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(更新: ORICON NEWS

やめられない不倫…渡部の騒動で注目の“セックス依存症”、経験した漫画家が警鐘「偏見でなく正しい知識を」

やめられない風俗、痴漢、売春に苦しむ人々、“セックス依存症”と“性欲”の違いは?

  • 漫画『セックス依存症になりました。』第3話 依存症に完治なし? (C)津島隆太/集英社

    漫画『セックス依存症になりました。』第3話 依存症に完治なし? (C)津島隆太/集英社

 だが、ここで疑問が残る。“セックス依存症”は“性欲”と何が違うのか。

 「お酒に例えるとわかりやすいのですが、単にお酒が好きな人と、お酒で問題を起こすアルコール依存症の人との差、といったところでしょうか。こうした依存症に陥る原因は、“自尊心の欠如”が一般的です。例えば幼少期の虐待、性犯罪の被害、いじめ、仕事のストレス。これらを何とかしようとして依存するのですが、それがアルコールに向かう人もいればギャンブルに向かう人もいる。“セックス依存症”では向かう先が性行為なのです」

 津島氏自身も、処方された薬の作用で性欲が減退したことがあるが、にも関わらず問題行為がやめられなかったという。それは、“セックス依存症”による性衝動の目的が性欲解消ではなく、“自尊心の回復”であるからだ。そのため、津島氏の場合は、お金を払った関係である風俗に興味を持てなかったという。もちろん、一口に“セックス依存症”と言っても症状は人それぞれ。漫画で描かれた中でも、風俗通いで身を持ち崩す人もいれば、痴漢を繰り返してしまう人、年配になっても売春を止められない人などが出てくる。単なる性欲ではないからこそ、性的興奮を覚えなくても、問題行動に及んでしまうそうだ。このほか、「本当は異性への不信感がある」にも関わらず、性行為で自尊心の回復をはかろうとする場合も多い。まさに、この依存症が性欲が発端ではない証左だろう。

治療をしてるのは9割が男性、表面化しにくい女性は人知れず悩む

 また、SNSやマッチングアプリで簡単に関係を持ちやすい現代だけに、一般でも潜在的な“セックス依存症”の人は多いという。マッチングアプリを用いた不特定多数へのナンパ行為、SNSでよく見かける裏垢女子、パパ活・ママ活といったものも、「単なる承認欲求や金銭目的ではなく、依存の可能性がある」と津島氏は分析する。

 「女性の場合で危険なのは、性的な問題行動を起こしても事件化しにくいために発覚が遅れる、ということです。男性の場合は、盗撮、痴漢、強姦などの事件に発展して依存症が発覚し、それをきっかけに治療へ向かいやすい。ですが女性は、援助交際にしても風俗産業にしても、むしろそれが受け入れられてしまうことがある。その結果、現在“セックス依存症”の治療をしているのは、9割が男性なんです」

 また、とくに女性は自身が“セックス依存症”と気づいても、身近な人に相談することが難しいという。

 「女性が男性に相談すると、『じゃあセックスしよう』と言われてそういった関係になり、より依存が強くなる恐れがある。また同性に相談しても、『けがらわしい』と卑下され、自尊心のさらなる欠如が起こる可能性もある。僕のTwitterにも“セックス依存症”に悩んだ方からの相談が殺到しているのですが、そのほとんどが女性。表面化しなくとも、悩む人は大勢います」

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