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ORICON NEWS
「20年あまり“朝2時半起き”生活」変わらぬハイテンションのさかなクン、そのバイタリティの源
「海大好き、お魚大好き」だからこそ、自然破壊への懸念も
「海が大好きでお魚に会いたい気持ちでよく海に潜るんですけど、産卵行動のときの一瞬の貴重な光景や捕食のシーンというのは、なかなかめぐり会えないんですね。なので、制作チームの皆様が一丸となって、貴重なシーンを撮るために来る日も来る日も海の中で懸命に撮ってこられた映像なんだろうと。感動が凝縮されています」(さかなクン/以下同)
魚類への深い見識と愛があるさかなクンだけに、昨今の温暖化や自然破壊問題についても憂慮している。
「温暖化で北極の氷やサンゴが破壊されてしまったり、ゴミの問題も。私自身も海に行くと落ちているゴミを拾いますが、一人ではできることは微力です。海や川は私たちの暮らす街と繋がっていますから、環境破壊問題も自分のこととして考えていきたいですね。そして、海や川をもっと好きになっていただきたいです」。
国会登院にCM、いじめへのメッセージ…多角化する活躍ぶり
2020年には、水産資源の管理と保護がテーマの調査会に参考人として国会に登場。トレードマークのハコフグの帽子はそのままで、これがSNSなどで大きな話題に。国会とさかなクン、そのユーモラスなギャップも盛り上がる要因ではあったが、そもそも国会は規則で「帽子はNG」。これが「さかなクンの帽子は、品位礼節に欠いたものにはならない」と特例で認められたこともメディアで取り上げられた。また、ネットではジョークと尊敬の念から「さかなクンさん」と呼ばれることが多いが、この日(令和2年2月12日)の議事録には「さかなクン君」と敬称がつけられていることも、一部で取り沙汰された。
2016年に放送されたキリン『氷結』のCMでは、黒スーツに黒いハコフグの帽子をかぶった姿で華麗なバスサックスを披露。東京スカパラダイスオーケストラとのセッションでクールな一面を見せ、お茶の間を魅了した。また、朝日新聞の連載『いじめられている君へ/いじめている君へ』に寄稿したメッセージ(2015年)も、大きな反響を呼んだ。同記事では、小さな水槽に魚を入れておくといじめが発生、いじめていた魚を排除すると新たないじめっ子が現れることなどを伝え、「小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう」と結び、今なお語り継がれている。