバコの使用は認めているスペースもあります。とはいえ日本に広く普及している製品ではなく、加熱式タバコを吸っていると勘違いされても無理はありません。できる限り喫煙所を利用することをおすすめします。
また周囲の人々の中には、電子タバコ特有の匂いに嫌悪感を抱く人もいる可能性があります。思わぬトラブルを避けるうえでも、場所選びには十分に配慮してください。
まとめ
ニコチンは毒性の強い成分であるため、購入後の取り扱いにも十分注意しましょう。
著者プロフィール
やまとの
セールスライター兼SEOライター。企業サイトのコラムを手掛けるほか、資格試験や就職試験に関するWebサイトを運営している。
大学卒業後は公務員試験に合格後、市役所の福祉課に勤務。法律や財政の勉強をした後、ライターとして独立。
市役所時代の経験を生かしつつ「法律」「経済」の観点から幅広いテーマのコラムを作成するのを得意とする。
これまでも多くの企業の温泉や医療機器、法律に直接関連する記事を執筆した経験あり。
やまとの
セールスライター兼SEOライター。企業サイトのコラムを手掛けるほか、資格試験や就職試験に関するWebサイトを運営している。
大学卒業後は公務員試験に合格後、市役所の福祉課に勤務。法律や財政の勉強をした後、ライターとして独立。
市役所時代の経験を生かしつつ「法律」「経済」の観点から幅広いテーマのコラムを作成するのを得意とする。
これまでも多くの企業の温泉や医療機器、法律に直接関連する記事を執筆した経験あり。
20 歳未満の者の喫煙は、法律で禁じられています。