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“希少”じゃないことに価値がある… 配布開始から55年、永谷園「名画カード」に込めた想い

食を通じて日本文化に身近に触れる機会を提供

 「永谷園」は食品メーカーでありながら、届けるのは“おいしさ”だけではない、と小川氏は言う。

「弊社は『味一筋』をスローガンに掲げていますが、その中には“食を通じて幸せで豊かな社会づくりに貢献していく”という理念もあります。“おいしさを届ける”だけでなく、その先にある幸せを届けたい。文化に触れることも幸せに通じるひとつです。その思いから、多くのみなさまに日本文化を身近に感じていただく機会をご提供したいと考え、始めたのがこのキャンペーンでした。長年続けてきたことで、『東海道五十三次』といえば永谷園というイメージが浸透し、『東海道五十三次』や浮世絵にまつわるイベントが行われる際、弊社の商品を使ったアレンジメニューを食堂で出す企画を行いたい、などお声をかけていただくことも多く、カードを作ったことでいただいたご縁だと感謝しています。今後もカードに限らず、積極的にみなさまに楽しんでいただけるような企画で和文化の継承に努めていきたいと思っておりますので、永谷園を愛していただけたらと思います」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響から大相撲が無観客で開催された際も、会場にいる客に向けた広告である懸賞旗を平常通り掲出し、賞賛の声が上がった永谷園。老舗ならではのこだわりと底力で、日本文化を、日本の元気を支えてくれることを期待したい。

取材・文/河上いつ子

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