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近未来の日本の姿?「浮遊邸」制作モデラーが投げかけた“空に住む理由”

心がけているのは、作品としてのまとまり

――本作制作で一番のこだわりは?
さいそうジオラマってある瞬間や空間を切り取って表現するのが主で、そうすると大体は四角い舞台に切り抜いて、その舞台で色々表現していくことになると思うんです。でも、そういう従来通りの舞台を切り抜く方式ではなく設定で独立した空間として分離させることができたらジオラマとしては新しい表現になるのかなという思い制作していました。
 フルスクラッチした家屋部分の家屋側面の長屋を一部解体して露出した木材のむき出しの断面部分には苦労しました。最終的には建築模型店に行って建築模型用の木材を使ってスケールに合わせた木目を全部手で彫って何とか良い感じになりました。ちなみに、使用キットに関してはこれというのはなく、最初に自分のイメージをCGソフト上で簡易的に作り、それに合わせて家屋部分はスチレンボードやプラ板プラ棒、建築模型用木材などを使ってフルスクラッチ、船底の機械部分は飛行機や戦車のプラモデルのジャンクパーツを組み合わせてキットバッシュしています。他にも百均で買ったミニボトルをタンクにしたり、いろいろな素材を組み合わせて作っています。
――キットは使わず、細かい表現までご自身の手で行われているのですね。そんなさいそうさんのモデラーとしてのこだわりはどんなことですか?
さいそう作品としてまとまっているというのを一番大事にしています。例えばある一部分をものすごいこだわって作ったとしても、作品としてまとまっていなければその部分も立ってこないですし、必要な部分に必要な労力を入れていくというのは意識しています。
――最後に、さいそうさんにとって模型とはどのような存在ですか?
さいそう私は、普段はCMやMVなどの広告のCGを作る仕事をしています。幸運にも自由に楽しく仕事させていただけていますが、とはいえ仕事なのでやはりいろいろな事情が重なって、お客様ありきのものを作ることが多いです。そんななか誰からも制約を受けないし、ある種、自分は実在しない「さいそう」というネット上の存在なので、失敗しても関係なくプレッシャーもない。そんな自由な創作活動ができる自分にとっての良い表現媒体に今はなっているかなと思います。なにげないキッカケで作り始めましたが、今となっては模型で経験したことが仕事にも活かせたり、その逆もあったり。仕事にもいい影響を与えてくれているので、始めて良かったなと思っています。

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